言葉の花束ーアキの詩集No.40


1.「鳥のさえずり」


鳥の
さえずりは
美しい

その歌声は
なぜ美しいの?

それは
心向くまま
自然体で歌っているから

歌いたいから
歌う

ありのままの美しさが
声に出ている

無理矢理
歌わせようとしたら

歌声に
その美しさは
出ないだろう

鳴かぬなら
鳴かせてみせよう

それでは
さえずりは
美しくない

鳴けば良い
わけではないのだ

歌いたいという
心の軸が伴って
初めて
その声に美しさが見いだせる

鳴くまで
待とう

春になる頃
鳥たちが
心地よく歌うその時まで
待ってみて

そうすれば
彼らの
生き生きとした
美しい歌声が
聞こえてくるだろう



2.「美しい」


私は
美しいものに対し
自然に
「美しいな」と
感じてしまう

それは
草木花だったり

空の美しい情景や
月や星々
太陽などの
自然に対してもだし

健気に生きる
生き物たちや

人に対してもそう

私は
女性なんだけれど

男性に対して
格好良いと
思うこともあれば

女性に対しても
自然と
「美しい」という感情が
出てしまう

しかも
結構
色んな女性に対して

それが
恋愛感情的な
何なのかは分からないけれど

とにかく
色んな人に対して
「美しい」という想いが
芽生えてしまうのだ

おそらくは
性別の垣根を超えて

生きるものとしての
美しさを
見いだしているのだと思う

私にとっては
生きるもの全てが
尊くて
美しいのだ



3.「見えない縄」


私は
見えない縄のようなものに
縛られている

そんなイメージが
ふっと浮かぶことがある

何が
私を縛っているのかは
分からない

その縄の正体は
何?

世間の
一般常識や
周りの視線?

漠然とした
不安感や
安心感
愛情への渇望?

色々
考えてみても
切りが無い

縄を解くには
どうしたらいいの?

正しく
生きようとすればするほど
縄がきつくなるような
感じがする

正しく生きるよりも

心の声を聞いて
自由に生きようとすれば
縄を解くことが
出来るのだろうか?

もし
そうなのだとしたら

自由に生きるための
勇気と
自分への信頼が
必要だよね

そして
一人で頑張るのではなくて

時には
周りを信頼して
世に羽ばたけると良いよね

自分を縛り付ける
見えない縄を解くこと

時間はかかるだろうけれど
やっていきたいよ



4.「父に対する独り言」


つい昨年まで
私が主に
我が家の調理係だったのに

今では
退職した父が
主体としてやっている

父が
好きでやっていることだから
別に構わないのだけれど

献立を考えて
好きなものを作る楽しみが
取られてしまったようで
少し残念な気がする

それと
作ってくれることが
当たり前になってしまい

洗濯物たたみ以外の家事を
全て父に任せてしまうことがある

それは
父への甘えかな?と
思ってしまう

できる限り
手伝おうとは思うけれど

甘えられる内は
甘えた方が良いのか?

世話焼きの父だから
甘えられた方が
父は嬉しいのか?

なんて
都合にい方向に考える自分もいる

やってくれるのが
当たり前になるのは
良くない気がするから

できる限り手伝うことと

日頃から
感謝の言葉をかけることを
意識していきたい



5.「完全な正義も悪もない」


誰が見てもそうだと
頷かせるような

はっきりと
分けられている
正義や悪が
私は嫌い

完全悪とか
完全正義とか

そんなもの
この世界に
あるわけなんてない

勧善懲悪で
平和が保たれるなら

争いが
ずっと続くなんてこと
ないでしょう?

正義が悪より
弱いから
それだけじゃないよ

正しいとされていることが
全ての人にとって
そうでなかったり

誰かにとっての利益が
他の誰かにとっての不利益になって
それが争いになったり

正しさの中の理不尽を
完全に除去することが出来なかったり

正と悪は
常に混在していて

見方によっては
何にでもなる

そういう
複雑なものなんだ

だから
悪を倒そう
正義を貫こうとか

そんな単純な思考で
世の中を生きていくなんて
甘い感じがする

自分にとっての正義と悪は
誰にとっても同じだとは限らない

そう考えていけば
自分とは違う考えの人々を
受け入れられると思う



6.「父の凝り性パート2」


明日は
年に一度のピアノの調律

そのための準備として
ピアノ周辺の片づけを始めた父

ピアノ周辺は
祖母のコートや
ペット用品
缶ジュースの箱など
色んなものが密集している

もはや
ジャングルと化している

それを攻略してくれるのは
ありがたい

ありがたいんだけれど

片づけに
ヤケに時間がかかっていると思って
見に行ったら

何これ?

え?
ピアノ周辺の片づけどころじゃないよね

ピアノ周辺にある
物という物を全て出して
足の踏み場なない状態になって

片づけるより前の状態より
逆に散らかっている

片づけだけでいいのに
徹底して
大掃除を始めているよ

お父さん

そこまで求めてないよ

また始まったよ
父の
凝り性

大きな荷物を
ちょっとどかすだけでいいのに

年末並みの
大掃除をやり出したよ

しかも
買い物で買った
冷蔵、冷凍ものを
まだ仕舞ってないし!

私が
気が付いたから良かったよ

すぐに
冷蔵庫に仕舞ったけれど

この取っ散らかった状況
どうやって片づけるの?

「今晩のおかずは何?」

「今晩は…」
と、途中まで言うけれど
片づけの方に意識が向いてしまって
応えてくれない

それを何度か繰り返して
こっちはイライラ

18時からの
自治会の集まりまでに
何とか片づけを終わらせて
出かけて行った

ただね
お父さん

そこまで
やる必要なかったと
思うなぁ

やるにしても
買ったものを仕舞ってからとか

自分でやれないなら
私に予め任せるとか
して欲しかったなぁ

まぁ
退職して1年

やることなくて
悶々と過ごすよりは
良いのかもしれない

好きなことに
没頭するのは
良いよ

たださぁ

もう少し
周りを見ようよ

もっと
状況を見て
優先順位を考えて

凝り性を
発揮してほしいな!



7.「無い物ねだりするよりも」


他人と自分を
見比べて

他人にはあって
自分にはない
または劣るものを
見つけては
求めるよりは

自分にあるものを
見つけて

それを武器にして
物事に
挑むべし



8.「働くことの自由」


今の私は

働くために
生きている感じがして
気持ちが悪い

働くのは
義務でもあるけれど

それと同時に
自由でもある

働くことを
義務だけでこなしていたら
そこに
感動はあるだろうか?

働く自由が
自分の中で存在していることで

働くことへの
喜びや楽しみが出てくると思う

自分の中で
その自由を殺していないだろうか?

働くのは
生きるため

生きるためには
業務をこなすだけでなく
感動も必要だ

それが
心を生かすことになり
自分の成長のエネルギーとなる

だからこそ
働くことに自由を求めていい

きつすぎる
義務感とかはいらない

もっと
思うように生きていいんだ



9.最後に(詩の解説)


5.「完全な正義の悪もない」という詩だけ解説します。

私の率直な考えを詩にしました。
よくアニメで、悪役と正義の味方を分かりやすく設定しているものが多いですが、私は「面白くない」と感じています。

対して、正義側にも矛盾点があったり
悪役にも、彼らなりの正義があったり
そういう設定のストーリーで出来ているアニメや漫画に
私は惹かれます。
ちなみに
私が特に好きなアニメ、漫画は「進撃の巨人」です。

正義と悪が完全に分かれていない、それぞれの正しさを追究していく様が実に面白いです!


最後までお読み下さり

ありがとうございます(^^)


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