【詩】 灯台


流されて

流されずにいる人たちを
羨ましくも
蔑んでいた

自分にしかない行路は
自分だけしか知らず
もううっすらと
照らされている

行く手を阻むものが
見えようとも
その行路を進むしかない

実は皆
向かうべき方向
行きたい路は
決まっているが
険しそうだから
その場で足踏みしている

どうせ
この場に耐えて
どこにも行けないなら
野垂れ死んでも
進みたい方へ行け

先人達の灯りが
指し示したように



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?