第一回WAWA 私による私アワード 月下美人編
2021年11月〜12月。私ことkanaparkはオラついていた。
年末が近づき、韓国の各テレビ局が「アワード」やら「歌謡祭」やらの名称で、kpopアーティストを集めて年の瀬をド派手に歌おうぜ騒ごうぜイベントの予告を始めたのである(※多分説明に語弊がある)。
日本にもFNS歌謡祭やNHK紅白歌合戦などあるが、韓国でも1960年代頃から各TV局が年末に大規模な歌謡祭やアワードを開催してきた歴史があり、そこで今年のベストアルバム賞やベストルーキー賞などが表彰されてアーティストたちの一年の功績をねぎらったり、今年活躍したアーティストたちが大きな舞台で華やかなパフォーマンスを披露する。
特にオタクは推しグループのパフォーマンスを見ながら、「今のは絶対正面から映すべきだろう!!」とカメラに憤ったり、「今年も色々あったけどほんとに推しに助けられたよね」と苦笑したり、推しの受賞コメントを聞いて人知れず目頭を濡らしたり、要するに喜怒哀楽がぎゅっと詰め込まれた一年の「振り返り」の時間なのだ。
ちなみに去年までだと完全Army(BTSのファン)目線の私だったので、「歌謡祭にたくさん出てくれるのは嬉しいけど連日の出演は疲れないかな」などと心配しつつも、番組の最後の方にチャンネル(概念)を合わせたら必ずそこには次々と表彰される推し、心のこもったスピーチをしてくれる推し、そこで自分の韓国語の聞き取りレベルをチェックするオタク(私)、さらにラストに大掛かりなステージを複数披露してくれる推しがいて、その練習量を想像して畏怖の念を抱きつつ、
色々あったけどあなたたちと出会ってよかった
という浄化の涙を流して一年を締めくくっていた。
だが・・・
最推し変が起こった今、kanaparkの年末の過ごし方にも異変が起こる。
Twitterのアナウンスや情報サイトをいくら見ても、推しているグループであるところのONEUSがどこにも見当たらない*のである。
TMAにも
MAMAにも
MMAにも
KBS歌謡祭にも
SBS歌謡大祭典にも
MBC歌謡大祭典にも*
どこにも………
推しが大舞台に呼ばれない年末
そんなものが存在したとは……
これまで当たり前に楽しんできた推しの年末ステージ、それが決して当たり前のことではなかったことを知る。BTSで初めてkpopとクロスオーバーした系オタクにつきもののnaiveさ (経験や知恵や判断が甘く至らないさま)だが、私はkpop業界内の競合の多さと厳しさをよくわかっていなかったのだ。
アワードや歌謡祭って、簡単に出れるものじゃないんですね。
(*1: まだ100%決まったわけではなく最後の瞬間まで望みは捨てない精神で臨む所存)(*2: MBC歌謡大祭典にはOneusの出演はないもののファヌンさんが単体で参加する予定とのことで大変楽しみである) (*3: 余談だがBTSさんも今年は韓国の年末歌謡祭に出演してないのでどっちにしろ異変は起きていた)
だがしかし。
第一にONEUSはこうしたイベントに呼ばれてもおかしくない十分な実力と実績の持ち主であることはもちろん、その最新シングル「月下美人」のパフォーマンスは見た人ならわかってくれると思うが、あの曲、もうびっくりするほど年末大舞台にピッタリなのである。
お分かりいただけるだろうか。この溢れ出す年末バイブス。一年を終わらせに来たぞ感。
なんのアレンジもせずそのままMAMAの舞台に乗っけて問題ない、なんならそれを想定して作られたのではないかと言うほどの大舞台向けコレオ。なにせエムカのカムバショーを見た私の最初のつぶやきがこれだ。
MAMAに呼ばれる呼ばれない以前に、むしろLUNAのステージからMAMAが生まれそうな勢い。
あとバックダンサーさんもめちゃくちゃいるよ。私の動体視力が追いつかないけど12人はいる。もしかして14人いるかもしれない。
こんなにも華やかで舞台映えしておめでたくて韓国伝統要素てんこ盛りで年末なのに。一つも、一つも、年末の大舞台に呼ばれてないのですか???
