見出し画像

アキのエッセイNo.127ー精神障害者の就労ー当事者に関わる全ての人を包括した支援がしたい


こんにちは、アキです。

精神保健福祉士を目指して現在通信を受講中です。

精神障害者の就労について思うことを

つらつら述べていこうと思います。



1.普通の人の生き方を失った

就労には

一般就労福祉的就労があります。

障害者雇用というものもありますが

一般雇用と異なり

障害を考慮した

会社側の配慮やフォローを得られるという利点があります。


ただ

障害者雇用となると

収入は一般雇用よりも少なくなります。

私も現在、障害者雇用で働いていますが

正社員で働いていたときの半分まで減りました。


それで

一人だけで自立した生活を送るとか

正直、難しいと思うんですよね。


障害者等級が3級だと

障害基礎年金は受給できませんし

障害厚生年金や障害手当金はもしかしたらもらえるかも知れませんが


健常者として一般雇用で働いていた頃と比べると

生活は苦しくなる可能性はありますよね。


私は両親と同居しているので

親のお金をあてにして生活は出来ますが

(言い方はあまり良くありませんが)


将来の生活を考えると

親がいなくなってからの生活が正直怖いです。


精神障害を発症し

障害者として生きることを決めて

手帳を取得し

障害者雇用で働くことを決めましたが


確かに

それで得られる恩恵もあります。

働ける場所で働くことは幸運です。

しかし

その道を選んで失ったものもあります。

それは

普通の人の生き方です。


色んな制度や

周囲のサポートを得ながら生きていくしかない。

でも、見方を変えれば

そうやって

色んなものに支えられながら

生きていくことが出来るとも考えられます。



2.精神障害者は障害者としての就労しか選択肢がないのか?

精神障害を発症したことで

今まで通りの生活が出来なくなるとしても

文字通り「障害者」としての生活を強いられなければいけないのか?

と、疑問に思うことがあります。


仕事でもそうですが

健常者と障害者をくっきり隔てている

システムがおかしいような気がします。


仕事について言及しますが

周囲の理解やフォローを得ることで

仕事がしやすくなるならば

それはあって良いと思います。


ただ、率直な疑問ですが

一般雇用のままで、その支援を得ることは出来ないのでしょうか?


うつや統合失調症で休職して

リワークを受け

職場に復帰する方もいると思います。


その際に

仕事の量や時間帯

内容の工夫や

上司や同僚からの理解と配慮を得ている方もいると思います。


その支援を、一般雇用のままで行われているケースは、どれくらいあるのでしょうか?


もし、それが少なくて

多くが

職場に復帰出来ずに退職し


障害者雇用や

福祉的就労で働かざるを得ないという現状があるのではと

思ってしまいまして。


と言うのも

私は就労移行支援事業所に通所していた時期がありまして

転職活動中

求人を見れば

どれも障害者雇用のパートしかなく


障害者としての雇用しか選択肢がなかったのです。


それが通例なのかもしれませんが

障害者として生きることを決めたとしても

周囲からの理解とフォローがあれば一般雇用で働ける人もいるのではと思うのです。


障害者なのだから

障害者として働きなさいと強要するのは

少し違う気がします。


そもそも

障害者雇用や福祉的就労がなければ、周囲からの配慮やフォローを得ることが難しいという、日本の企業のあり方がまずい気がします。


生きていれば

誰だって精神疾患になり得ます。


ならば

精神疾患にさせないような取組みや、なってしまった後の対応について、深く理解しておく必要が企業にあると思うのです。


それは

制度頼りではなく

普段から企業が行っておくべき取組だと思います。


精神障害者と健常者の

隔たりと言いますか


不必要な隔たりは

積極的になくすべきだと思います。



3.当事者に関わる全ての人を包括した支援

どの企業にも

精神疾患に対する正しい理解が必要だ

私は考えるわけですが


企業に対し

精神疾患に関するパンフレットを配布するだけでなく


「どの会社でも、精神疾患が発症するリスクはある」ということで「発症したらどうしたらいいか?周りはどうすべきか?」などの、疾患教育や対応指導を企業に行い、啓発活動を行っていければ良いのではと思います。


きれい事かもしれませんが

もっと世の中に

精神疾患に対する正しい知識が普及すれば

精神障害の方が

もっと当たり前のように社会に溶け込み

自分の持てる力を上手く発揮出来ると思うのです。


また

職場の上司だけが病気について知っている状況では

支援は不十分です。


会社全体が病気について正しい知識を得て、正しく対処していける状況を作ることが出来れば、より充実した支援が実現すると思います。


このようなことをするには

NPO法人を作る必要があるのかもしれません。


私は

当事者だけでない

また

当事者に関わるより多くの人を含んだ

「包括的アプローチ」をモットーに

支援がしたいと考えています。


上記で述べたように

企業に対する疾患教育や対応指導を

精神障害者の有無に関わらずに

実施していくとか(つまり啓発活動)


当事者だけの面談だけでなく

ご家族さんや企業の人も含めた面談も行うとか


勉強会を開く(当事者だけでなく、ご家族さんも参加出来るようにシステムを作る)とか


色々イメージを膨らませています。


また

他にも


他施設(作業所や福祉施設、NPOなど)と合同のセミナーやワークショップをやる

とか

作業所など福祉施設に依存させないような

先のステップに進めていく支援を心がけることなどを


色々考えて

やりたい支援のイメージを膨らませています。


かなり

理想的なイメージですが


私はこれらのイメージを

幻想と片付けずに

大切に保持していきたいと思います。


そして

理想を実現化するために

努力していきたいと思います。


どこまで出来るか分かりませんが

やれるところまでやっていきたいです。


理想は

実現するためにある

私は思うので


その信念をもとに

頑張っていきます。


お読み下さりありがとうございます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?