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『うつ病の症状の話』 〜自己嫌悪のループにハマらないために〜

「美大生がうつ病になった話」第3回です。

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前回のお話→「私がうつ病になるまで」

今回は、うつ病の症状についてのお話でした。
「美大生がうつ病になった話」なので、うつ病の基本的な知識も漫画にしました。
これからしばらくは、うつ病の基礎知識や治療法の話になので、美大の話はもう少し後の方になるかなと思います。気長にお待ちいただけたら嬉しいです。

うつ病の初期は、ひたすら自責の念にかられていた


うつの症状が重かった初期の頃は、「私は沢山の人に迷惑をかけてるんだから、幸せになってはダメだ…」みたいな思考になってしまって、罪悪感から自分を責め続けてしまいました。そうすることで、周囲の人に贖罪をしている気になっていたのかもしれません。(そもそも罪なんて犯してないのに!)

過剰に罪悪感を抱き続けてしまう、自分のせいじゃないことまで自分のせいだと責め続けてしまう、私含めそんな人は多いです。
でも、そんなことをしたって病気は悪化するだけだし、周囲に余計な心配をかけてしまうだけなんですよね。
周囲の人からすれば、懺悔や贖罪なんかより、また元気な顔を見せてくれれば、それだけでいいんだと思います。


「反省」と「自責」は別物であり、
ミスをして反省をしたら、また同じようなミスをしないように次の行動に移せるけど、自責は延々とその場にとどまっている行為なのだと思います。

前に進むためにも、自責はほどほどにして、
自分が病気なのだということを受け入れて「心も体も休養させる」のが、うつ病の治療をしていくうえで「前に進む」ということなのだと思います。


自己嫌悪のループにハマらないために

自己嫌悪というのは、リストカットと同じで、自らを傷つける行為です。
刃物で手を切るのと同じなように、自分の言葉でも、確実に自身の心にダメージを与えています。
他人に対して嫌な言葉を言ってはいけないように、自分自身にも嫌な言葉をかけないであげて欲しい
自分が今、弱ってしまっているのは、自分のせいではない。そのことを知って、心からの休息をとって欲しいと、そう思います。

現在では、薬や休養などのおかげで、うつの症状はだいぶ落ち着いてきて、この漫画のときのような状態になることは減ってきました。

それでも、忙しかったり疲れてたり、雨の日が続くと調子を崩してしまって、ときどき「自分はダメだ、どうしようもない」みたいに考えてしまうときもあります。

症状の重かった頃は、そういった自己嫌悪のループに延々とハマっていたのですが、今は「こういう思考になるということは、私は疲れているのかもしれない、少し休もう」と思えるようになりました。
「これは病気の症状がそうさせているだけで、私が心からそう思っているわけじゃないんだ!」と、自己嫌悪の思考に抗っています。

なかなか、うつ病の症状が重いときは、こういった考え方をする余裕はないのですが、自己嫌悪をしてしまうたびに、何度も何度もポジティブな思考を繰り返すことで、だんだんと思考が習慣化されてくるんじゃないかなと思います。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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次回は「病院の行き方の話」です。




※この漫画で描かれることは、あくまで私個人の体験であり、うつ病の一例、一つの考え方でしかありません。
うつ病は症状に個人差がありますし、この漫画を制作するにあたって、専門家からの監修は受けていないので、詳しいお話は専門の機関でお話を聞くよう、お願いします。

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