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#失恋

思い出の主導権は私が握りたい

なんでこんなに好きになったんだろう と なんでこんなに忘れられないんだろう の 本質って同じだと思う。 好きになったのに明確な理由がない人ほど、忘れるのだって理由なく難しい。 きっと、両想いのフリをした片想いだったことがあった。自分の想いが強いほど、相手の想いも強いものだと思い込んでいた。 彼の好きなところは沢山あったのだけれど、今振り返って、本当にそれらが好きだったのかと問われると自信がない。 明確な理由のない「好き」はとても強力だ。 何もかもなぎ倒してくる「好き」

ねぇ、お願い。好きじゃなくていいから、私の事、忘れないでいてほしい。

この記事の彼くんに振られた。 きっかけは些細なことだと私は思っているんだけど、彼くんにとってはどうやら違ったらしい。 LINEのチャットで少し言い合いが始まり、その結果、彼くんが出したのは 「ごめん、別れよう」 の答え。会ってからの話し合いもさせてもらえずに、私たちは終わった。 正直言うと、離れるときは絶対彼くんからだろうなぁと思っていたし、きっと唐突に終わるんだろうなぁと分かっていた。 喧嘩をふっかけたのは私で、ふっかけたあとも「これで別れちゃうかもな」と考えていた

月が赤かったので、セフレに告白した

ヤリマンも、誰かを好きになったら告白する。 月を見ると、ちゃんみなの「Never grow up」という曲が聴きたくなる。LINE交換したホストが、「ちゃんみなの『Never give up』いいよな!」と言ってきたことがあった。こいつはこの曲の良さを何もわかってない。一生応援歌と思ってろと、ブロックをした。 いつかはこんなにも悲しい夜が来ることなんか最初からわかってた 最初から遊びで近づいたのは、わたしの方だった。でも、 月が綺麗だね 昼まで寝ていたが、LINEの

失恋ですか、と美容師さんは聞いた

「20cm、切ってください」 鏡に映る自分をまっすぐに見つめて、考えてきた言葉を一息に言い切りました。 「顎くらいかな、それより下?でいいですか?」 3回目になる担当の美容師さんは、初対面とも気を許してるとも言えない距離の敬語でわたしの毛先をいじりました。 顎下のボブなんて、何年ぶりでしょうか。 大学2年生くらいまで、高校生の延長のようなボブをしていたのが私の中では最後の記憶です。それからは鎖骨あたりで揺れるくらい、伸びてもそこに戻って、当たり障りのない女子を楽しん

伝えられないまま終わったから

大好きだった彼氏と別れた。 別れる1週間前、私たちは1年と少しの交際で初めて、腹を割って話をした。 テーマは「温度低めの恋愛感情と惰性の違いはなにか」 私には、彼が私のためにしてくれることが「彼氏」という肩書に縛られた、義務感からくるもののように見えた。 今の彼には「好きだから」という単純なようでいて一番大切な理由が欠けているように見えた。 それなら、彼のために、彼を解放してあげなければいけないとも思った。 心配になるくらい優しい彼に、貴重な時間を浪費させてはいけ