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#日常

普通の世界で、普通に努力して、普通に夢を叶える

生きづらさが一つのテーマになり、フィクションの世界では「鬱っぽさ」が流行っている。なんて暗い世の中なんだろう。 本当に診断を受けた当事者の方には失礼を承知で言えば、「HSP」「ADHD」のレッテルに一種憧れのような安心感を抱く若者が増えているように見えるし、それはきっと「理由のないただの無能」ではないという証明に己の存在価値を見出すからなのではないかと思っている。私って繊細、と堂々といえるその図太さに拍手。数年前にセクシャルマイノリティであるAセクシャルを名乗っていた友達は

「頑張って」より「頑張りすぎなくていいんだよ」がやさしく聞こえるけど

私は強くなりたい。 強くなるために努力したい。 そういうことを言うと、時に弱さを受け容れてほしいたくさんの人を怖がらせてしまいます。 私がそれなりにストイックだからとかもともと体力があるからとか、そういう理由を人は私に塗りたくります。言い訳を聞きたいわけじゃない私の主張は、誰かの脅威になるのでしょう。 頑張りたくても頑張れない人もいるから。 逃げることにだって勇気がいるから。 弱さを認めてあげられることこそ本当の優しさだから。 そんなこと分かっているよと、私の攻

失恋ですか、と美容師さんは聞いた

「20cm、切ってください」 鏡に映る自分をまっすぐに見つめて、考えてきた言葉を一息に言い切りました。 「顎くらいかな、それより下?でいいですか?」 3回目になる担当の美容師さんは、初対面とも気を許してるとも言えない距離の敬語でわたしの毛先をいじりました。 顎下のボブなんて、何年ぶりでしょうか。 大学2年生くらいまで、高校生の延長のようなボブをしていたのが私の中では最後の記憶です。それからは鎖骨あたりで揺れるくらい、伸びてもそこに戻って、当たり障りのない女子を楽しん

私だから会いたいと言ってくれる人にしか時間を使えない

わたしの予定は10月末の時点で、2月初めまで埋まっていました。 自分の時間はとっていなくて、全部人に会う予定で。 学生時代から2,3ヶ月先の予定まで埋まっていることはザラで、アポのとれない女で有名だった私です。社会人になって自由な時間が減ったらこうなることは目に見えていました。 金土日と週末を目一杯使ってもまだ時間が足りなくって、それで無理やり平日の夜をこじ開けてみたり、土日の予定を3部制にして、朝昼夜で会う人を変えてみたり、そんな風に無理矢理の予定を組んでいます。

プロローグで終わる物語

物語にはプロローグがあり、本編があり、エピローグがある。 決してプロローグで終わる物語など存在しないはずで、むしろ、プロローグで終わるならばそれは「物語」と言うに相応しくない。 けれど、不思議なことに、僕らの生きる世界ではプロローグで終わる物語がたくさんある。 人はみな作家だ。 「人生」という一つの物語を作り上げるために、書いては消して、時にはダメ出しを喰らい、それでもなお書いては消してを繰り返す。 第二の人生とか、新しい人生とか、大人になってからが第二章とか、勝手

動物的トリガーで人を好きになる。

「好きになった人がタイプです」と言うと、「ハァ?」と言われるらしい。 けど、私には分かる。 めちゃくちゃ分かる。 好きになった人がタイプです。 好きなタイプを日本国憲法並みに細かく定めている私は、どういうわけか好きなタイプとは全然違う人を好きになる。 たとえば、茶髪猫っ毛、178cm、私服モノトーン系、デザイナー(笑うと目尻にシワが寄る人)がタイプなのだが、 黒髪クセ毛、169cm、私服ダサめの笑わないサラリーマンを好きになったりする。 え、一つもタイプじゃない

「真面目が一番」の時代はいつ終わったんだろう

「あなたが人生で経験した一番の修羅場はなんですか」 この言葉は、私が実際に就活生だったときに面接官に投げかけられた質問そのままである。 エンタメや広告系の就活において、こういった突飛な質問はかなり多かった。まあわたしは、結局全然違う職についたわけであるが、友人の1人、今年就活生であるCちゃんから寄せられた悩みは「真面目に生きていて何が悪い」というものだった。 ーー修羅場なんて、今までなかったよ。 そう泣きながら話すCちゃんは、1年間海外留学に行っていたため、私含む大学