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言葉の花束ーアキの詩集No.65


1.「守るために闘うこと」

守りたい人や
守りたいもののために
闘うとなると

たいていは
誰かを傷つけたり
何かを壊さなければ
なし得ない

何かを得るには
何かを失う必要がある

その法則が
古来から今まで
ずっと続いてきて

人は
戦争とか
色んな過ちを経て

守りたい人やもののために
闘ってきた

その守ってきた人やものの
礎には
どれだけの犠牲があるか

考えただけでも
ぞっとする

守るために
闘う

そのために
傷つけるという法則
そのものを壊すために

私は
闘ってみたい

この世界が
何の犠牲も求めなくなり
戦いを必要としなくなるまで

私なりの戦い方で
この理不尽な法則と
闘いたい

誰か一部分の人達のためではなく
全ての人々のために
出来ることをしていきたい



2.「猫は邪魔をする生き物」

健康のために
エクササイズをしていると

運動をしている
すぐ横で
ごろんと寝そべる猫がいる

踏まないように
気をつけながら動いていると

やや?
今度は
反対側から

私の足のにおいを
くんくん嗅こうと
鼻を近づける猫がいる

危ないよ!
踏んじゃうよ!

私の周りで
好き勝手に振る舞う
猫たちの気まぐれに

振り回されて
困り果てる

だけれども
そこは仕方ない!

猫は
邪魔をする生き物

こうして
運動の邪魔をしてくるのは
猫の性

やかましいとは
思いつつも

その仕草が
にゃんとも
可愛いと思ってしまい

ついつい
猫の邪魔を
許してしまう

そんなあまあまな
飼い主が
私なのだ



3.「雷様はかまってちゃん?」

雷の轟音

聴くと
心が落ち着かない

早く止んで欲しいな

私をそんなに
怖がらせたいの?

意地悪な
雷様ね

しばらくして
雨のしたたる音だけが
響き渡り

やっと
終わったと
胸をなで下ろす


思ったら

再び
ゴロゴロ鳴って

もういい加減にして!
そう
怒りたくなれば

雷様は
再び隠れてしまって

今度こそ終わり

そう思えば
また
ゴロゴロ轟いて
ピカッと光る

その繰り返し

雷様って
実は
かまってちゃん?

かまってほしくて
わざと
怖がらせている?

意外と
雷様って
寂しがり屋なのかしら?

寂しいから
人を怖がらせて
自分をアピールしているのかしら?

そう思うと
人間くさくて
可愛いなと思う



4.「イケメン急接近」

昼食中
食堂で

何となく
一番後ろの席を取ったら

噂の
浅黒い肌の
ワイルド系イケメンの
看護師さんがやって来て

なんと
私の隣の席に
座った

そういえば彼は
いつもその席に
座って食事していたっけ

だから
これは習慣的行動なんだろう

だけれども
こちらは
嬉しさと戸惑いで
つい
にやけてしまい

それを隠すのに
必死

遠くから
見ているだけで良かったのに

隣に座られると
目のやりどころに困る

噂の彼が
まさかの急接近

台風が接近するのは
迷惑だけれど

私が密かに
アイドルとして慕っている彼が
急接近するのは
むしろ大歓迎

そのはずなんだけれど
どうしたら良いのかしら?
この状況

思考がわちゃわちゃして
どうしようもない

取りあえず
食事に集中して
気持ちを落ち着かせて

ランチバックに目をやると
可愛いサンリオキャラの柄


多分
彼女いるな

まぁ
そうだよね

だって
見かけも良いし
中身も
優しくて
素敵な好青年

何もないわけ
ないじゃん

でも
そんなの関係ない

職場で
イケメンを拝み

こうして
急接近する機会を得られて

私は
もう十分
満たされたわ

私に
ときめきをくれて
ありがとう!



5.「資格に食いついてしまった後悔」

単純作業を
繰り返し

作業に集中するが
ぶっちゃけ
寝てても出来そうな仕事だから

思考が
暇になって

取り留めのないことを
考えたりして

仕事と言う名の
苦行に耐える

私の仕事は
施設の清掃

思索が大好きで
研究したり
アイデアを出したり
何かを極めたりするのが
大好きなのに

何で
掃除しているんだろう?

