見出し画像

「こっちが元祖?学問の神様」 京都 菅原院天満宮神社(後編)

菅原院天満宮、前編の続きです。

前編ではまだご挨拶をしていなかったので、いざ。

画像1

拝殿とても立派ですね。
菅原院天満宮神社は、以前境内整備を行った際に境内を倍の大きさに広げ、西側半分を、土を盛って少し高くしたそうです。
たしかに、境内を東西に分けた境には、数段の小さな階段が南北に1つずつありました。

画像2

これはその際にできた高さの違いだったんですね。
それと同時に、本殿を東向きから現在の南向きに変え、石を1m積み上げたその上に本殿を移築したとのこと。
以前はこの姿じゃなかったんだなぁ。
そう考えると、過去と現在の姿を比べるのも面白いかもしれません。

他には境内にこんなものがありました。
「戸隠社」

画像3

よくわからなかったので、祭神である戸隠大神(天手力男命)を調べてみました。
天手力男命(あめのたじからおのみこと)は、日本神話にある、天照大神が天の岩屋に隠れた時に登場します。その際に天の岩戸を開き天照大神を外へ導いたといわれているのが、この天手力男命。天手力男命があまりに力を込めて戸を開けた為、岩戸はそのまま地上まで飛んでいき、この岩戸が落ちた場所が戸隠山となったそうです。
つまりこの地名は、天岩戸が隠れたということを表しているんですね。
そして、天手力男命がこの戸隠に定住したことから、天手力男命を戸隠山の麓に奉斎し「戸隠大神」と呼ばれるようになったそう。

こちら一緒に「九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)」とかいてありますが、天手力男命が戸隠山の麓に奉斎されるより以前に地主神として奉斎されたのが、この九頭龍大神なんだそうです。
だから一緒に祀られているんですかね。

隣は「梅丸大神社・和融稲荷社」があります。

画像4

一緒になっていますが、左が「梅丸大神社」で右が「和融稲荷社」です。

画像5

梅丸大神がいつ御鎮座されたかなどは不明らしいのですが、いつからか世間では「できものが治る神様や腫れ物や皮膚病に御利益がある」といわれるようになったんだとか。

手前に石が置いてありました。

画像6

これは「病気平癒石」というそうで、「この石を撫でた後に自分の不調のある所に手を当てると回復していく」といわれているとのこと。
こちらは目の前に作法の説明書きがありましたよ。

ですが、それだけじゃないんです。もう一つ方法がありまして…
①まず、社務所で白いガーゼハンカチを購入する。
②このハンカチで病気平癒石を撫でる。
③その後、このハンカチを病気の方の患部に当て、病気回復を願う。
と、いうもの。

普通そこで自分の事をお願いしたら終わりっていうのが多いじゃないですか?自分以外の誰かの分を実際にできるってすごくないですか?
しかもそれがガーゼハンカチという所に、なんだか病気の人に対する優しさを感じるんですよね…

こちらが「和融稲荷大神」です。

画像7

御祭神は稲荷大神なんだ。
なんで「和融」とついてるのかなと思い調べてみましたが、由緒はわかりませんでした。

「地蔵社」というのもありました。

画像8

祭神「天道大日如来」というのは、密教系の踊り念仏の一つである「天道念仏」の御本尊なのだそうです。
密教というのは、「大日如来が説いた秘密の教え」であり、密教系の宗派には「真言宗」と「天台宗」があるとのこと。
でも、知らないことばかりで、こういうのは難しいですね。

社務所はこんな感じ。

画像9

こちらは「梅みくじ」

画像10

画像11

とにかく目を引くのがおみくじのこの入れ物。
あまり見かけない形で面白い。
梅みくじは、開いた姿がとっても可愛くてステキ。
でも最近おみくじを引いたばかりだったので、この時は泣く泣く我慢しましたが、次回来た時はぜひ引いてみたいと思います。

色々見てまわりましたが、菅原院天満宮神社はそれほど混んでなく、落ち着いた感じでとても良かったです。
街中にありながら、ゆっくりとした雰囲気が味わえる場所だと思います。
京都御苑も目の前ですし、お散歩にもいいですね。

画像12

梅、いいですね。


ではまた。

最後まで読んでいただきありがとうございます🐨! いただいたサポートは創作の為に大切に使わせていただきます🍀