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余裕がない時こそ他者を思い遣る余裕が大事

もうかれこれ、30年近く前のこと。
何かの本で読んだのよ。

「 寄付というのは、お金ができたら、余裕ができたらやると言っている人は、余裕ができてもお金ができても、寄付する事は無い。
だから、お金がなくても少しでも寄付をするんだ。
そういう習慣をお金がない時から持っていないと寄付しないんだ。」

そんな文章を読んだときに、はっと気づかされたの。

余裕がない時だからこそ、他者を思い遣る余裕が必要


「本当だなぁ。人は余裕がない時にこそ、他人や周りを思い遣れる余裕が持てるかどうかが大事じゃないかしら。 」

当時離婚して3人の子を一人で育てていて、どう考えても 時間的にも、金銭的にも全く余裕がない生活をしていたわ。
だからかしら。
その文章にとても心を打たれたのね。

時間的にも金銭的にも余裕は無い生活をしているけれども、他を思い遣る気持ちは持っていたい。
それを子どもたちには教えたい。
それはとても大事なことだと思ったの。

反面教師は全て親から学んだこと

自分の母親が、ボランティアをする人は偽善者だ!なんて言ってのける人だったのね。
他にもいろいろ子どもの前で、問題発言を平気でする人で・・・
自分が親になってみて、自分が親からあまり良い教育を受けていなかったんだと知ったの。

もちろん衣食住をそれなりに与えてもらったから、それは感謝しているわ。

戦中戦後大変な経験をした両親からすると、衣食住あるだけで十分だろうと思っていたと思うの。

子どもと考えた他者を思い遣る方法

そして子どもたちがよく犬猫を拾ってきたというのもあるんだけれど
ある動物保護団体に寄付をするということを一緒に考えたの。

私たちには世間一般からすると全然余裕はなかったわ。

それでも、子どもたちはお年玉から毎年幾らかを寄付することにしたの。
私もわずかの金額だけど毎月引き落としで寄付を30年続けている。

自分にはできないことを頑張っている他者を応援したいと思ったのね。

自分にはそんな余裕がないってなんだろう?

それからいろんな仕事や活動をしてきて感じたことがある。

関わってきた人の中には・・・
私が誰かの応援をしたり、ボランティア的な活動をしていると
余裕があるのね。優雅ね。
などと言ってくる人が必ずいたのね。

自分には寄付するほど余裕がないわ。
うちはエンゲル係数高いねん。
(食費でいっぱいいっぱい言いたいのだろう)

と言うその人の暮らしぶりは私よりずっとずっーと優雅なのにね。
私は余裕があるから他者応援をしているわけではないのにね。

ほんと、人って事情も知らないのに勝手なことを言うわね。(笑)

ランチに行けるようになったのもここ数年のことなのよ。
ブランド物も持ったことも買ったこともないわ。
外食や飲み会に参加したこともなかったもの。
100円200円を数える生活だったし、電車代も節約していたもの。

そしてあの言葉を思い出すのよね。
「余裕がない時から寄付をする習慣がない人は、余裕ができてもお金があっても寄付はしない」

個人事業主もまずは自分が儲けてからだと言う

多くの個人事業主も、まずは自分が儲けるのが先で、他者のことまで考える余裕がないと言うのよね。

そう言う人は、一緒に成功しようという気持ちが皆無なのよね。

中には、他を出し抜いたり、他人のノウハウを盗んだり
上手くいっている人の足を引っ張ったり、落とし入れたり
自分の利益のために巧みに戦略的に他人を利用したり

なんかもうひどい人間の性を見せつけられたわ。

もちろんそうでない人もいるのよ。
そしてそうでない人はあまり目立っていないし、ガツガツしていない。

視座が低い世界の人から離れると心地よくなる

そうこうするうちに、悪口や妬みの多い場所からは離れるようにしたの。

目の前の利益しか見えない人
自分の利ばかり考える人
他所のお客までかっさらっていく人
自分が稼ぐこと、成功することしか見ていない人
約束を平気で自己都合で反故にする人

そう言う人たちは自分のことしか見えていないのね。
そうではなくて、もう少し全体が見える場所に居たかったの。

自分の成功だけなく人の成功も喜べるような場所
他者の努力や頑張りを応援できるような場所
少し視座が高くなると、もう少し先まで見渡せるのよね。

日々が大変だからこそ客観的に見渡せる視点も大事

マダム♡千壽も親の介護なども抱えていたから、日々目の前のことで必死だったわよ。
でもね、必死だからこそバランスも大事なのね。
そのことだけ考えていると息が詰まってしまうの。
育児と違って介護は終わりが無いのだもの。

だから、いつももっと物事を広く見渡せる場所にいたわ。
そうすると客観的に物事を見ることができるの。
大変な日々もいつかは過去になり、後で思い返したら「よく頑張ったね」と思うのだろうな・・・と思えたもの。

これは一人で3人を育てていた時も同じだったわ。
子育ては終わりがあるから、10年後は必ずこう思っているんだろうな。
大変だった日々も、子どもと一緒に過ごした日々も懐かしいな・・・って。20年経った今、確かにそう思っているわ。

視座を高く、視野を広くで客観的に物事を捉えたい

その場の自分の損得で判断したり、その場の儲けだけで物事を決めつけたり
自分の利益だけしか考えないという、短絡的なものの見方ではきっと行き詰まってしまうんじゃないかしら。

視座を高く持っていくと、自分だけではない頑張っている人たちのことも見えてくるし、応援したい気持ちにもなると思うのね。
視野を広く持って、先々のことまで意識がいくと、自分を客観的に捉えることもできるはずなの。

マダム♡千壽は説明することは苦手だから、正確に伝えられていないかもしれないけれど・・・
「余裕がない時こそ、他人や周りを思い遣れる余裕が持てるかどうかが大事 」なの。そしてそれは「余裕がない時から、他者を思って寄付をする習慣」が無ければ、なかなか身につかないの。


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