トマトを抜いて、シルブプレ?
嫌いな食べ物はいくつかあるけれど、奴ほど長きに渡る戦いを繰り広げているものはいない。
生トマトだ。
始まりは小学校の頃。
給食に出てきたミニトマトを食べたくなくて、数々の問題を起こした。
理科の授業でミニトマトを栽培しなければならなくなった時は、枝に触らないように鉢を蹴りながら持って帰った。
ちなみにその鉢は隣のお家に勝手に置いてきたが、美味しく食べてくれたそうな。
そんな私の生トマト嫌いが苦手まで軽減したきっかけがある。
フランス旅行だ。
貧乏旅行でパリに行こうとして、ふと気づいたのだ。
スーパーのサンドイッチで過ごすつもりなら、もれなくトマトが入っているのでは?
英語でトマト抜いてくれと言っても、フランス人は取り合ってくれないのでは?
ここで私に残された選択肢は2つ。
1 フランス語を覚えてトマトを抜いてもらう
2 トマトを食べれるようにする
全くフランス語が覚えられなくて、泣く泣くトマトを食べる決心をした。
いざパリに行ってみたら、やはり英語では取り合ってもらえず、予想通りサンドイッチに入った生トマトを食べる羽目になった。
パリのパンが美味しいからなのか、はたまたパリの空気に酔っていたのか。
なんとトマトが普通に食べれたのだ。
美味しいとは思わない。でも飲み込める。
不思議なことに帰国してからも食べれるようになった。
好んで食べないが、抜かなくて済むのはとても楽だ。
あんなに嫌いだったのに、大人になるのは不思議だ。
まあミニトマトは例外なんだけどね。
読んでくれてありがとうございます。 我が家のお猫様4人のちゅーるに早変わりします。