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2024年2月12日(月)-休職20日目-

今日は入院した母の面会へ。
なるべく乗り換え時にストレスにならないルートで向かう。
大きい病院はあまり行くことがないのと、ついに姉以外の家族に自分の原座の状況を説明しなくてはいけないので母と会えるのは嬉しいが少し足が重い。
私は病院はあまり馴染みがない。
祖父が入院していた時も子供の頃だったので病院の雰囲気ってどんな感じだったのかあまり思い出せない。

いつも病院生活というものがどんな感覚なんだろうなといつも思う。
病院の雰囲気はどことなく不思議で少し落ち着かない。
兄と入口で待ち合わせて院内へ。
インフルエンザとコロナがまた増えてきているので面会は予約制、週に1度に2名まで、そして15分のみ。
フェイスガードを装着して母のいる病室へ入る。
人生初フェイスガードだ。
タイマーのスタートボタンを押す。
時間制限があるとなるとなかなかゆっくり話せないものでとりあえず入院に至る経緯と今の病状について話す。
もう少しやつれているかなと思っていたが母は思ったより元気そうで良かった。

「今日は仕事休みなの?」
と聞かれて休職していることを話した。うつ病とは言わなかった。
大丈夫なのかと聞かれてうーん…大丈夫とは言えないと答える。
心配させたくないが大丈夫とは言えなかった。

タイマーが鳴り、あっという間に15分が経った。
じゃあまたね。と声をかけて病室を出る。
早く体調が良くなって家族でご飯に行きたい。

兄と実家まで帰る。
あまり兄と一緒に行動することはないので少し変な感じだったけど家までの道のりで近道や裏道など歩きながら昔ここよく通ったよねなどと話しながら実家に着く。
姉も実家に集合し母の話や家の話などをする。
しばらく久しぶりのコタツを味わいゴロゴロする。

姉が声をかけてくれてご飯に行くことになる。

なんだかんだ会ってから気まずくて話を切り出せなかったのできっかけを作ってくれているなとわかる。
姉夫婦は常に私が何かあると声をかけてくれたり、私の方が声をかけたりする。さりげなくそれとなく話ができる状況にしてくれる。
そしてしっかり厳しい意見もくれる。
こういう存在が身近にいるというのはありがたいことだなと思う。

会話の中で自分の思考パターンの話になった。
例えば誰かが落ち込んでいたり、塞ぎ込んでいたり、機嫌が悪かったとした場合私は「自分がどうにかしなくては」と思って行動していた。

その根底にあるのは自分の周りに誰か気分が落ち込んでいたりする人がいると自分まで気分が落ちてしまい居心地が悪くなって自分のリズムが崩れてしまう。それを変えるべく相手に話しかけたり、気持ちが改善されるように行動してしまうのだ。これがいわゆるエンパス体質と言われる部分になるのだろう。3人兄弟の末っ子だからというのもあると思う。

私はこの「どうにかしなくては」というのは自分が居心地が悪くなってしまうから「自分のため」にこの行動を起こしている、自分のためだ、と考えていた。でもそれは相手を選ばないと自分のエネルギーを与えるだけになるよと言われた。

もちろん良い時もある。
良いエネルギーを返してくれてお互いの気持ちが補充される場合もある。
その時は本当に元気になる。

以前知人と話した内容にも繋がるがやはりそれがわかって吸い取るだけ吸い取る人がいるということ。
そういう人の判断が出来るようにならないと自分のエネルギーがカラッカラになってしまい、最悪今回のような状態に陥ってしまう。

姉はいわゆるやばい人や面倒な人がいた場合はガラガラガラと自分の前にシャッターを降ろし、感情移入しないようにするそうだ。
「いわゆる閉店ガラガラ」という方法だ。

私は相手のグラスの置き方とか目線、声色、雰囲気で色々わかってしまう分、相手に不愉快な気持ちにさせないよう自分も気を使いすぎてしまうこともわかった。働いている時は特にそれを考えながら行動している。
今の置き方雑じゃなかったかな、今の説明でわかりやすかったかな、出すタイミング良かったか、等々、常に頭の中は何か考えている。
姉とも話したが我が家は発達も入ってそうだよねと。

「でも普通はそこまで気にしてないよ、でもわかるよ、ねこはそう感じちゃうんだもんね。でもやっぱりバランス取らないとダメだよ。」と言ってくれた。

明るく見えるが実はそこまで明るくない、家でずっと猫と一緒にゴロゴロしていたい。接客や飲食が向いていると言われるが、何度もこうなるのであれば実際向いていないと思う。多分一番エンパスの人がやらない方がいい職業だと思っている。
これからは自分のペースで出来る仕事をしなくてはと思っている。
正社員になったとしてもあまり変わらないことが今回わかったので自分に無理しないように生きていかなくてはなと思った。

よく飲み、よく泣き、ご馳走していただき電車に乗る。

アラームをかけていたつもりがすっかり寝てしまい気づいたら豊洲駅。
降りるか迷って新木場駅。
終電だった。
やってしまった。

新木場駅はフェスやディズニーにやライブに行く際によく使っていたので馴染みがあるがゆえ知っている、ここには本当に何もない。
とりあえずネカフェを検索すると近くて豊洲駅。
徒歩1時間だ。
行くしかない。
歩いている人がいない夜道を歩くのは結構好きだ。
でもちょっと今日は疲れていたのできつい。



その街のガードレールの造形をチェックするのが好きだ。やはりこれは波をイメージしているのかな?

途中公園を抜けていくとお巡りさんが自転車でパトロールしていた。
少しチラッと見てきたけど声はかかられなかった。

高層マンションが立ち並び窓からいろんな色の照明が見える。
みんな今何してるのかなぁ、寝てるよなぁ、水の近くで住むのって不安じゃないかなぁとか考えながら歩く。
昔からマンションや家の灯りを見るこういうことばかり考えていた。
祖母の家に行き、父が運転する帰りの車の中から家の灯りを眺めてよく考えていた。そしてよくわからないけど勝手に虚しくなっていた。

ようやく豊洲駅に着いたのは午前1時ごろ。
ショッピングセンターの2階にネットカフェがあった。
ショッピングセンター自体は閉店しているのに建物の中に入れる。
ちょっとワクワクした。
入って受付を済ませると既視感があった。
ここは来たことがある。
以前新木場でライブがあった時に休憩がてらここを使ったことがあったことを思い出した。
まさかと思って一人で笑ってしまった。
とりあえず始発まで眠ることにした。



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