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言葉の花束ーアキの詩集No.18

1.「涼しい風が心地よい」

昨日までの
蒸し暑さと
うって変わって

何という涼しさだ
今日という日は

ひんやりとした風が
あまりにも心地よくて
眠気が誘われる

風呂上がりは特に
涼しげな風が
心地が良い

そして聞こえてくる
虫の声

虫たちの声も
いつもよりも軽やかに聞こえる

やっぱり
君たちもこの涼しい風が
気持ち良いのかしら?

なかなか良い調子だね
今日の演奏

あぁ
今日という日を
こんなにも穏やかな気持ちで
締めくくることが出来る

こんな幸せったら
ないよね



2.「冷たいが心地良い」

ひんやりと
冷たい雨
冷たい空気

その雨風を
しのぐための
住みかがあり

その冷たさから
身を守る
温かい服や
温かなご飯もあり

ゆったり体を暖め
くつろげる
お風呂にも入れて

体も心も
温め合える
家族や愛猫もいる


冷たいが
心地良く感じるのは

程よく冷たく
感じることができるからであって

それは多分
過度な冷たさから
私を守り
私を芯から
温めてくれるものがあるから
冷たさが心地良いんだ

冷たさが気持ち良いのは
それだけ私が
色んなものや
人に恵まれているから
そう感じるんだ

冷たいが気持ち良い
そう思える
自分の幸せを
心から喜びたい



3.「月を隠す雨雲」

この頃
ずっと雨が
続いている

おかげで
夜空の月は
雲に覆われ
見えないでいる

貴方と私は
遠く離れた土地にいる

そんな私たちが
共に眺めることが出来るのは
夜空に輝く月だけだ

空の月をぼんやりと眺め
「貴方もこうして
眺めているかしら?」と
しんみりと思いにふける

それがたまらなく
切なくて
貴方が愛おしくて
胸が苦しくなる

貴方と私を
唯一繋いでくれる
夜空の月

それを
ここのところ
空の神様は
隠してしまう

どうしてこんな
いじわるをするの?

空に問い詰めても
雨雲から声は聞こえず
ただ
雨が静かに降り注ぐばかり

虫の声が
鈴のような音を立てて
反響していく

空の無言の応え

もしかして
私の代わりに
泣いてくれているの?

月を見る度に
貴方を想い
心の中で
静かに涙を流している
私を見かねて

空は
私を気にかけ
「たまには忘れるように」と

そんなこと
簡単にできるわけない

でもね
ありがとう

私を気遣いつつも

「たまには忘れるぐらいの
強さと余裕を持ちなさい」という
叱咤も含まれているかしら

貴方と私を繋ぐのは
月だけではない

目に見えない
心と心の繋がりが
ちゃんとあるはず

止まない雨はないから
いつかまた
月が夜空に見えるまで

今しばらくは
辛抱するわ



4.「子の心親知らず」

親のすすめで
銀行口座開設と
投資信託契約をしに行った今日

「将来のため」と
お金を託すのは良い
ありがたいこと

お金のこと
将来のことを見据えての契約だから
親が付き添うのは
仕方ない?

いや
恥ずかしいよ

私、もう
20代後半なんだけど

分からないことは
きちんと銀行員さんに聞けるから
心配しなくて良いよ

一人で口座開設とか
したことあるから

色々
口出ししなくていいよ

という
私の心の声
届いてないよなぁ

私はもう大人なんだから
親離れしたいのよ

いい加減
子離れしてよ

何が良くて悪いかは
自分で決めたいのよ

導かなくて良いから
見守るだけで十分だから



5.「君にとっての「にゃー」」

愛猫に
「本当に可愛い子だなぁ」と
猫なで声で
語りかけても

猫にとっては
人語は
「にゃーにゃー」と
言われているのと同じなんだろうな


言葉は通じ合えなくても
君は
私の足下に寄り添って
寝てくれている

安心して
すやすや寝息を立てている


「本当に可愛いんだから」

君の寝ている様子を見て
呟いたこの言葉が
君にとっての
「にゃー」でしかないとしても


安心して
傍で寝られる相手と
認識されているなら

君にとっても
私は
大好きな存在ということなのかな?



