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今年の本屋大賞を受賞した「レーエンデ国物語」の1巻を読みました。
ひっさびさにファンタジーに浸かったので少し感想を書こうかと思います。

盛大なネタバレは書きませんが、1ミリもネタバレが嫌な方はここでブラウザを閉じることをオススメします。




世界観の練り込みと、引き込ませ方がすごい。
グイグイと読ませてくるし舞台となる世界の事象が分かりやすい。
でも、情報量が凄まじくて最初は脳が疲れるかも。私は疲れて1度寝込んだ 笑

キャラクターも結構魅力的でした。
魅了的故に結末は「え?」ってなる部分もありました。後半急に展開が早くなって描写が足りなくなる感じがあった。特にヒロイン。

口コミ見るとさすが本屋大賞に選ばれただけあって、ほとんど文句なしの星5が並ぶんだけど…
ハッピーエンドが好きな人はモヤモヤするかも。
例え、「僕達が生きている間に問題は解決しない」と何度も作中に出てきたとしてももうちょっとハッピーエンドに向かうことは出来なかったんかな…
出来ないんだろうな…主役二人が頭固すぎたもんな……

で、シリーズものなんですね。これ。
それでいて主人公はあくまでタイトルの「レーエンデ国」であって、そこに住む人々ではないのだと読み終わってから結末に納得するために出した答えがこれでした。
だから、この感想だけ見て「ハッピーエンドじゃなさそうなら読まない」は勿体ない選択肢だと思います。

どんな話?と聞かれたら古事記の一部に近いかな。

ニニギノミコトがアマテラスから日本を託されて天から降臨するところから、やがて初代天皇になる神武天皇が生まれるまでを書きました! って感じ。

今回は買って読んだけど
次からは図書館で借りるかなと思っています。
もし映画になったら見に行く。確実に。








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【追記】やっぱり色々吐き出したいのでここからはがっつりネタバレ











トリスタンの銀呪病を国外の医者に見てもらうって発想は無かったんだろうか。
外から人間を連れてくるのは厳しいみたいな描写はあったけど、それでもトンネル開通した辺りで有能な医者を連れてこようとかは無かったのな…。それか、ユリアがレーエンデの植物を研究するとか。結果的に全く無意味であっても、好きだったらやろうとはしなかったのはなぜ?  
そして片思い拗らせた状態で何ヶ月も会わなくても平気ってめちゃくちゃ強い女の子だ…

いや、トリスタンが最期を迎えるのはわかる。
わかるけど、ユリアの反応が何も描かれて無かったことがすっっごくモヤモヤした。
あんなに「トリスタンが死んだら生きてけないー」って泣いてたのにいざ死んだ時は振り返る描写とか、追っ手が思った以上に早く来たことで彼の死を悟るとかそいうの無かったの…?尺の都合で書けなかったからせめてもの思いで伝記にトリスタンを登場させることだけさせた?
だとしたらもっとページ数増やしてくれ…
あれだけ好いてたら国に帰ってこっそりトリスタンの墓みたいなの建てるとかも出来たんじゃないかなぁ? 親娘でめっちゃお世話になってたのに、彼が不憫過ぎる。

ほんとに面白かったので最後本当にモヤッとしてしまった。

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