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言葉の花束ーアキの詩集No.120


1.「天気との駆け引き」

乾くまで
どうか
降らないでと

祈りながら
干す
洗濯物

天気の
顔色を
ちょくちょくうかがい

洗濯物を
気にする私

雨が降るのが先か

その前に
取り込むのが先か

天気と
私の駆け引き

さぁ
勝負だ

あんたの気まぐれを
何年読んできたと
思ってんだい

最後に
笑うのは
私だ


2.「何とかなる」

何とかなる

私なら
何とか出来るから

焦らなくて良い

しなければ

縛るのではなく

緩やかな気持ちで

こうしたいと
思うがまま

楽しみながら
こなせば良いよ


3.「幸せを掴みに行く」

今日は
良い天気だな

美容院に行って
髪を切って
さっぱりして

お昼は
和食ファミレスで

人々の
楽しそうなおしゃべりを
BGMに聞いて
美味しいものを食べて

こういう
和やかな日常を
送ることが出来て

幸せだ

幸せは
スマホ画面にだけ
あるんじゃないね

もっと外側に
目を向け
耳を傾け
集中してみれば

色んなことに
幸せを感じられる

幸せは
意外とそこら辺に
転がっているんだから

心を開いて
掴みに行けば良い

そうすれば
幸せな心で
生きていける


4.「猫の寝相、七変化」

まん丸の

伸びる

溶ける

くねくねの

猫は
変幻自在の
不思議な生き物

色んな寝姿で
見る者を
癒してくれる

猫の寝相の
七変化は

何時間眺めても
飽きないよ


5.「ツンと香る汗のにおい」

ムッとするような
暑さのせいで

ツンと香る
汗のにおい

花のような
甘くてかぐわしい香りなら
いくらでも
汗を流したいけれど

残念ながら
汗は
あまり良いにおいではない

夏と言ったら
汗の香り

生きているからこそ
流れる
生命の水

あぁ
今日もいっぱい
汗をかいた

風に当ると
心地が良い

いい汗
かいたねと

ふと
思ってしまって

ツンと香る
汗のにおいが

ちょっとだけ
好きになって
しまいそうになるんだ


6.「情けない大人」


若い人の
非常識な振る舞いを

アカンと思いながら
何も指摘しない

周りの
大人達も
ある意味
非常識か?

私も
その一人だ

指摘しないのは
保身のため

相手を
思うなら

どう思われようが
指摘はすべき

若い人の
心を育てるのは
周りの大人達のはず

分かっていてもやれない
情けない大人が
この私


7.「終戦について思うこと」

戦争が
良いか悪いかなんて

実際に
戦争下にいたら
関係なくなる

戦った兵士達は

大切な人や故郷を
守るため

その一心で
戦ってくれた

私の祖父も
その一人だ

戦争で
人を殺したのかなんて
聞くことが出来なかった

でも
殺したとしても
そんなの関係ないよ

生き延びてくれて
ありがとう

守ってくれて
ありがとうと

亡くなった祖父に
伝げたいよ


8.「なりたい自分」

失敗する
勇気が欲しい

失敗を
糧にする
技量が欲しい

叱られても
めげずに
真摯に受け止められる
器と

どんな
苦境も乗り越える
忍耐力と

楽しみながら
苦境を攻略する
強さが欲しい

大丈夫

それを願って
行動していれば

自ずと
その方向へ
向かうはず

あなたは
なりたい自分に
なることが出来るよ


9.「待ちきれない」

高まった
やる気のエネルギーを
発散したくて仕方ない

けれど
誰かの反応や行動に
合わせてやらなければ
ならないことは

決まって
待たされる

早く
早く!

急ぐ気持ちの
ブレーキを踏み

自分を
なだめ続け

もう
限界

やりたいことを
とことんやりたい!

今すぐにでも!

待ちきれないよ!

待つ時間と労力が
もったいない

相変わらず私は
待つのが
性に合わない

この
エネルギッシュな
気質を
活かすには


まさに
走りきるしかないだろう


10.「泣いたり笑ったり」

泣いたり
笑ったり

よく分からない
天気の心

私も
そういう
難しい時期が
あったかしらねぇ

いつの間にか
自分を律することを覚え

心が
ぶれることはなくなったけれど

たまには
心のままに

泣いたり
笑ったり
怒ったり
してみると

雨上がりの
綺麗な空のように

心がスッキリ
晴れるかしらねぇ








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