私は激怒した。
しかしよく考えたらMamamoo先輩もほぼ何も出ていない。こういう決定事項において一番大きいのは事務所の力とか事務所とTV局の関係とかそういう大人の事情だろうから、今後のRBW(所属事務所)の韓国芸能界での政治力の向上を祈るばかりである。
憤ったのち一周回って落ち着いてきた私はMAMAにヤキモキすることをやめ、自らの手でWAWAを設立することを決める。
WAWA・・・つまりWAたし(私)による WAたし(私)アワードである。
MAMAのスポンサーは世界に名を轟かすグローバル企業だが(多分)、WAWAのスポンサーは私のみ。つまり舞台やトロフィーに豪華なお金をかけることはできないが、逆に私の好き勝手にできる自由度の高いアワードであると言える。
しかしWAWA2021と一口に言ってもあまりに範囲が広いと収拾がつかない。WAWA可愛い部門からWAWA筋肉部門、WAWA萌えケミ部門まで、開催したいWAWAは無限にある。
それを踏まえ、今日は「WAWA2021 月下美人部門」をお届けしようと思う。
WAWA2021 選定までの道のり
まずWAWA開催にあたっては冷静な比較検討作業が必要になるため、ONEUSが 「月下美人(LUNA)」でカムバックしてから音楽番組で披露した全てのパフォーマンスを見るという作業が必要となる。
1週間に開催される韓国の音楽番組を確認し、カムバックからマッパン(막방最後の放送のこと)までTV局でいくつのステージを披露したかを指折り数えた。
木曜 M! countdown 1回
金曜 Music Bank 3回
土曜 音楽中心 4回
日曜 人気歌謡 4回
火曜 The SHOW 2回
水曜 Show Champion 3回
番外編でTVではなくYouTubeオンリーのグローバルチャンネルSimply Kpop(ARIRANG K-POP)で放映されたパフォーマンスも見てみた。これは3回。
抜け漏れがある可能性はかなり高いが、私の計算では少なくとも20回はステージで披露したという事になる。
隙間時間で一日5〜6ステージは見れると計算し、無事4日で全てを見終わることができた。しかし見るだけでまあまあの眼精疲労を経験し、これを実際に(眼球だけでなく全身を使って)連日披露していた彼らの体力の凄さたるや・・・と想像してため息をつかずにいられない。
体力だけでもすごいが、20回のうち、扇子を落としたり、扇子が開かなかったり、はたまた韓服の長い裾に引っかかって転んだりなど、素人が安直に想像できてしまうようなハプニングが一度もなかったのもすごい。改めて彼らのプロフェッショナリズムにオタクは感無量となった。
さて余談はここまでにして、20回のパフォーマンスの中から私ベストパフォーマンスを5つ選定してみた。記念すべき第一回WAWA2021 月下美人部門のランキングを5位から見ていこう。
※私による私アワードなので評価基準は全て私かつ開催場所は私の脳内です。
第5位:壮大なセット組み立て感謝!ネイビー韓服エムカ
2021年11月11日。
M!Countdownで「月下美人」のカムバステージを初披露したときのパフォーマンスです。
これはまず言わなくてはいけないのが、サムネイルがシンプルにとても面白い。RAVNの横にシオンちゃんの左腕を投下させて配置、さらになぜか左上に丸枠で付け足されるイソホさんのお顔・・・
これは日本人的な感覚だと完全に集合写真に欠席した子の扱いなのだが、ソホさん普通に誰よりしっかり出席しています。サムネイルを作った人はイソホ過激派なのだろうか。しかしそうであればソホさんをメインにすればいいだけの話ではないだろうか。何を思ってこの形でソホさんをadd-onしたのか。あらゆる合成技術を使ってみたかっただけだろうか。心の綺麗な人にだけ見えるイソホさんだろうか。
それはともかく、やはりTVでの初カムバステージというのはとても特別なのだと思う。初回ならではのメンバーの集中力とか研ぎ澄まされたような緊張感もとてもいい。
そんな中、冒頭からずっとゴニちゃんの表情が最高です。しっとりとして麗しくてしなやかで。
別日だけど同じ衣装の日。ゴニちゃん本当に今回のコンセプトにピッタリだし美しい。長い長い手足を柳のようにしなやかに使う方なんだよね。
さらにダンスブレイクではMAMAかRoad to Kingdomかと一瞬疑うばかりの真上からカメラワークもお目見え。あなたそういえばMnetでしたねという感慨がある。
この日は私もリアタイしていたのですが、あまりの壮大さと美しさに本気泣きをしたのを覚えている。
泣いてたからその時気づかなかったんだけど、これスクリーンの映像ではなく、ちゃんと舞台にセットを組んでくれているんですよね。多分この後ろの「月下美人」の門とか階段とか、天井にあるどでかい屋根のようなオブジェも、プロジェクションじゃなくてセットだと思う。
これ以降はMAMAの準備という名目で休みになってしまい、LUNAのパフォーマンスをエムカで見ることは叶わなかったのですが、例え一回きりでも素敵なセットを組み立てくれて壮大で美しい舞台を作ってくれたこと、RTKばりのカメラワークで年末感を高めてくれたことに感謝して(mnet腹立つけど)5位に選びました。おめでとうございます!
