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[インディーゲーム]コーヒーゼリーとスライム。『スライムの大いなる野望』

ゼリーってカンタンに作れるお手軽オヤツ。
ジュース+ゼラチン=フルーツゼリー。
あずき+ゼラチン=ようかん。
コーヒーにゼラチンを足せば
コーヒーゼリーの完成だ。

要は"ゼラチン"を加えるとなんでも固まる。

ゲームでゼラチン気質のモンスターと言えば
ご存知"スライム"であろう。

基本的にはアメーバ状で
カタチや気質を持たないとされている。

カタマリではないので
お鍋にゼラチンを入れた直後のトロっとした時が
スライムの本来の姿…らしい。

生まれ持ってドラゴンクエストの
スライムに馴染みのあるぼくは
"アメーバ"であるスライムに抵抗があった。

プルっとしていて手ごたえが固そうで
なによりかわいい。
でも弱い。そこがいいのだけど。

"ゼラチン"を混ぜればなんでも
ゼリーになってしまうのなら・・・

人間を取り込んだらめっちゃ強くない?

カラダだけではなく、神経とかも
侵食できるのがアメーバ、つまりゼラチン。

強い戦士を取り込めば屈強なスライム。
弓兵を包めば遠距離戦も戦える。

え。

スライムってめちゃくちゃ強いじゃない。

『スライムの大いなる野望』では
スライム(ゼラチン)の特性を活かした
タクティクスRPG。

どのゲームにおいても"最弱"モンスター
『スライム」が自身のセンスを使い
人間にたたかいを挑む。

スライムにもそれぞれ特徴があって
「平凡」「パワー」「スピード」など
それぞれに"個性"がある。

スライムだからといって、無個性ではない。
しっかりと思うところがあり、考えているのだ。

スライム単体ではほんとに弱い。
パワータイプといえど人間にはとても敵わない。

だったら"取り込んでしまおう!"



強そうな人間を取り込んで
アヤツってハンゲキに出る!

スライムだから
スライムだからこそできる芸当。

ただ気をつけなくっちゃいけないのは
ゼラチンを入れてもすぐには固まらない。

ゼラチンが固まるまで時間がかかるように
人間を取り込んでもすぐには吸収できないのだ。

最低1ターンは持ちこたえる必要が出てくる。

その間、仲間の人間は取り込まれた人を
助けだそうと総攻撃を仕掛ける。

そりゃそうだよね。
仲間がスライムに取り込まれたら
助けるの当たり前だよ。

しかし取り込んでもスライムには
一定の回数を完全に防ぐ「バリアー」が
設けられており、バリアーの回数+HPが
残る限り、人間をくわえたままでいられる。

その間は"ただ耐え忍ぶのみ"

じっと・・・
ググッとガマン。

人間が取り囲んで
ひとりひとり順々に叩いてきても
ぼくらは見守ることしかできない。

ハラハラする。
じぶんの作戦は正しかったのだろうか。

位置は?タイミングは?
取り込んだ人間は間違えていなかっただろうか?

考えてしまうことがたくさん出てくる。
これを"後悔"と呼ぶのだろうか。


無情に叩かれすぎるスライムがかわいそうに
見えてくる。スライムが何をしたと言うのだ。

イジメてきたのは人間なのに。
モンスターだからってだけ。
ましてやスライムだけってだけでなぜ。

そしてここで気がつく。
スライムに取り込まれているのはぼくなんだ

少しずつ
グシグシと叩かれてしまうだけのスライムが
愛しく見えてくる。かわいい!

そもそもこのゲームは
最弱のモンスター、スライムを操り、
人間を取り込みことでハンゲキに出る。

ふむふむ。なかなかいいシステムだ。だが
それだけでは痺れるポイントが見当たらない。

タクティクスゲームと言うのは
レベルや経験値に依存しない、
プレイヤーの頭脳戦が試される
硬派なシステムがウリ。

歴史ものと相性がいいのもうなづける。

弱いだけのスライムがタクティクスで?
ゲームを選ぶ時にシステムよりも遊び方や心を
優先するぼくとしては、イマイチ引っ掛からなかった。

しかし。
取り込まれたスライムをただ眺めるている内に
システムも面白いが"感情"が動かされる。

ジッと耐えているスライム。

あどけない顔をしているが
かえって痛そうに見えてしまう。

人間が許せぬ…
いつのまにか
ぼくの中で人は敵になってしまった。

こうなったら人間にスライム達と共に
たたかいを挑もうではないか!!

耐えて耐えて1ターン持ち堪えたら
ハンゲキタイム!!

人間の特徴を使い、
残りの兵士たちをやっつける!


"解放"はゲームの基本。
インディーゲームとあなどる勿れ。

スライムをなめちゃあいけない。
一度溶かした粉ゼラチンが粉末に戻らないように
取り込んだ人間も元には戻せない。

もうあの頃には戻らないのだよ。
ぼくも粉ゼラチンもスライムも。

ゼラチンの分量を間違えて
コーヒーゼリーはスプーンも通せない
ガッチガチの"何か"になってしまったけどね。





ちょっと早足でしたかね…笑
今日はまったりゲームしますので
ここでおしまい!

それでは
アイス溶けそうなので行ってきます!(パクリ)



コケでした〜。

サポートいただけるなんて奇跡が起きるのかは存じ上げていませんでしたが、その奇跡がまさかまさかに起きました!これからありがたくゲームのオトモ代(コーヒーとかお茶)いただけると大変喜びます。サポート設定ってあなどれないぜ…。