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言葉の花束ーアキの詩集No.63


1.「蝉時雨」

雨上がりの後に

待っていたかのように
いっせいに鳴き出す
蝉たち

自分たちの
生きた証を残そうと

声を振り絞り
懸命に歌う

蝉時雨

優しい風と共に
水のような
澄み渡る音色が響く

心を洗い
涼をもたらしてくれる

心地の良い
音の雨

まさに
蝉時雨とは
言ったものだ



2.「ストレスがどうでもよくなる光景」

しとしと降り注ぐ雨

その傍ら
家の中でのんびりと
丸くなってくつろぐ
猫たち

雨音を
子守歌のように
耳を澄ませて

良い心地で
眠っている

なんて
平和な光景だ

それを見ていたら
今まで抱えていた色んなストレスが
飛んで言ってしまったよ

もう
どうでも良いわ

どうでも良いから
すぐにでも
猫たちのお腹にダイブして
心地よさを分けてもらいたいわ



3.「気まぐれ」

芋虫が
にょろにょろ
歩いていく

何を思って
何処に向かって
歩いていくのか

気にする
私の
単なる
気まぐれ

にょろにょろ
歩く
芋虫を

踏み潰すか
ただ見守るか

悩むのも
私の
単なる
気まぐれ

一つの
かけがえのない命を

飲み残したコーヒーを
捨てるかどうか
悩むのと同じように
考えている

芋虫に対する
その感覚は

神様が
災害を起こして

多くの人の命を
いとも簡単に奪うかのような

そんな
気まぐれと
同じかもしれないね



4.「線引き」

努力万能説は
私は信じない

出来ることと
出来ないことの
線引きや

自分の課題と
他人の課題の
線引きは

自分軸を立てて
自分のあり方や
自分のパフォーマンスを維持するために
必要だ

自分は
不完全で
発展途上の存在だ

だからこそ
自分の出来る範囲で
自分のやるべきことを
果たす

それだけでいい
それで十分だ

出来ることは
少しずつ増やしていけば良い

一気に
出来る必要は無い

自分の成長に合わせて
自分の課題を
コツコツとやっていけば良いんだ



5.「私の心へのメッセージ」

ありがとう

いつも
傍にいてくれて

私を支えてくれて

一緒に
耐えてくれて

おかげで
今まで何とか
やってこれたよ

お互い
ボロボロだね

みっともなくないよ

あなたが
誇らしいよ

ただ
もう
これ以上
傷ついて欲しくない

あなたが
大切だから

本当は怖くて
仕方ないのに

いつも私を
励ましてくれて

本当にあなたは
勇敢で強くて
頼りになるよ

でもね
たまには弱みを見せてね

泣きたいなら
いっぱい泣いて

そして
その後は必ず
笑ってね

あなたと一緒に
心から笑いたいよ

だって
あなたは
大切な私だから



6.「私の休日の過ごし方」

今日は休日だから

暇を持て余して
何かを感じてみたいと思った

冷房の涼しさと
外の蒸し暑さ

外から聞こえてくる
蝉時雨に
飛行機の飛んでいく音

普段では
それほど気に留めない
色んな感覚

じっと
感じてみると

全てが新鮮で
愛おしく感じた

感じれば感じるほど
自分は生きているんだと
実感が持てた

あの飛行機は
どこの空を飛んで
どこに向かって
飛行機雲を描いていったのか

想像すると
とても楽しい

感じること
考えることに興じる

休みの日は
そうやって楽しみたい



7.「疲れや痛み」

私は
体の使い方が
上手くないせいか

仕事終わりは
いつも
体が重く痛い

だから
風呂上がりは必ず

ストレッチや
マッサージをする

体のメンテナンスは
自分の心身との対話し
自分を労る大事な時間だ

疲れることが
本当に嫌に感じる

けれど
疲れるからこそ
こうして
自分を労り
休もうとする

自分から出る
疲れや痛みなど
あまり好ましくない反応は

自分を大切にしなさいと
サインを送る
バルメーターだ

疲れや痛みも
大事なサイン

だからこそ
そのサインと上手く付き合うことで
自分を大切にしていきたいと思う


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