見出し画像

言葉の花束ーアキの詩集No.33


1.「深まる寒さ、気付かされる幸せ」


雨の後の
外の空気は
普段よりもいっそう
凍るような冷たさだ

白い吐息が
口から漏れる

草木も
寒々と体を
震わせている

早く
暖かい我が家に
帰ろう

鳥たちも
家路へと急いでいるようだ

寒さが
だんだんと厳しくなっていく

そんな自然の厳しさから
身を守り
寒さをしのぐための
家があり

自分を温かく迎えてくれる
家族がいる

寒さの中
自分を温めるのは
本当に心地が良い

ほっと温まる幸せ

それができる環境であり
そういう境遇に恵まれている

ありがたみに
ふと気付かされた



2.「強さと弱さを兼ね備えること」


私は
とにかく
強くなろうと
頑張ってきた

生きるためには
強さが必要不可欠だと
思っていたからだ

そして今
昔よりも
強くなった

それは
良いことなのかも知れない

だけれど
いくら強くなっても
生きることの
辛さが消えることは無い

強くなることで
成長はした

その度に
色んな問題を
解決できた

すると
また次の課題が出てきて

いくら
強さに磨きをかけても
切りが無かった

ふと
思った

弱さを抱えたまま
生きてはいけないのか?

強く生きようとしても
頑張り続ければ
弱るときがある

完全に
自分の弱さを
消すことは出来ない

それに
そこまで強者にならなければ
生きてはいけないルールが
この世にあるのだろうか?

強くなることで
色んな可能性が拓けるだろう

しかし
果てしなく
強さを求めていては

次第に
行き詰まってくる

生きる力を
ある程度身につければ

あとは
自分を信じて
やっていけば良い

頑張ることもそうだが
強くなることをゴールにしてはいけない

それは
あくまでも
生きるために手段だ

強さにこだわる必要は無い

弱さを兼ね備えつつ
自分らしく生きていく

ある程度
弱い自分も受け入れて生きていくと
幾分か気が楽になるだろう

それに
他者の弱さも
受け入れられるようになる

強さと弱さは
表裏一体

どちらも兼ね備えていれば
いっそう
自分の視野が広がるし
自分の軸がしっかりする



3.「心を温める」


体が寒いときに
体を温めるように

心が寒くて
どうしようもなく辛いときは

そっと
体に手を触れて
じっくりと
その温もりを感じてみて

人の温もりは
心の芯まで
凍えた心を溶かしてくれる

自分へのケアとして
手の温もりを伝えるのも大事だし

傍にいる
大切な人にも
手の温もりを伝えてあげてもいい

そっと
手を握って温めてあげるとか

そっと
背中をさすってあげるとか

自分の温もりを
相手に分けてあげると

相手も自分も
ほっと温まり

安心感がにじみ出て
お互いに幸せな気持ちになれる

心が寒いと感じたら
手を触れて
心を温めてあげてね

私もあなたも
幸せになって良い
存在なんだから



4.「空から降ってきたのは?」


コンコンコン
パチパチ
カラカラカラリン

弾けるような音が
外から聞こえる

おや?
何かが空から降ってきて
屋根から地面に
当ったようだね

何かしら?

まるでパチンコ玉のような音だったわ

もしパチンコ玉だったら
残念ね
いくら屋根や地面に当っても
大金を当てることは出来ないわ

それとも
大きな金平糖が落ちてきたのかしら?

金平糖だったら嬉しいわ
口の中でとろける甘さ
お空の神様からのサービス精神
尊敬するわ

さぁ
何だろうか?

玄関を開けて
暗い夜の外を見てみると

地面に落ちているのは
やはり丸い粒

パチンコ玉のような
大きな金平糖のような
それは
何だろう?

手に取ってみると
冷たい

そう
それは
「ひょう」だった

金平糖じゃなかった
残念

でも
空から降ってきた宝石
とてもきれいだわ

当ると痛いから
いつまでも眺めずに家に入るけれど

ひょうの美しさを心に留めて
ほっと和む
そんな夜の一時だった



5.「満月よ、ありがとう」


うす藍色と
うす紅色の
グラデーションがかった
夕暮れ時の空に

くっきりと
まん丸お月様が
白い輝きを放って
顔を出していた

あぁ
美しいな

今日も一日
働いて
疲れて家路につく

その帰路において
「美しい」と思えたことが
嬉しかった

やはり
心を機械的に動かすだけで
一日を終えてしまうのは
つまらないし
人生がもったいない

機械ではなく
心のある人間なのだから

「美しい」とか
何か心を動かす一時がないと
心が呼吸できないのだと思う

「美しい」を届けてくれた
満月よ
ありがとう

おかげで今
心は息を吹き返すことが出来たよ



6.「ちりちりちり、猫の鈴」


ちりちりちり
猫の鈴

餌の音が聞こえれば
ちりちりと
鈴を鳴らして

駆けていく
餌まっしぐらに

もりもり食べるよ
猫たちは


ちりちりちり
猫の鈴

玄関の音を聞きつけて
うちの悪い子は
ダッシュで駆けていくよ
玄関めがけて

もちろん
脱走するために

だから
家の出入りは気をつけなければいけない

しょっちゅうやられているよ
脱走劇

やっぱり
元野良猫は
外が好きなんだね


ちりちりちり
猫の鈴

うちの子たちが
駆けていく音

聞こえてくると
「今日も元気だな」
「何をやらかしてくれるかな?」なんて
思ってしまう



7.「日曜日の朝の至福」


日曜日の朝

朝食を済ませた後に
気が済むまで二度寝し

なまった体をほぐすために
ラジオ体操をする

それでも
肩が痛く
頭に響くため

日向ぼっこをしながら
のんびりと
肩をもむ

暖かな日差しを浴びて
気持ちが良い

さらに
凝り固まった肩をもんで
気持ち良さが2倍

そして
猫たちが日向に集まってきて
癒やしが3倍

まさに
至福の時

心から和める一時に
感謝したい



8.「ビジョン」


ふと
未来のビジョンが
浮かぶことがある

何らなの
支援職に就いていて

生き生きと
支援を必要とする人々のために
働いているビジョンや

子供に囲まれて
お母さんをやっていて
幸せに暮らしているビジョン

それらは
私が理想とする
不確定な未来なんだろうけれど

そのビジョンを
実現するために
今を使うのはアリだと思う

夢物語で終わらせない

今とその未来をつなげていく作業を
こつこつと積み重ねていきたい

意志がその方向に向いて
行動していけば

描いているビジョンが
現実になるんだ



9.最後に


今回は解説は省きます。

お楽しみ頂けたでしょうか?

一つでも心に留めて頂けると幸いです。


最後までお読み下さりありがとうございます(^^)/



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?