言葉の花束ーアキの詩集No.76


1.「瀬をはやみー今はあなたと別れても」


あなたと別れても
またいずれ
会える日が来ます

そう信じて
今は
離れましょう

私達を取り巻く
状況は

流れの速い川のように
めまぐるしく流れていく

私達は
どんな流れであっても
共に乗り越えてきたというのに

今まさに
岩にせき止められて

流れが二手に分かれると同時に
私達は引き離されようとしている

どんな障壁も
あなたと共に
乗り越えてきたというのに

こればかりは
どうにも出来ない

それは
本当に心苦しい

でもね
今は耐えるときだと思うのです

こうして
別れてしまうのも運命

それは
受け入れるしかないのでしょう

しかし
私は諦めませんよ

この川の流れは
またすぐに
1つに合わさってるはずです

その時にまた
あなたに会えるはずです

それも
運命であると私は
信じます

あなたにまた
会える日を信じて

今は
辛抱します

川は途切れることなく
続いています

私達の縁も絆も
同じです

また
合わさったときに

貴方と言葉を交わし
心を通わし

笑い合い
お互いの温もりを感じ合うことを
楽しみにしています


2.「秋の友達」

今は
コスモスが見頃かしら?

コスモスの花は
思い出の花

小さい頃に
通っていた保育園の庭先に
植えられていた


うすピンク
濃いピンク

様々な色の
コスモスの花と

私はいつも
おしゃべりをしていた

秋だけに会える
秘密の友達

ただ黙って
話を聞いてくれる
そんな優しい花たちが
私は大好きだった

卒園してから
会えなくなってしまったけれど

今も
その保育園の庭先に
秋になると咲いているのかしら?

私のこと
覚えているかしら?

なんて
大人になって
コスモスの花畑を見る度に
思うのよね

忘れていても
良いよ

私は
もう
大丈夫だから

あのときは
話を聞いてくれて
ありがとうね



3.「心の荷を下ろす」

怒り疲れ
苦しみ疲れ

感じることに
疲れた

明るく
楽しく振る舞おうにも

心が
荷物でいっぱいだからか

存分に
明るくも
楽しくも
なれない

どうしたら
心の荷を下ろせるだろうか?

自分に語りかけ
少しずつ整理するしか
ないのだろうか

心が
わちゃわちゃして
まとまりがつかない
何も浮かんでこないときは

心の断捨離が
必要だ

いらないものは
捨てる

そして
必要なものは
与える

安心感が欲しいから
自分を抱きしめ
温かさを伝える

自分の気持ちにより添い
吐露した言葉を
受け止める

そうやって
地道だけれど
自分の心をケアしてきたから

少しずつだけれど
心が軽くなっていっている



4.「当たり前がもたらす安心、幸せ」

今日も
ちゃんと起きられた

ご飯が美味しい

猫が可愛い

勉強も出来た

当たり前のように
いつもやっていることが出来て

当たり前のように
感じることが出来て

自分が
自分であることに
安堵している

この当たり前の
何かが崩れたら

どうしようもなく
不安になるんだろうな

幸せは
当たり前がもたらす
安心感がより集まって
均衡を保っている

自分は
脆い

最近
メンタルを崩して
痛感した

1つ1つの幸せが
もたらす安心感に
私は守られ
生かされている

だから
大切にしたい

自分も

自分に幸せをもたらす
数々の
当たり前も



5.「髪をかき上げるその仕草」

髪をかき上げる

その仕草に

女の私も

見惚れてしまう

あなたの気品と

その魅力

私にはとても

出せません

美しく芯の強い

あなたという女性を

傍で守らせて下さい

私は

あなたの

ナイトでいたいのです

あなたに対し

仇なす輩を

私は容赦しません

あなたと共に

生きること

これ以上望むことは

ありません

ある意味

独占欲かもしれません

あなたの気品を

その

髪をかき上げる様子を

自分だけのものにしたい

そういう欲があるかもしれません

だからこそ

包み隠さず打ち明けました

それでも

傍でいさせて頂けるならば

どうか

あなたの純潔を

私に守らせて下さい

あなたのためならば

私は盾にも剣にもなります



6.「甘いものと人生」

私は
甘いものが好きだ

甘いミルクティーに
チョコレート
おまんじゅう

甘いものに取り囲まれていると
至極幸せな気分になる

けれども
過剰に摂取すると
気持ち悪くなる

美味しいものも
美味しいと感じなくなる

幸せも
そうだよね

幸せが
あまりにも続いて
あまりにも多すぎると

幸せが
幸せと感じにくくなる

だから
辛いことも
苦しいことも

たまには
あった方が
幸せを幸せとして
感じられるよね

幸も不幸も
人生には
大事な要素だ

甘いお菓子を
食べた後に
ちょっと運動をしてみるとか

ちゃんと
野菜とか
バランスの良い食事を取るとか

糖分を取り過ぎないよう
工夫をするように

人生も
工夫して
バランスを調整していくのが
大事だね



7.「必要なのは自分への信頼」

生き抜くには
ある程度の
根性と強さは
必要だ

でも
人間は完全な
存在ではない

強さもあれば
弱さもある

自分の中の
弱さを否定して

際限なく
苦行を求め
強さを追及することは
果てがなくて

自分を
強くするどころか
弱らせてしまう

過剰に
強さを求めるのは

弱い自分に
価値がない
ダメだと
否定しているからだ

そして
自分を信頼してないから
果てしなく強さを求め
苦行を強いる

もっと
自分を信じて良い

そこまで
強くなくて良い

強くあろうと
するよりも

強さも弱さも
みんな含めて

自分をいかに
バランス良く維持するかが
大事なんだよ

自分と上手く付き合う

そこに
否定はいらないよ

必要なのは
自分への信頼だよ



8.「恋の色に染まり始めた色」

街路樹の
桜並木

緑の葉っぱが
うっすらと

赤や黄色に
色づいてきたね

初めての恋に
自分では気付かないけれど

何だか
胸がときめくことに
戸惑う子の

心が
恋の色に染まり始めたような
そんな色に似ているね



9.最後に(詩の解説)

いつもは月曜日に詩集を投稿していますが

今回は1日早めて投稿しました。


1.の詩について

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
わかれてもすゑに 逢はむとぞ思ふ

崇徳院の和歌です。

この和歌が好きすぎて、こんなポエムを書いてしまいました。

崇徳院という方
怨霊として有名ですが

こんな和歌を書くようなピュアな方が
怨霊になるなんて思えないです。

宮廷のドロドロとした人間関係の中
振り回されたとしても
純朴さを失わず
きれいな心、人を愛する心を大事にされた方だったのだと思います。


2.の詩について

通園していた保育園の庭先に

コスモスの花畑があったのを思い出して

書いたポエムです。

今でもコスモスは

思い出の花です。


3.の詩について

1週間程度休職をして

明日職場復帰するのですが

それについての心の整理をするために書いたポエムです。

4.の詩

似たような感じです。


5.の詩

ガールズラブではありません(笑)。

性別を超えて

尊敬する人、憧れる人っていると思います。

そういう人がいたら

私はこう思うんだろうなと思いながら書いたポエムです。


6.の詩

甘いものを食べ過ぎて

自省した時に書いたポエムです(笑)。


7.の詩

自分の生き方を振り返り

やはり

人生において

強さを際限なく追求するよりも

バランスを整えていく方が良いと考えたことをまとめた詩です。


8.の詩

桜の木がうっすらと色づき

紅葉を始めたのを目にして

思いついたポエムです。


以上です。

最後までお読み下さりありがとうございます(^^)/


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