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常照皇寺で心静かに桜を愛でる

京都市内中心部から車で1時間ほど。
京北に常照皇寺というお寺がある。

1362年に光厳法皇によって開かれ、歴代天皇の帰依を得た皇室ゆかりの寺で、天龍寺派の臨済宗寺院だ。

国の天然記念物である「九重桜」、御所から株分けしたといわれる「左近の桜」、そして「御車返しの桜」といった桜の名木がある、知る人ぞ知る桜スポット。

御車返しの桜は、一枝に一重と八重の花が咲いている。ピザのハーフアンドハーフみたい…
畳に座りながらゆっくり眺められるのも嬉しい。一日中過ごしていられるような穏やかな空間だ。

左近の桜と九重桜はもう葉桜だったけれど、頭上に大きく広がる枝葉を見ながら満開の桜を想像するのもまた一興。今までは花が散ったら桜を見る意味なんて、と思っていたが、最近は花が散った後も、想像を膨らませたり生命の循環に想いを馳せたりと、楽しみを見出せるようになった。

桜の時期でなくとも、心穏やかに過ごす時間をつくるために、定期的に訪れたい場所だ。


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