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言葉の花束ーアキの詩集No.159


1.「眠れぬ夜は」


眠れぬ夜は
静かに目を閉じて

蛙の歌に耳を澄ませて
眠れるのを待つの

蛙の歌声は
眠れぬ夜の心細さを
かき消してくれる

うっとりと
聞き入りながら眠るなんて
最高だわ


2.「素敵な言葉はいらないの」


できることより
できないことに
目が向いて

できない自分を
ひたすら卑下して
落ち込んでいた
昔の私

今は
いくぶんか
自分の中にあるものと向き合い

出来ることを
コツコツやれているけれど

上手くいかなくなると
たまに
昔みたいに落ち込む

そんな私には
素敵な言葉はいらないの

ただ
黙って
自分を抱きしめる

それだけで
私は私を
受け入れられるのよ


3.「引き算って難しい」


人生って
足し算よりも
引き算の方が

うんと
難しいね

何も考えずに
好きなことを好きなだけやるのは
簡単だけれど

自分を客観視して
自問自答しながら
いらないものを手放していく

引き算は
自分と
とことん向き合わないと出来ない

だからこそ
大事だよね


4.「恋とは、愛とは」


恋とは
お酒のようで

一方
愛とは
お茶の間に出される
緑茶のよう

恋とは
花火のようで
火が付いている間は熱く輝き
消えれば冷たく静まりかえる

一方
愛とは
火が消えてもなお
暖かさの余韻が残る

むしろ
その余韻が
暖炉のような心地よさをもたらす

恋とは
不確かなものだから
いつ繋がりが切れるか分からず

そのせいで不安になり
逆にその不安が
恋をかき立てる

一方
愛とは
確かな繋がりがある

離れていても
あまり言葉を交わせなくても
そこに確かな愛があれば
安心して想い合える


5.「静かな夜の心模様」


心の中の
無色透明で
無音な
世界の広がりは

一点の濁りなく
記憶や
感情のかけら達の
波紋を成す

そんな
静かな夜の心模様


6.「愛し方」


変わってもらおうと
期待する
愛し方よりも

今の
ありのままを理解し
受け入れていく
喜びで満たしていく

そんな
愛し方をしたい


7.「好きの色」


嫌いじゃなければ
好きなのか?

嫌いじゃなければ
愛しているのか?

好きにも
色んな色がある

私のこの気持ちは
どんな色の好き?

愛されたいし
愛したい
私の欲求は

どうしたら
満たされるの?


8.「肩枕」


見ず知らずの人に
そっと差し出す
肩枕

お疲れのようだね

我慢しないで
ゆっくりしてね

私の肩で良ければ
もたれて良いよ


9.「今日のつぶやき」


良い天気だね

風が
気持ちいいね

誰かと会って
おしゃべりするのが
楽しいね

今日も
平和に
過ごせると良いね

出来れば
明日も
この先も

もし
何か悪いことがあっても

幸せを感じる心と
感謝する心
人を思いやる心を

忘れずに
生きていきたいね


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