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体重計の遺言

旅館とか銭湯ってどこに行っても体重計がある。なんでだろう。
旅館なんて、美味しいものたらふく食べてるんだから確実に増量なのにね。


昨日出張で旅館に泊まりまして。

家に体重計が無いので、見つけると乗っておこうかなとなる。不定期健診である。


予想通りの体重に一安心して降りようと思ったら、
「体組成」の文字が。
おー。体重だけじゃないハイクラス体重計だ。

しかし年齢が表示された瞬間、電池が切れてしまったようで、「Lo」の表示に。


でも彼は(彼女か?)最後の力を振り絞って、私にダイイングメッセージを残した。


「58才」


え、ちょ、待って、私まだ30なんですけど?


見間違いかと思ってもう一度見ようにも、体重計さんは燃え尽きている。スイッチを押しても「いや、ごめんもう無理」とでも言うかのように「Lo…」「Lo…」と繰り返すばかりなのだ。


あああぁぁぁ。

てか体組成って何?いや本当に体組成と書いてあったのか?
一瞬の表示で、しかも58才に目を奪われてちゃんと読んでなかったのよ。

とりあえず調べてみるに、「君、基礎代謝やばいね」って話だと思われる。


ロードバイク通勤で運動してるって浮かれてた!
冬に在宅増えたからってゴロゴロしてたの見抜かれてた!


ぐぬぬ。

そうだ運動、しよう。





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