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言葉の花束ーアキの詩集No.118


1.「ペットボトルの中の世界」

ペットボトルを横に傾け
中の水を眺めれば

小さな海が
出来上がる

そこに
島を浮かべ

人や生き物を
散らばせれば

小さな世界の
出来上がり

ペットボトルの中の
小さな世界を
私が眺めるように

神様も
この世界を
何となく眺めているのかな?

たまに
眺めては

ペットボトルの中の
茶番劇に
一喜一憂して
楽しんでいる

そんな
気まぐれの神様を

今日も
最高に笑わせてやろうか


2.「空に落とした涙」

この
空の落とした涙は

生きとし生けるものを
慈しみ
落とした
優しい涙か

それとも

人々の愚かさを嘆き
怒りのあまり
落とした
憂いの涙か

おそらく
両方なのだと思う

世界にとって
人は

厄介で
憎たらしいけれど

その分
愛おしいのだと思う


3.「会話泥棒」

側にいる人に
話しかけようとしたら

ひょこっと現れた人に
話を持ってかれ

呆然と
立ち尽くすのが

何となく
惨めに感じて
たまらない

会話泥棒が
ホント
憎たらしい

何て思っている
自分の小ささが
情けない


4.「体が普通に動かせる幸せ」

子どもの頃は

体が
普通に動くのが
当たり前だったから

運動が
大嫌いだったのに

今じゃ
体のあちこちが
痛かったり
動かしにくかったりして

体が
普通に動かせる
ありがたさを
痛感しているよ

五体満足
運動出来る喜びを
噛みしめている

それだけ
歳を重ね

苦労を
重ねたんだね

お疲れ様


5.「孤独な少女の願い」

どんな
願いも
1つ叶えてくれる

そういう
神様がいて

どんな
願いを叶えてもらおうか
思案していた
孤独な少女は

神様の社に
行った時

大雨が降って
村が土砂に埋まると
神様から聞いて

迷わず
村人達を助けて欲しいと
お願いした

そして
村は
難を逃れ

代わりに
土砂に
社と少女は呑まれた

その後
村人達は
平和に暮らしている

少女が身を犠牲にしたことを
知らずに


6.「遅れてやって来た反抗期」


私は
反抗期
真っ盛りだ

30近くなって
ようやく来た
遅れた反抗期

色々
悩み

親に
自分の意志をぶつけ
意志を通すのが

こんなにも楽しいなんて
知らなかった

思えば
昔の私は

自分に自信がなくて
反抗してまで
自分を通す勇気が持てなかった

そんな私が
反抗する勇気を持てたことが
凄く嬉しい

反抗は
自立するのに
必要な過程だと思う

だから今は
やり尽くしたい

親には悪いけれど

今しばらく
付き合って欲しい


7.「弱って良いよ」

自分に
大丈夫?


問いかけている時は

たいてい
大丈夫じゃない

疲れや
ネガティブに
押し潰される前に

力を
抜こうよ

疲れることも
弱音を吐くことも
悪いことじゃない

だから
安心して
弱って良い


8.「今までの人生の振り返り」

人に傷つけられ
泥水をすすることもあったけれど

人に助けられ
救われたからこそ
今がある

だから
人は嫌いでも
同じくらい
大好きだ

挫折もしたし
散々な目に遭って
弱気になった

そんな自分が情けなくて
恥ずかしくもなったけれど

今は
そんな過去も全て受け入れ

むしろ
それを糧に
苦難を乗り越えた自分を
誇らしく思う

だから
私は恥ずかしい生き方は
していないと
自信を持って言えるし

自分以上に
自分を理解している人はいないから

自分の人生を
良い悪いなんて

自分にしか
評価出来ない

だから
自信を持って

自分は
最高の人生を生きていると言えるよ


9.「夏空の入道雲」

よく晴れた
夏空の
入道雲の

壮大な
航海を

ぼうっと
眺めると

意識が
空に持って行かれて

入道雲と
私の心が
一体化して

あの
広々とした雲海を
私は旅している

なんて
心地にさせてくれるから

蒸し暑い夏は
嫌いでも

夏空の
あの
もくもくとした
入道雲が

大好きなんだ










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