ヨルシカ ただ君に晴れ 音楽的分解

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㊗️ただ君に晴れ1億回再生記念！
凄いですねぇ。およそ2年で1億再生。1億て、なんや？1000の何倍だ？

さて前回雨とカプチーノの記事を書き、私が大のヨルシカ好きというのはお分かりいただけたかと思います。一億回再生楽曲ということで張り切って文章量満載でお送りしちゃいます。

いまや現代のロックシーンの代表格ともいわれるアーティストヨルシカの人気曲、ただ君に晴れを解説していきます。

n-bunaナブナさんの特徴 メロディー 音階

曲作りがとても精巧で綺麗。中でもメロディー作りでしょうか。サビ・aメロ・bメロ…メロディーって曲作りにおいて人間でいう血液みたいに曲を形作る上でかなり重要な要素。

ギターでCコード流しながら「ドー」って歌うだけでもちろんメロディーです。大抵の人は無理矢理「ドーミーラーソー」とか派手な動きをしてただバタバタしてるメロディーが出来上がります。

n-bunaさんはなんていうか…非常にここが丁寧というか美しいんですよね。歌い回しみたいなフローとかテンポ、これに加えた五線譜を程よく上下するメロディー。最後にこの上に極上の言葉、歌詞が乗る。

n-bunaナブナさんの特徴 ギターフレーズ

この方はピアノも出来ますからね。しかしながら改めてギターフレーズを聴いてみます。自分でも弾いてみる…

速いw速くね？www

あのー、難しいフレーズや王道を外れたことは弾いてないんです、無茶なことはしてない。ギターフレーズの情報量が凄いwww

使っているものはペンタトニックとメジャースケールが基本。(先程の美しいメロディーに合わせるように)

4小節の中にどんだけ詰め込んでんねん！しかもきちんと基礎を(メジャー・ペンタスケールが多いからか)

なんか凄く清く正しく情報量詰め込んでくるギター

みたいな印象ですw (あ、これはテンポ速い曲の話です)弾いてみると…いや、速ぇよ！ってツッコミます。

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ただ君に晴れ 音楽的分解 歌詞

この曲は凄い。よく出来てる！(そりゃあそうだ)
もうね、先程書いたように音楽的なところが凄いんですがその上に乗る言葉、歌詞。作るときは上に乗せるって作り方かもしれませんが
って言うより聴いてると歌詞が先行して頭に入ってくる。印象的に「あぁ、凄い表現してるなぁ」でその部分に集中がいく。僕が思わず唸ったのはこの歌詞です。僕が唸ったランキング順に説明しますね。

唸ったランク1位
写真なんて紙切れだ　思い出なんてただの塵だ

何この名言？この言葉噛みしめるだけで僕の涙腺が爆発します。ちなみにn-buna名言集は僕の中で他にヒッチコックの2番Bメロ

ヒッチコック：幸せの文字が¥(お金)を含むのはなんでなんでしょうか　一つ線を抜けば辛さになるのはわざとなんでしょうか

もうどこで拾ってくるのこんな言葉？って感じです。(落ちてるものでもないか)

唸ったランク2位
1サビ 追いつけないまま大人になって〜
2サビ 俯いたまま大人になって〜
3サビ 俯いたまま大人になった〜

君のポケットに夜が咲く〜♪に続く箇所ですね。時間軸は子ども→大人に(君と一緒に)進んでいるはずなのに追いつけない。追いつけないまま大人になる…なんて深いんだ。あとは以降のサビでは俯いたまま大人になって→俯いたまま大人になった、と「なって」「なった」と言い切りの形。小技が効いてますね。

唸ったランク3位
だけ

「だけ」本当にこの「だけ」、という言葉を印象強く使っています。いろいろ胸を打つ想いはあれども、「まぁそれだけだよ」「別にどうでもいいんだけど」と諦めを持つような切なさを出しています。

ただ君に晴れ、この楽曲は全体的に夏の描写がとても上手。言葉選びが上手いのか、テクニックがあるのか、懐かしくも熱い夏を表現して、目を瞑ると景色が浮かんでくるようです。※PVでのイメージ焼き付けも力を発揮しているのかもしれません。

MV撮影地は北陸の絶景、富山県高岡市の雨晴海岸。立山連峰と海が重なって見えるとても綺麗な場所です。（学生時代に行ったことがあります）

ただ君に晴れ 音楽的分解 コード進行

とても単純で王道なコード進行です。基礎中の基礎ですね。キーはFキー。ラストはお決まり胸を締め付けられる、半音上がったF#キーになります。

Aメロ
A#-F-C-Dm(Ⅳ-Ⅰ-Ⅴ-Ⅵm)
夜に浮かんでいた

サビ
Dm-A#-C-F(Ⅵm-Ⅳ-V-Ⅰ)
追いつけないまま大人になって　

ガッチリ安定したコード進行ですね。
特にサビのⅥm-Ⅳ-V-Ⅰは千本桜 (feat. 初音ミク)／黒うさPのサビや天ノ弱／164 feat.GUMIのサビと同じコード進行です。やはり代表曲はこの進行で行くべきか…！

コード進行もがっちり王道、有名ギターリフも王道ペンタトニック、メロディーもしっかり、1億回も再生されるのには理由があったようですね。

ただ君に晴れ ギター弾いてみた

猫わずらいも今回もきちんとギターで弾いておりますのでご覧ください。それではまた会いましょう！

ただ君に晴れ 歌詞全文

ヨルシカ　ただ君に晴れ　作詞：n-buna 作曲：n-buna
夜に浮かんでいた
海月のような月が爆ぜた
バス停の背を覗けば
あの夏の君が頭にいる
だけ
鳥居 乾いた雲
夏の匂いが頬を撫でる
大人になるまでほら、
背伸びしたままで
遊び疲れたらバス停裏で空でも見よう
じきに夏が暮れても
きっときっと覚えてるから
追いつけないまま大人になって
君のポケットに夜が咲く
口に出せないなら僕は一人だ
それでいいからもう諦めてる
だけ
夏日 乾いた雲
山桜桃梅 錆びた標識
記憶の中はいつも夏の匂いがする
写真なんて紙切れだ
思い出なんてただの塵だ
それがわからないから、
口を噤んだまま
絶えず君のいこふ
記憶に夏野の石一つ
俯いたまま大人になって
追いつけない ただ君に晴れ
口に出せないまま坂を上った
僕らの影に夜が咲いていく
俯いたまま大人になった
君が思うまま手を叩け
陽の落ちる坂道を上って
僕らの影は
追いつけないまま大人になって
君のポケットに夜が咲く
口に出せなくても僕ら一つだ
それでいいだろ、もう
君の想い出を噛み締めてる
だけ