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言葉の花束ーアキの詩集No.95


1.「ダイヤモンドダスト」

窓から射し込む
日の光に照らされて

きらきらと
輝きを放ちながら
舞う
ちり達

ダイヤモンドダスト
聞いたことはあるけれど
こんな感じなのかしら?

何の変哲もない
空気中のダストが

スポットを浴びた途端に
こんなに美しい宝石に
変わるなんて

自然の美しさとは
何て不思議なんだろう

雨が降った後に
草や蜘蛛の巣に滴る
雨粒が輝く様子も素敵だけれど

この
ダイヤモンドダストもまた
心を掴むものがあるよ

何でもないような人も
実はそうではなくて

スポットを当てれば
たちまち隠れた才能を発揮して
周りをあっと驚かせる

なんてことも
あるよね

まさに
そんな感じ

自分の強みを
発揮出来る環境と機会があれば

誰だって
このちり達みたいに
輝けるはず

そんなことを
気付かされたよ


2.「愛ゆえに戦い、そして武器を捨てる」

自分の愛する者を
守るために
彼は
戦士になった

愛ゆえに
武器を取り
戦った

しかし
いつしか
気付いてしまった

自分が
愛する者を守ろうと
誰かと戦えば

その戦った相手を
傷つけることになる

守りたい者のために
傷つけた相手の数が
はかり知れず

その傷つけた相手も
誰かにとっては
大切な人だったり
愛されるべき人だったりする

守るために
武器を取れば
誰かの愛すべき人を
傷つけることになる

守るために
武器を持って戦うことに
そもそも正当性はなく

自分の守りたい者のため
誰かを傷つけるのは
自分のエゴでしかない

それに気付いて
彼は
武器を捨てた

しかし
愛する者のため
生きなければならない

そのために
戦かうしかない
その現実の残酷さと
対峙した

とにかく
生きよう

武器を取るのは
生きるための
エゴだ

武器を持たずして
戦う術を
彼は見つけようとした

かなり
勇気が必要だっただろう

武器や戦争を必要としなくなる
その世界の先に
本当の平和や愛がある

彼の勇気は
その第一歩だと思う


3.「いい人である前に」

いい人であろうとして
人と関わる

その方が
気持ちが良いから

自分にとって
いい人は

相手にとっても
いい人なのか?

多分
多少は
ずれがあると思う

話を
聞いてくれる人

気持ちを
汲んでくれる人

相手に
望まれる人を
演じたい

けれど
度が過ぎれば
自分を見失い

都合の
いい人になってしまう

だから
いい人である前に
自分として
関わること

客観的に
自分の有方を
調整して

自分の
有方を
良い悪い関係なく
受け止め

自分は
どうありたいかを
常に考えながら
人と関わりたい


4.「少し不便があるくらいがちょうど良い」

便利なもので
生活を楽にしようとすることに

私は少しも
魅力を感じない

何でも
手間を省いてしまっては

その作業に
楽しみを感じるだろうか?

少し
不便を感じるくらいが
私にはちょうど良い

何の苦労もなく
生きてしまって

楽しむときに
楽しいと
心から感じることが
出来るだろうか?

人生は
たんに楽をして生きるよりも

手間をかける
その苦労を
楽しむくらいの気持ちで
臨みたい

ちょっとの不便が
私の人生のドラマに
味わいを持たせてくれる

楽をし過ぎて
自分の人生のドラマを
味気なくするよりも

ちょっと塩辛いくらいの
味わいがあるドラマを
私は展開していきたい


5.「まずは自分」

他人のことを
あれこれ
心配するのは

自分の
優しさゆえなんだろうけど

自分を
置いてけぼりにしてない?

まずは
自分を満たすこと

自分のために
出来ることをやるのが
先だよ

自分は
自分

他人は
他人

その境界線は
きちんと張ること

一番
理解して
愛さないといけないのは
自分だよ

相手なら
大丈夫

そう
信じて
見守ることも
大事


6.「被害者からの卒業」

出来ない自分を
受け入れたくて

被害者を
演じていた
子どもの頃の私

出来なければならない
努力しなければならない

その固定観念を
手放し

出来ない自分も
可愛い
大好きだと

心から
思えるようになって

いつの間にか
出来ることが増えた

それは
自分を信頼し
自分を肯定出来るように
なったからだ

出来る自分
出来ない自分

全て
ひっくるめて
大好きな自分

今は
出来ても
出来なくても

色んなことに
挑戦したくて
しょうがない

被害者から
卒業した私は

自分の
可能性を信じて

自分の人生を
どこまでも
開拓していこうとしている


7.「眠気との綱引き勝負」

朝は
眠い

昨晩
どんなに
寝ていても
眠い

晴れやかな日の
澄みわたる空

暖かな
日射し

心地良いな

そう思うと
いっそう
眠くなる

春眠
暁を覚えずと言うけれど

まさに
その通り

あぁ
仕事に
行かないと

眠気に
負けていられない

眠気との
綱引き勝負

少しでも
気を抜けば
綱を引っ張られる

車の運転も
たくさん
下らない独り言を言って
眠気をごまかした

とりあえず
職場には着けた

ここまでの綱引き勝負は
私の勝ち

後半戦の
勤務中は
どうなるか?

眠気との
綱引き勝負は
まだまだ
続く


8.「失敗から学ぶ」

常に
正解を出し続けるのは
不可能に近い

どんなに
慎重に
答えを選択していても

やはり
「しまった!」と
思うような
選択ミスをすることもある

でも
そういうときこそ

その失敗から
学ぶことが
重要だ

常に
正解を選択し続けるよりも

失敗をして
そこから学び

次から
よりいっそう
良い選択が出来るようになるなら

その失敗は
正解し続けることよりも
より価値があると思う

だから
失敗を歓迎すると良い

そして
どんどん
気付き
学ぶのだ

どんなことも
全て
自分の人生の糧に出来れば
怖いものなしだ


9.「方法論に従うよりも」

無条件に
自分を信じる
愛を信じる

それ
常にそれを行うのは
リスクがないか?

叱らない子育て

それも
私は危ないと感じる

やはり
時と場によって

また
その人の成熟度
スキルなど
状態によって

対応の仕方は
慎重に決めていかないといけない

信じること
叱ることを
何割かに留めておく

程よいバランスを
調整していくこと

それは
テキストに
載っていないよ

世間で広まっている
方法論に惑わされないで

何が必要かは
自分が見極めるんだよ

方法論通りに対応しても
その人に上手く適応するかは
分からない

要は
きちんと相手を見ることが出来るかどうか

見た上で
必要な対応を決める

自分の目で見て
その上で
方法論を参考にしても良い

全てのパターンにおいて
上手くいく方法論なんて
あるはずがない

自分の目で本質を見極め
何が必要か
そのバランスを調整していく

その姿勢が大事だと
私は思う










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