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nyakopan
高知の八彩帖(ヤイロチョウ)40・「お遍路」
かつてとある会社のサイトに連載していたショートエッセイです。高知のあれこれを書いています。
今回のテーマは「お遍路」。私たちは2回四国遍路をしています。自家用車で旅行がてら回った軽い(?)ものですけどね。あ、四国に住む人が皆お遍路をするわけではありません。念の為。それではどうぞ。
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今でこそレジャーのひとつみたいになっている四国遍路。休日には各所でカジュアルな姿の歩き遍路を見かけるなど、観光資源としてもメジャーになりつつある。
お寺も独自の工夫を凝らし始め、スマホアプリを駆使した案内を開発したり、ミュージカルなどのイベントを開催したりと、イメージが変わってきた。
しかし昔はお遍路というと、何やら触れてはならないもののような印象があったという。ボロボロの白装束姿で家々を回って集めた米を、道端で煮炊きしている姿も見られたらしい。
母が子どもの頃(昭和30年代)には、「悪いことをするとおへんろさんに連れて行かれる」という言い伝え(?)があり、それはそれは恐ろしかったと話していた。
とか言いながらも、実はワタシ達家族は2度も四国遍路を制覇している(もちろん車でですよ)。しかも言い出しっぺは、あんなにお遍路を怖がっていた母。
スタンプラリー気分で旅行もできて一石二鳥!最後は和歌山県の高野山まで行けてラッキー!ってな感じか?
高野山では本格的な宿坊に泊まり、初めての精進料理に目を丸くしたのは良い思い出。しかしその夜。風呂に入っている時に、不届き者の小坊主に覗かれる(!)という事件が発生。これまた忘れられぬ思い出ができたのも事実である。
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