第4位:全員エンディングフェアリーの反則!白韓服のドショ
2021年11月23日
THE SHOWで初めて月下美人を披露した日。
まずサムネイルですね。もうずるい。サムネイルにこのイドくんの笑顔を設定されてしまった時点で我々の負けは確定しました。
しかしTHE SHOWには言いたいことが多すぎる。本当はベスト5に入れたくなかったのです。
Oneusのファーストウィン確実と思われた11月16日の回をいきなり理由の説明もなく中止にした恨み。あの「初めてウィンできると思ったTV番組がなくなる」という斜め上の衝撃はまだ忘れてないので、あと三世代ぐらいに渡って語り継ごうとは思っています。
でも、このサムネイル。
無理なのです。上位選出を避けられない。
事件がどういう経緯で発生したかというと、まずこの日は一人ずつ全員がエンディングフェアリーをしたのですが、全員びっくりするほど可愛い上に、エンディングのエンディングがイドくんだったんですね・・・
一連の動きこちらになります(可愛すぎるため不用意な閲覧注意)
ああああああああああああああああああああああああああああ
地球、惑星、銀河系…全てが一度リセットされ、そこから何かがうまれる。ギャラクシーレベルのダイナミックなエンディングフェアリー。
あっ!それから衣装が素晴らしいです。
私はこの衣装が全体の中でも一番好きだし、機会があれば本物をこの目で見てみたい。金色の繊細な刺繍を細かく確認したいな。
他にも「Intro 窓」のmvと、It’s Liveのライブパフォーマンスと、11/13音楽中心でもこの衣装を着ているので合わせてご覧ください。
(音楽中心は日本からVPN使わないと見れないかも)
この衣装、全員で着てると少し怖いというか、オカルトティックな雰囲気が出るところも好き。例えばこれは髪の毛をイドくんに上げてもらいながら腕立て伏せをするシオンちゃんですが(なんで?)可愛らしさと共に漂う若干のホラー感…好き。
ラジオの出演時もなんかすごい。真ん中のカジュアルウェアMCさんとのギャップが。
さらにこのシオンちゃんは王宮を飛び出して竜に飛び乗って世界を旅するおてんばな主人公でしかないし
これはマイク持ってなかったら王宮時代劇のプロット考えちゃうやつ
色んな妄想に命を吹き込むすてき衣装。
そして一人ずつ裾やデザインが違うのも素敵。シオンちゃんはフリル、Ravnはプリーツ、イドさんは前開きのシースルー。ここら辺も着る人の体格や個性に合わせてカスタムメイドしているのが良い。
以上、衣装が一番好き!イドくんが可愛すぎ!の第4位ドショでした。おめでとうございます。
第3位:カメラワークが運動会の親御さん!グレースーツの人気歌謡
2021年11月14日
人気歌謡でのカムバック後の最初のステージです。
まず衣装がアルバムのビジュアルでもお召しになってたこれ。
素肌にベスト&金髪編み込みという、イドペン歓喜の伝説ルックの日である。
見てください。シルバーヘアピース(?)を編み込んだこれ。french braids・・・
しかも後日マッパンの夜に行ったVliveで、イドくん自身がこの日の衣装を自分のお気に入りとして選んで着用している。
衣装着用時には自分で熱心に右からのセルカも撮っていたようで、どうやらこの編み込みがかなりのお気に入りだった様子。
可愛い。braidsと素肌スーツに最初はちょっぴり戸惑ったけど(想像)今ではすっかり気に入ってるイドくん可愛い。
あと、スーツで扇子を持って舞う男たちって私は今まで見たことがなくて。すごく良いものですね。
これも絶対偏見というか何かが歪んでしまった認識なんだけど、このスーツで扇子を持たれてしまうと現代日本に生まれ育ったものとしては、そこはかとない「ホスト感」を感じてしまうんですね。
