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#中国貿易 腊八節で思い出すこと

皆さんこんにちは。行政書士市川聡子事務所の市川です。
昨日は、更年期症状で気分が上がらず、ずっとぼーっとしていました。
ぼーっとしていたら旧暦の腊八節を過ぎてしまっていました。
フィリピンでは「”R”が付く月からクリスマスの準備を始める(9月から!)」と言われているのですが、中国では旧暦の腊八節を過ぎると旧暦の正月=春節の準備をする、と言われています。

腊八とはピンインでLa ba と書きます。
腊八粥 ↓

とは中国クラスタならあまりにも有名ですよね。
中国では、こんなお粥の缶詰も手軽な価格帯で売っていて(但し、ちょっと甘い)、小豆美容がお好きな方はハマっちゃうかも?と思います。
実は、腊八粥は中国貿易従事者にはとっても重要な時期。
あと約3週間ほどで春節が来てしまうので、駆け込みの輸出をしなければならならず、サプライヤーの工場に「なんとか間に合わせて!!」とお願いをしている一年で一番大切な時期でもあります。
所謂中国語では春節に向けての「冲刺阶段chong ci jie duan (ラストスパートの段階)」。

もちろん、サプライヤーさんたちは遠くからはるばる出稼ぎに来てくれているワーカーさんたちに1年で1度の長期休暇を取ってもらおうと、数週間のお休みを取る工場も多々ありますので、事前に休日計画を確認して日本の顧客に連絡し、その工場休み期間+その後から製造+輸出をしても今の在庫量と合うか?合わないか?という計算をしてもらいます。そして。。。春節明けは労働者が変わって慣れない作業が発生したり、そもそも作業者自体が足りない(すぐに田舎から戻ってこない労働者も多い)事態もあるので、その不確定要素を勘案して余剰在庫を持ってもらうように働きかけをします。
中国貿易従事者にとっては、その輸出が一段落しない事には「安心して年が越せない」状況となるわけです。

また、春節前後の時期が一番寒い時期で上海周辺でもあまり降らない雪が降ったり、最低気温を記録したりします。
過去に天津に居住していた時は「小宝栗子」の栗が春節の時期に一番甘くなるということで、こぞって甘栗を買い、開発区などにお勤めの取引先さんに差し入れしたりしていました。お粥より甘栗の思い出の方が沢山あります💦

中国にずっと住んでいると、正月が1年に2回来るので本当に不思議な、というか得した気分になります。かつ、フィリピンも得意先の一つでしたので、クリスマス休暇→正月休暇→春節休暇。。。と、一息付ける日が1年に3回も巡ってきます(が、いづれも12-2月に集中しているので残念ですね)。

と、貿易をしていると取引先の長期休暇スケジュールによってこちらも一息付けたりする時期が有るのも醍醐味の一つですよね。。。(その前にオーダー品を全部届ける、というのが前提としての使命なのですが)。

という事で、本日も中国ネタでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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