6.「理性を持って折り合いを付ける」

嫌いと思うと

その人の言うこと
なすこと
全てを
批判したくなるよね

その感情のまま
突っ走ると

たとえ自分が
正しい考えを持って
対処しているとしても

よく自分を見てみて
それって
差別や偏見になっていない?


感情を軸にして
行動すると
それがマイナスに働いた場合
誰かを傷つけることになるよ?

だからこそ
理性をもって自分をコントロールし

冷静に対処しようね

自分のものさしで
良い悪いと
断罪することとは違うよ?

相手の立場に立って
どうしてそうしたか
想像してみて

その上で
受け入れられるものは受け入れてあげて

全てを受け入れなくていい

ただ

全てに対しNoと言って
突っぱねるのはやめようね

それは相手に
何を求めているのかな?

ただ自分の正義の枠に
無理矢理押し込めたい

あるいは
よく考えてみると
何も求めていなくて
嫌悪感のままそうしているなら

理性を働かせましょう

マイナスの感情に
自分の軸を取らせてはいけない

自分でさえ
自分をコントロールしきれないのだから

他人を
コントロールするなんて
なおさら出来ないでしょ?

あれこれ言って
手を尽くしてもどうにもならないなら

そんなに
気にしない方が良いよ

自分の心が疲れるから

必要最低限だけ
関われば良い

そんなに考えすぎると
自分の時間と労力が
勿体ないよ

どうしても受け入れられない人はいる

全ての人と仲良くなんて無理だ

それでいいじゃない

ダメと思える人の
全てを黒と見る必要も無い

また
全てを無理矢理
白と見る必要も無い

受け入れられるところは認めて
折り合いを付けた方が

穏やかな気持ちで
過ごせるよ



7.「戦乙女(かつて非力だった少女)」

幼い頃は
周りが怖くて

いつもびくびく
おどおどして
怯えながら過ごしていた

あんなに気弱で
内気で
非力だった少女は

今では
凜然たる気風を持って

自分であることに
自信を持って
己の意志を貫き

勇気と好奇心を携え
己の信じる道を進んでいる


自分の弱さは
全くなくなった訳ではなく

弱さを否定し
虚勢を張るのではなく

弱さを受け入れ
弱くても生きられる道を探し続けた末

いつの間にか
生きる強さをいうものを
手に入れることが出来た


かつて非力だった少女は
真の強さを
徐々に培い

自分の生きる道を開拓し
目指したいもの
叶えたい未来に向かって

確実な一歩を
少しずつ
歩み出している


今までの人生
辛いことばかりで
まるで戦のようで
安心して生きられなかった

それが
こうも肝を据えて
確固たる自分を持って
生きていけるのは

色んな経験から
生きる術を得て
それを自分の力とすることが
出来たからだ


今の人生も
全く問題がないわけではなく
色んな壁にぶち当たり
悩み苦しむことがある

やはり
戦が完全に止むことは無いのだろう

それでも
昔よりも対処出来るようになったのは

それだけ
自分が
生きる強さを身につけられたからだ


鎧兜を着て
剣や弓を振っているからではない

そんな虚勢で
物事を解決出来たとしても
自分の心を治めることは出来ないだろう

武器や武具を身につけ
虚勢を張るような生き方ではなく

他者と受け入れ合い
強調する柔軟性を身につけ

独りよがりではない
そんな生き方が出来るようになったからだ


かつて非力だった少女は
武力をもって
人生の戦に望んではいない

人としての真の強さと
その気風を携えて

人生の戦を
乗り切っている



8.最後に(詩の解説)

1.と2.の詩は

最近、秋らしくなった気候から

感じたことを綴った季節の詩です。

3.の詩は

月を見て

遠く離れた地にいる彼を想う女性の

雨で月が見えないという状況での

心の揺れ動きを表現しました。

4.の詩は

最近あった出来事を忠実に書きました。

親離れするためにも

子離れしてほしいです。

5.の詩は

愛猫のシマちゃんに対する

ラブポエムです♪

6.の詩は

自分への戒めとして書いた詩です。

7.の詩は

自分の人生を振り返り

綴った詩です。


最後までお読み下さり

ありがとうございます(^^)/



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