ただホストって言うたら現金主義というかマテリアリズムというか歌舞伎町というかシャンパンタワーじゃないですか。なのに。
時空をこえる切ない愛の歌を歌って舞いながらスーツ姿で扇子をはためかせる男たち・・・
そこには、これまでは到底ありえないと思われた「儚さ」と「ホストみ」の融合が実現しているんです。これはもう謎の感動があるのでぜひその視点でも見ていただきたいです。
あともう一つ、この日のカメラワークの様子がちょっとおかしくて好き。
急なクローズアップが急すぎ&近すぎてもはや自撮りの域だし、グループコレオの撮影時にはぐるり周りを「いいよーいいよー」と言いながら撮っているカメラさんの姿が浮かぶ。
もちろんマルチアングルで見せてくれるのだが、なぜか撮影している人&カメラを切り替えている人の謎の興奮が伝わってくる。
特に(私の好きなケミであるところの)RAVN &ファヌンさんが「ふたりはプリキュア」さながらに背中合わせでポーズを決めるここなど、カメラさんもお気に入りだったのか飛び出す絵本ぐらい飛び出してくる。
もちろんラップをしながら吐息を吐いてお茶の間に届けてくれるイドくんも飛び出してくる。
少々不安定ながら驚きに満ち、愛を感じるカメラワーク・・・
まるで我が子を必死に撮影する運動会の親御さんみたい。我が子(Oneus)の初めてのカムバックを固唾を飲んで撮影するうち、過度なズームインとズームアウトを繰り返すカメラクルー。そんなほっこりとした様子も想像できて大変良い。
というわけで、儚さとホストみの融合、編み込み、カメラワークと順調に得点を重ねたため、こちらを堂々たる3位とさせてもらいます。
(ちなみに翌週、翌々週の人気歌謡は子供の成長とともに興奮が落ち着いてしまったのかここまでダイナミックなカメラではなかったことを添えておきます)
第2位:ソホさんの扇子使い極まる紫韓服ミューバン
2021年12月3日 Music Bank
第2位は、Music Bankでの月下美人マッパンの日です。
まず紫色の韓服の美しさを堪能して欲しい。これはこのアカウントがツイートしてらしたのでここの工房の制作だと思われる。ディテールまで美しい。
正直、大手事務所に比べてしまうと彼らのアートワークやMVなどのクリエーティブにバジェット面での若干の制限を感じることもあるが、バックダンサーさんや布(衣装)に惜しみなくお金をかけているなど、「舞台」をきちんと重視していることが伝わってくる点は、RBW良いやんと思う。
20回のステージで韓服は8種類も披露してくれたのだからすごいですよね。
さらにこの日はカメラワーク、ライティング、ボーカルと踊りと表情管理のキレ、何をとっても最高品質で、カムバ活動終焉でこれまでの積み重ねが作った「旨味」を感じさせるステージでした。
そしてこのステージはなんと言ってもイ・ソホさんの扇子の使い方が極まっている。
まず、最後の大サビでソホ氏がセンターで一人で歌いながら扇子を開閉する場面があるんですが、扇子の閉じ方が天才的。手首のスナップを効かせて片手で綺麗に閉じている。
画像だと1ミリも伝わらない。3分8秒頃からです。
ちなみに私はこのステージで初めて彼が片手クロージングをしていることに気づいたのですが、遡って見ると全てのステージで最初からこの片手閉じをしていた。でもこの日が一番わかりやすく確認できて感動できる。
ものすごく雑だが扇子片手クロージングまとめ作ったので見て。
Twitterのフォロワーさんに教えてもらったのだが、扇子というのは180度綺麗に開くのも大変難しいしそのままの全開の形を保って踊るのも難しいが、0度に綺麗に閉じるのもなおのこと難しいとのこと。
ましてこの扇子は結構大きい。成人男子でも片手でピシッと閉じるには相当の練習量と身体センスが必要だろう(扇子だけに)。しかもあのめくるめく高低差の激ムズ音階サビを歌いながらなので、とんでもないことです。
