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言葉の花束ーアキの詩集No.111


1.「枕代わりにどうぞ」

電車に揺られて
振り子のように
体がゆらゆら

あらら
お疲れだね

良かったら
私の肩を貸しましょうか?

堅いけど
枕代わりにどうぞ

何て
言葉をかける
勇気はない

黙って
肩を差し出そうか?

それが出来たら
格好良いのになぁ


2.「猫の邪魔」

洗濯物をたためば

体を押し付けて
すりすり

たためない

お菓子を食べていれば

また
体をこすりつけ

ごろんと横たわり
撫でろと要求

甘ったれの
猫め

やりたいことが
出来ないじゃないか

仕方なく
撫で回す

こいつめ

思いつつ

猫の愛情表現に
心がとろとろしてしまう

猫の邪魔を
喜ばない飼い主が
あるだろうか?


3.「お腹のカエルとの戦い」

それは
突然やってくる

お腹の中から
ぐうの音が

朝ごはん
食べたのに

やはり
頭を使っていると
エネルギーを消費する


鳴っちゃった

お腹の
カエルが

そこからが
お腹のカエルとの戦い

いかになだめ
落ち着かせるか


鳴りそう

もうちょい
待って

お昼まで
我慢して

何て
実習に集中したいのに

腹減ったコールを
鳴らしたくて仕方ないカエルと

コールを阻止せんと
躍起になる私の

切実な戦いがあったことを
周りは知らない 


4.「あくびの魔法」

頭を酷使したせいか

思わず
あくび

一目を気にせず
大きく
あくび

やっと
今日の
実習が終わったんだから

思いっきり
緊張の紐を緩める

あくびが出るのは
頑張った証拠

お疲れ様

あくびは
疲れを解放する魔法

だから
存分にあくびして
リラックスしてね


5.「雨に濡れて帰ろう」

帰り道

外をみれば
しとしと
雨が降っている

いいや
濡れて帰ろう

傘も挿さずに
外に出れば

うん
心地よい

天然
ミスト

この雨なら
むしろ
濡れて帰りたい

疲れを
雨で洗い流し

スッキリ
心身を清めて

気持ち良く
家路に着きたい


6.「明るい道」

昨日
雨が降ったせいか

濡れた路面が
朝日を反射して

パアッと
光っている

眩しくて
車の運転がしにくいけれど

光が
心にも届いて

何となく
気持ちが明るくなったよ

大丈夫
私の行く先は
明るい

ちゃんと
自分が納得して
決めた道だから

自分の意志が
道を照らして
自分を導いてくれる

だから
恐れずに

むしろ
わくわくしながら
進んでいくと良い

何て
思ってしまった朝だ


7.「昨日の空は」

あまりにも
良い天気で

綺麗な青空が
いつまでも続くものだから

もしかして
夜が来ないんじゃないかと
心配してしまったよ

でも
7時頃になって
やっと日が暮れてきたから
安心したよ

やっぱり
朝が来たら
ちゃんと夜も来て欲しいね

夜空の下で
月明かりを愛でながら
眠りに就く

そうやって
一日を締めくくる方が
安心するよ


8.「即決と悩み」

どうしよう

何しよう

悩むだけなら

とにかく動け!

そういう時は

何をやっても

何だかんだ

納得出来るから

悩んだら

適当に即決!

悩む時間を

適度に節約し

考える必要がある時に

存分に考える

そうやって

上手く時間を使えれば

良いのになぁ

悩むのも実は楽しくて

甘いものを選ぶ時の

幸せな時間なんて

たまらない

ならば

上手く使い分けなさい!

と、自分に言い聞かせる

どうしようもない

ただの独り言


9.「スパゲッティに全集中!」

映画を
見終わった後の

疲れきった
神経を駆使して

トマトソースベースの
スパゲッティを
攻略する

如何に
スプーンとフォークを
丁寧に扱い

如何に
上品に
スパゲッティをすするか

服にソースがかかったら
ゲームオーバー

いざ!
スパゲッティの呼吸
全集中!









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