スイスで買える日本食、買えない日本食

こんにちは。

今日はスイスの日本食事情について書いてみようかと思います。
筆者は渡航の際にどれくらい日本食がこちらで購入できるのかなどを全く調べないで荷造りをしたため、船便でかなりの日本食を持ち込みました。しかし、こちらに来てから多くの日本食はこちらで買えるということがわかりました。今回はスイスの特にチューリッヒの日本食事情について、研究や出張で比較的長期で滞在する方向けに書いてみようと思います。

2023/4/14追記:この記事は留学後2ヶ月で書いたものであり、2023年になって多少自分の中でアップデートがあったので、多少情報を更新しました。*の先は更新後の情報です。

まず、こちらのスーパーチェーンであるCoopでは、Saitaku、というおそらくスイスの日本食会社の商品がいくつか入っており、ここで海苔、米酢、料理酒、みりん、ごま、ワサビなどが購入できます。筆者はこの料理酒とみりんは使ったことがありますが特に違和感はありませんでした。ただし寿司米は明らかに米の形が日本の米ではないので避けたほうがよさそうです。
http://www.saitaku-food.com/products/sushi-ingredients/

これ以外にもCoopではキッコーマンの醤油や、Coopブランドの柚子胡椒(!)、白味噌も買うことができます。個人的には柚子胡椒が買えることは最も驚いたことの一つでした。ちなみにこちらのキッコーマンの醤油は500 mLで5.6 CHF(1 CHFは115円程度)。日本の倍近い値段ですが、大量に使うものでもないので筆者は気にせずに買っています。
ちなみにCoopやもう一つの大手チェーンのMigrosに豆腐やインスタントラーメンも売っていますが、少なくともCoopの豆腐はまずいと評判なので避けた方がいいのかもしれません。まだ多くを試したわけではないのでどれが一番美味しいのかはわかりませんが、Lidlというスーパーの豆腐はやや硬めな木綿豆腐なものの、鍋に入れて食べる分には十分に美味しいと感じました。値段もかなり良心的だと思います。
https://www.lidl.ch/de/p/convenience/bio-tofu/p26542
またインスタントラーメンは、日清のカップヌードルがありますが味が現地仕様だとの噂です。
これらが最も手に入りやすいものになります。

*Lidlの豆腐はとはいえそこそこに硬いです。最近では麻婆豆腐にはチューリッヒ中央駅のアジアショップの木綿豆腐を使っています(500 g 5 CHF)。こちらは下茹でしたからならそれなりの食感です。また、Coopの冷蔵コーナーの豆腐は少し硬い木綿豆腐という感じで、さらにSeiden Tofuという名前でかなり美味しい絹豆腐も売っています。

次に日本のビールですが、Aligroという業務スーパー(?)でアサヒスーパードライとキリンの一番搾りは買うことができます。https://www.aligro.ch/produits/10306-Z24/asahi-super-dry-biere-japonaise-50-cl
https://www.aligro.ch/produits/11283-Z24/kirin-ichiban-biere-japonaise-33-cl
Aligroは店舗は少ないもののかなり大きいスーパーですが、日本食自体の充実度はそこまでではありません。Coopで買えなくてAligroで買えるものとしてはごま油、そして珍しい魚(スズキ、カレイなど)程度かと思います。

*COOPの大きい店舗でもアサヒスーパードライとキリンの一番搾りは売っています。

これらスーパーで手に入らないものはアジアショップや日本食ショップで購入することができます。例えばここチューリッヒで有名なのはYumihanaとNishiというお店です。ここでかなりの日本食は買うことができます。
Yumihana
https://yumicome-home.ch/produkt-kategorie/lebensmittel-getraenke/trockenwaren-japan/
Nishi
https://www.nishishop.ch/shop/

サイトを見ていただければわかりますが、米、調味料、インスタント味噌汁、だし、お茶、ラーメンなど多くのものは取り扱いがあります。ただしもちろん価格はかなり高めです。ちなみにYumihanaはバーゼルにも支店があるようです。


ですのでスイス長期滞在の際に持っていくべきものは、ここで取り扱いがないものや、取り扱いがあるが自分の中でブランドにこだわりがあるものになるでしょう。今自分が荷造りをし直すとするならば、持っていくのは次のようなものになるのではないかと思います。

酒類、缶詰、だしの素、海苔

日本酒や梅酒は極端に種類が限られるので、お気に入りのものがあるならば持っていくのが良いでしょう。研究室や職場のパーティなどで振る舞うのにも便利です。缶詰は、こちらでは魚介の種類が極端に少ないため、例えばサバの味噌煮缶やホタテ缶などはあると個人的に嬉しいかなと感じます。だしの素、海苔は軽く嵩張らないため、スーツケースのちょっとした隙間に入れればこちらで買うより安く済むという点で選択しました。

*それと結局スイスで買うと何もかも高いので、いわゆる嵩張らないものは積極的に買ってくると良いのではないかと思います。鰹節は最近あまり見かけないので、持ってきて損はないかなと思います。

今回は以上になります。こちらに来て和食の材料が手に入りやすいことに驚く一方で、寿司、ラーメン以外の日本食はあまり認識されていないのかもしれないと感じました。というのは味付けの調味料がスーパーで簡単に購入できる一方で和食の根幹であるだしやだしの素が日本食ショップでないと買えないためです。まだだしの文化自体は理解されていないのかな、という印象でした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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