さらに最後の最後に全員同じタイミングで扇子を開く直前のソホさん、扇子を一瞬下で一回転させてから開くという小洒落た動きを入れてきている。
画像だと1ミリも伝わらないが動画だと3分41秒頃です。
とにかく、このソホ氏の「ワイは扇子使い極めたでえ!」とでも言わんばかりのイキった扇子ムーブはこの日のステージでしか見られないので、ぜひ見てみて欲しい。
ソホさんという人は、喉からびっくりするぐらいの高音を楽々と出して体に響かせる「楽器」みたいだったり、バク転やバク宙まで楽々こなす脅威のフィジカルの持ち主だったり、なんだか「体の扱い方がとてつもなく上手な人」という印象を受ける。
さらにNo Diggiyの掛け声をやってみせるというVliveで、なぜか唐突に公式ペンライトを分解して中の構造を興味深く見ていた彼の姿も大変印象深い。
たぶん道具やアイテムを手に入れたらその仕組みを興味津々で調べてマスターしちゃうみたいなタイプなのかな〜と。扇子という新規アイテムを獲得した彼が嬉々としてそれをマスターしたのも当然の話ってワケ・・・そんなソホさんの器用さと好奇心と愛らしいお調子者感、色んなエレメントを味わえる回でもあると思います。
というわけで、韓服の美しさ、照明・表情・舞踊というステージのクオリティの高さ、イソホ氏の極まった扇子使い、などで順調に点数を重ねたこの日のミューバンを第2位といたします。おめでとうございます!
第1位:動く芸術!白と水色の韓服の人気歌謡
さて、記念すべき第一回WAWAの1位は…
2021年12月5日
人気歌謡でのマッパンです。
めちゃくちゃあっさり発表してすみません。一位です!
もうこの日は、全編が芸術。動く芸術なんですよ。
まず衣装が素敵。
墨絵のような渋い絵柄だが、一人一人違う絵が描かれている。
マッパン後のVliveでファヌンちゃんがお気に入り衣装に選んでいました。絵柄が違うことについて一生懸命説明していた・・・可愛。
他の韓服衣装に比べると一見地味なんだけど、ステージの上でパフォーマンスをしてみるとすごく生きる衣装でした。
まず冒頭から、衣装と背後のスクリーンの色とバックダンサーさんの扇子の色合いのマッチ感に至福を感じる。
そしてファヌンさんが考案したというサビの振り付けの冒頭で両手を後ろに握って軽くジャンプするんですが、その瞬間に衣装の裾がふわりと広がって全員の膝が少しだけ出る感じがとてもいい。とても独特なコレオなんですが、この衣装だからこそ出せる旨みを感じてホクホクします。
はたまたこの日は格別にシオンさんが凛々しくて美しい。
マンネ(一番年下)で、練習生としての期間も一番短くて、デビュー直後は自信が持てなくてカメラを真っ直ぐみることも難しく感じる時期があったというシオンさんだけに、今回の曲でまずしっかり歌うパートが何度もあることにオタクは感動。そしてカメラを射抜くように真っ直ぐに見つめながら表情での演技も完璧なのよ。
エムカのカムバステージの段階ですでに自信に溢れる凛々しい佇まいだったのが活動中にさらに研ぎ澄まされていって、この日はハイライトかな?というぐらい神々しく輝いていた。そこにシオンさんの努力とか成長とかどんどん美しくなる奇跡とかを感じて泣いてしまう。
またVliveでの発言など総合的に見て判断すると、どうやらご自身のヘアメイクにかなり意識的にディレクションを出すお方のようなので、この黒髪エクステもただ事務所に言われてやってるというだけではなさそう。
セルフブランディングに長けているシオンさんだから、ここまでの完成度で異次元の幻想感を出せるんだと思います。LUNAという曲において、このルックが生み出したインパクトは大きい。
さらにダンスブレイクからファヌン&イドのペアダンスまでの照明の切り替えが見事なのでこれも見て欲しい。
