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Photo by
momonotane
子猫と旦那の2週間戦争
家に子猫がやってきた。
といっても初めての猫ちゃんではない。なんと5匹目だ。
最初の黒猫以外はすべて保護猫を貰っている。
今回の子猫も例にもれず元・野良ちゃんだ。
すべての猫に対して去勢・避妊手術の実施、予防接種等の対応をしています。あしからず。
しかし、一点決定的に違うところがある。
この子猫の飼い主は旦那なのだ。
私自身は子供の頃から猫と暮らしてきた超猫派。
それに対して旦那は、猫と暮らす日々を夢見てきた猫派だった。
猫好き同士で結婚し、あれよあれよという間に猫が増えた。
飼い主を分担しようということになり、2匹ずつに分けたつもりが……
「いつの間にか君の猫が多くなってる!なんでみんな君にばっかりベタベタ甘えるの!」
というのが、旦那の目下の主張。
特に私がテレワークメインに切り替えてからは、どんどんこの傾向が進んでしまった。
私の膝にしか乗らない3女を見て、旦那は呻く。
「ズルイ…ズルイ…コロナ許さない…」
「俺にべっとり甘える猫ほしい…ズルイ…」
そして貰ってしまったのだ、子猫を。
完全に自分の猫にするべく、旦那が私に協定を結ぼうと持ちかけてきた。
内容はこちら。
子猫の世話は100%旦那がやる
初日は子猫の近くで旦那が徹夜して対応
2週間指の匂いをかがせることすら禁止
かなり過激だ。
本気なのだ、この人は。
絶対に子猫を私に渡すまいとする闘志で、肌がビリビリする。
こうして子猫と旦那の2週間戦争が始まった。
明日で1週間が過ぎるが、今のところは順調だ。
宣言通りすべての世話を一人でやり続ける旦那に、すっかり懐いた子猫はベロベロに甘えている。
理想の子猫に、旦那もベロベロだ。
子猫に触れなくて手持ち無沙汰な私は、鼻の下がのびきった幸せそうな顔をとりあえず写真に収めた。
「あ、写真も遠目から撮ってくださいね」
間髪入れずに注意されて、すごすごと部屋をあとにする。
あと1週間経ったら子猫をなでなでしよう。絶対だ。
読んでくれてありがとうございます。 我が家のお猫様4人のちゅーるに早変わりします。