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【秋田】異常が普通になっている【水害】

みなさんこんにちは。
秋田の水害ボランティアをしているたかはしさつきです。
水害なんてとっくに片付いたでしょ?
支援金も出たでしょ?
ゴミの山も見ないし、報道もされてないし、秋田県何とかなってるでしょ?

すみません。本当にどうにもなっていません

『お金ってこんなことにつながるの?
人の気持ちがこんな風になってしまうの』

お家の床の板張りがやっと終わったりしているお家は早いほうで
今まだ工事の見積もりもとれていない家庭もたくさんあります。

そんな中、この11月を迎えました。

私が定期的に開催していたお渡し会、こちらは10/29でいったん終了となりましたが、その時のことをお話しさせていただきます。
もちろん被災者さんには許可を取ってあります。

いつも来てくださるご家族でコートも羽織ってらっしゃらない状態だったので
「冬のお洋服どうされてますか?無事でしたか?」
と伺ったところ
「考えていませんでした。でも長袖だし、大丈夫よ」
と。

今日の秋田は確かに暖かかったです。
でも最低気温はこれから確実に一桁に入っていきます。

その後、洋服の支援もあることをお話しして
暖房器具やこたつなどの話をしましたが
「まだ大丈夫よ。全然寒くないもの。それに今年は暖冬だから
雪も降らないはず。」

お子様とラインの交換をし、何か困っていることがあったら
できる範囲で協力するからね!と伝えてきました。

「バスタオルはありません。今は掛布団がないので先日貰ったブランケットにホッカイロを張って寝ています。掛け布団とバスタオル、あと仮の板で足が痛いのでスリッパが欲しいです。100円ショップのはすぐに穴が開いてしまいました。頑丈なスリッパは高いのでしょうか?(中略)それと学校に行くときの洋服も寒くなってきたので上着があったら欲しいです。いつも使っている5冊組の無印のノートを本当は買いたいですが、支援品の中にありますか?ストーブないし、本当はすごく困っています。でも、母はうちは大丈夫と言って聞きません。協力してもらえますか?」

これは今日の午後に届いたメールです。
寒いと感じてくれるお子さんがいてくれてよかった、
(中略)の中には学校の友達がちゃんといいなよ!と私にメールをしなよと
進めてくれる文面がありました。
いつも使っているノートは理由があって使っているのだろうし、
それが普通のこと。
今は支援品でもらったルーズリーフを使っているそうなのですが、
それだとすぐにバラバラになってしまうこと、閉じるホルダーがないので
バインダーリングで止めてること。寒くて暖かい靴下が欲しいこと。

きっとこのご家庭だけじゃなく、いろんなお家の方が普段の暮らしから
かけ離れた異常になっているのかもしれません。
幸い無印良品のノートを確保し、ペンなどにも聞いてみました。
「友人から被災見舞いにもらったペンはある。詰め替え用の中身はもうすぐなくなるので買いに行く」とのことでした。

「今、無印良品週間だし、待ち合わせして買いに行こうか?」

と尋ねると
「母にばれたらどうしよう」
と。
「そしたら偶然三皇熊野神社の高橋さんに連絡したら支援品の中にあったよ!と言っておきな!」

と伝えておきました。
このような状態になっている家庭は一握りじゃなく
本当に本当にたくさんあります。
給料が入ったら買えるんじゃないの?それくらい。
と思う方も沢山いらっしゃるかもしれません。

その前に食料があって、
光熱費があって、ガソリン代があって、
通信費があって、災害で失ったものを取り戻すお金や
家を直すための修繕費を残しておかなければならない。

はっきり言ってしまうと
被災して、修繕のめどが立っていない、
修繕費の目安が立ってない秋田県民にユニクロは高いです。
ダウンなんて本当に高い買い物です。

普通に生活できていたのにそれがおかしくなってきているのです。
本当に異常なことが普通なことになっているのです。

この状況、本当はカウンセラーさんや心のケアができる人に
お願いしたいのです。

どうにかできないのか。
きっとこんな状況のお家がたくさんある。
救いたい気持ちであふれて、そして自分だけではできない
無力感でいっぱいです。

いったいいつになれば寄付金は配られて、
みんなが元通りの生活になれるのだろう。

この記事をご覧になった方是非拡散でしていただければ幸いです。


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