そして1位に選んだ一番大きな理由として、
扇子をもった最後の団体舞踊の完成度です。
扇子の角度が完璧に揃ってるんですよーーーー。
ぜひそれを堪能して欲しい。
一回きりの特別ステージじゃないタイトルソングにて、歌う踊るに加えて小道具を使うという超難易度にあえて挑んだONEUS。
冒頭にも書いたけど、20回ものステージをこなすカムバ活動にのぞむ上で、「小道具を使う選択」って結構なリスクでもあったと思うんですよね。扇子が開かないとか、扇子を落とすとか、それこそ色んなアクシデントが想定されるし、それを避けるためにも小道具を使っての全員での練習をかなりの量こなさないといけないことは自明だし…
だからこそカムバ活動が進むにつれ、ハプニングどころかどんどん扇子の使い方に自信をつけていってラスサビで綺麗に揃っていく様子を垣間見れたことは感動しました。当たり前なんだけど、めちゃくちゃ真面目に練習する人たち、成長する人たちなんだなーってどストレートに伝わってきて。
前回書いた「顔が生きている」を生み出すものと同じだと思うんですけど、自分たちが表現したいと思ったもののためには真っ直ぐ努力する、努力できるグループなんだなあとわかって、絶対にビッグになれよお前ら・・・と、もうWAWA主催者自ら泣いちゃうよね。
そしてダメ押しとなる最後のイドさんの表情・・・
とても儚く美しく、うっすら微笑んでらっしゃる。この世界観を凝縮した表情じゃないですか(泣)(泣)(泣)
エンディングシーンの美しさも見て。Work of ARTなので見て。
もうこの芸術作品にはエンディングフェアリーなど必要ないと言わんばかりにこの完璧な絵で終わります。個を超えてこの全体の絵を見てくれこれがフェアリーだ【概念】と言わんばかりに終わります。人気歌謡の賢明な判断です。
あと、どういう仕組みか不明ですが人気歌謡の専属カメラさんがスティール写真をたくさん撮って共有してくれていて、これが息を呑むほど美しいのでついでにいくつか置いておきますね。
というわけで20211205人気歌謡。
WAWA 2021 月下美人部門の第1位、
おめでとうございます!!!!!!!
もう年末が迫っているので慌てて投稿しないといけなくて詳しく書けないんですが、もちろんShow Championも入れたかったんですよ。Oneusくんが涙のFirst Winをしたショーチャンピオン。3回とも全部素晴らしかった。
ただ本当にその他のステージも見逃せないぐらい素晴らしかったためベスト5には入れられませんでした。でもFirst Winしたこの日のステージはやはり特別です。
(日本からはVPN使わないと見れないかもです)
というわけで駆け足で失礼しました。皆さん、よかったら5位から順に見てみてください。
あと年末年末言いましたけど、本当はもう年末とか関係ないです(え)。オールタイムベストだと思うし、全てのステージにこうやって衣装を変えステージコンセプトを変えて全力で臨んでくれたONEUSに感謝しかない。
たとえまだ韓国音楽業界のメインストリームから正当な評価を得てないと感じることがあっても、オタクは彼らのひとつ一つの舞台にかけるひたむきな姿勢を大切に受け取って、自分のささやかな人生の糧にするしかないなーって思います。
オタクのみなさん日々お忙しいと思いますが、それぞれのWAWAを設立して推しの存在を祝福する行為、年末年始の振り返りとしてなかなかにおすすめです!
というわけでONEUSくん、2021年末に月下美人(LUNA)という素晴らしいプレゼントをありがとうございました。
皆様良いお年をお迎えください〜!
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