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〇〇がある心地よさ「トランシルビィ」

「トランシルビィ」めっちゃハマりました〜。

多分今年度いち「買ってよかった」と思えたゲーム。

2Dドット探索アクション。
主人公「シルビィ」は片付けができない普通の女の子。サイボーグですが。

宇宙通販で買った空き箱のダンボールが散らかっている


シルビィの脳のバックアップから作られたサポートAI「ネーコム」と
たまたま近くで「次元落ち」という現象に会い、調査するというストーリー。

次元落ちの瞬間。
シルビィは調査のためさっそく大陸に向かい、ススっと冒険が始まる。


ザクザク敵を倒していく爽快感と
軽快でアップテンポなBGMが相まって
隅から隅までガツガツ探索出来ちゃいます!


BGMはなんとFM音源での再生も可能で、
よりクリアで迫力あるサウンドになります。
原曲のエモい感じも好きですが、
FM音源の方がゲームのノリに近いので
「トランシルビィ」をプレイするなら
絶対こちらの方がおすすめです!

探索モノにつきものの「謎解き」も簡単すぎず、難しすぎることもなく
いい感じで脳みそに汗をかくので、アクションの爽快感を損なうことなく次元大陸を探索出来ます。


僕らは「3次元」世界に住んでいます。
もし、「2次元世界」に住んでいたとしたら
僕らは背景に「張り付いて」いなければなりません。
そうでないのは、「3次元」に存在している証拠でもあります。

もし、「3次元」以上の次元から「なにか」が
現れたとしたら、可能な限りの「痕跡」があるかもしれない。

ゲーム内では「DNAクォーツ」と呼ばれるオタカラに「痕跡」が含まれている可能性があるため、シルビィはクォーツを探しています。

SF的なものって独自の世界観があって
とっつきにくい印象があるのですが、「トランシルビィ」は
「DETABASE」の項目で非常に分かりやすく説明されてます。

わかりやすい。用語解説に専門用語なし。アレがコレで、ソレが…なに!?とならない。

分かりやすくって、実は難しい。
簡単すぎても足りないし、難解すぎても意味が伝わらない。
専門用語もたくさんあるのに、それをたったの2行で説明している。

勘のいい君は気がついていると思うが、
このゲーム、甘さと辛さのバランスが非常にいいんです。
塩だけで食べるステーキは旨味も感じるけど、「胡椒」を足すことで
より深みの出る味わいになる。

そして「どこで食べるか」が大事。
いつものステーキをお家で食べるか、
広大なキャンプ地で食べるか、で味わい方が変わる。

「トランシルビィ」の最も「いい!」と思えたのは
どこのステージでも「空」があること。

空があることで世界に広がりを感じる。

探索ゲームは「下に、下に」潜っていくので
ドンドン薄暗くなっていき、閉塞感が半端ない。
絵的にも目移りすることなく、なんとなく単調に…。でも敵は激化するし面倒臭いギミックは増えていくしで、心が折れがちです。

この問題を「空」が解決してくれています。
空があると安心感もありますし、「今ここにいる」実感も湧きやすい。
シルビィもドンドン、下に下に目指していくのですが、空があるおかげで窮屈さがほとんどないのです。

空って偉大。大地があるって素敵。空があるっていうだけで
なんとも癒されていくのです。

空の存在感に大きく貢献しているのが「背景」です。
ただ雲があって青空が広がっているだけではないのです。
ステージごとの「テーマ」がちゃんと設定されており
シルビィの現在地が丁寧に表されています。

ステージ毎の明確なテーマのおかげで現在地を見失わない。

しかも、背景が「ゆらゆら」しているところもあり、
にくい演出を醸し出しています。


背景のうっすら見える丸いなにか。コントラストの違いにより空が強調されている。


「トランシルビィ」は遊び心が満載で
仕組みもギミックも試してみたくなる仕掛けがたっぷり。

おすすめは「バイクで敵に突っ込んだ時、タイヤが転がっていく」こと。

バイクで大型の敵に突っ込むと
バイクは大破してしまう


好奇心をくすぐるアクションと謎解き。
空がある開放感と締めるとこは締めるストーリー。

さまざまな空が見える次元大陸で
バイクをかっ飛ばしてパズルを解き明かしていく
「トランシルビィ」
最後は激アツな展開があって物語に一層厚みが増しました。

彼女はサイボーグなので、飛行機にもなれる。世界観とゲームの仕組みが一致している。


コケ的ゲーム大賞2022金賞作品🎖
これを超える作品って今の所持ってないなぁ。
…なんだか偉そうですいません。

心底買ってよかったー!!って思えたゲームでした!
「トランシルビィ」を世に出してくださった
「スキップモア」に感謝、感謝です!

ゲームは遊ぶもの、と思い出させてくれた一言。いやいや、「楽しい作品を作ってくれてありがとうございます!」


今回のお話はおしまいです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。

コケでした〜。











サポートいただけるなんて奇跡が起きるのかは存じ上げていませんでしたが、その奇跡がまさかまさかに起きました!これからありがたくゲームのオトモ代(コーヒーとかお茶)いただけると大変喜びます。サポート設定ってあなどれないぜ…。