【詩】 ここでは無い何処かへ

夢見る
今と違う現実

離れ離れになった
身体を
手繰り寄せて
組み合わせる

頭に積もった雪は
春には潤いの雨となる
日に焼けた肩は
誰かを抱きしめる翼となる

いつかみた夕焼けに
身に染みる思い出を
暮れゆく宵に
酔って歩く帰り道

長居した後の
後ろ惹かれる影を
長く伸びた髪に
纏わり付いた悩みも
洗い流す今夜の月明かり

明日が雨でも
曇りでも
その向こうには
ここではない何処かへ向かう
風が流れている
それに乗って
どこまでも行ける気がした
目に見えない何かが
宙を舞っていた

日の光に誘われ
鳥たちが向かう方向に
小さな世界が見えた

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