私は福祉に興味があり
もっか勉強中だが

一番したいのは
机上の勉強よりも
体験による学び

実際に支援して
人のために尽くしたい

作業療法士を2回も辞めて
自信をなくし

再び支援者を目指そうと
志したはいいが

自信のなさが後を引いて
精神保健福祉士という資格の
取得に食いついてしまった

本当にやりたいなら
資格をあてにするな

作業療法士という資格を
取ったけれど

何の役にも立っていない

通信の受講生は
みんな現場で働く無資格者

現場で働くのに
資格は絶対じゃない

資格じゃなくて

学びたい
尽くしたいという
気持ちをバネにして

どんどん
やりたいことを
やっていけば良い



6.「味わい深い食事」

美容院後に
和食レストランで
昼食

月に一回の
贅沢

自分への
ご褒美

今日は
日曜日だからか
やたらと
混んでいた

店員さんを呼んでも
なかなかすぐに
来てくれない

まぁ
しょうがないよね

あっちに行ったり
こっちに行ったりと
忙しなく
動き回っている

ちょっと
いらついている自分が
恥ずかしい

何だか
忙しい中
対応してもらうのが
申し訳ない

でも
その申し訳なさは
かえって
店員さんに失礼かしら?

誠心誠意を込めて
もてなしてくれる店員さん

その真心に対して
申し訳なさを返しても
相手は喜んでくれないだろう

そんな想いよりも
ありがとうと
感謝の気持ちを送る方が
きっと嬉しいよね

それに
こうして美味しいご馳走が
食べられるのは

レストランで
働く人達のおかげ

それに対して
当たり前だなんて思ってしまうのは
お客の傲りだと思う

気持ちよく食事するのに
食事を用意してくれる人達への
感謝の気持ちがあった方が
いっそう美味しく食べられるよね

今日も美味しいご馳走を
ありがとうございます

そう
想いを込めて食べる食事は
一段と味わい深いな



7.「空の色の移り変わり」

晩ご飯の用意が
一段落して

ふと
見上げた空は

紺と赤が
入り交じった
夕焼け色をしていて

あぁ
きれい

その一言に尽きる
そんな景色だった

この夕焼け空が
次第に
暮れていき
真っ暗闇になっていく様を
じっと眺めていたい

でも
他にも家事があるから
それも出来ない

けれども

次に
空を眺めたときには
空はどうなっているだろうかと

空の色の移り変わりを
想像するのも
楽しいものだ



8.「極める幸せ」

私にとっての幸せとは

これと思ったことを
どんどん追究し
極めていくことだ

そして
思う存分
その道を究め

その過程で
学びたいことや
やってみたいことを
どんどん実践していくことだ

何よりも
学びたいことや
やってみたいことに
溢れている状態が
まず幸せだと思う

そのような幸せを得るには
これと思うことを極め
追究できる環境に身を置き
適度に刺激を受けること

そして
心身共に
健康であり

その道を究めて
楽しいと思えることが
大事だ

私は常に
クリエイティブに考えて
実行していきたい人間だ

その自覚があるからこそ
早く
転職したい

支援職に就いて
机上の勉強だけでなく
経験による学びを得たい

実際に色んな人と関わり
人のために尽くしたい

その想いを
最大限活かしたい

取りあえず
来年の実習を経て
自分のやりたい方向性を
見定めよう

早く早くと
急ぐ想いをなだめて

計画的に
夢の実現に向かって
進みだそう



9.「思う存分感じたい」

施設の清掃を
ひたすらやっていく
毎日のルーティン

無心になって
作業するあまり

心の動きが
おかしくなりそうで

壁や天井を眺めては
外に広がっているであろう
空の青さや
雲の流れを想う

モップを握り
床を磨いては
地面に咲いているであろう
草花や
虫たちの生き様を想う

毎日
変わることのない
ルーティン

それは
心の機微を鈍らせ
感動することを
忘れさせようとする

いっそ
清掃用具を放り投げて

炎天下であっても良いから
外の世界に身を投げ出して

空気をいっぱい吸い込み

見えるもの全てを見渡し

聞こえるもの全てに耳を澄まし

触れられるもの全てに触れてみたい

私は
感じたい

生きているからこそ
思う存分

心の機能をフルに使って
感動したい





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