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【映画レビュー】映画じゃないけど映画館映えが凄まじい!『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』の感想

結構前に行ったのですが、今更のレビューです。

『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』のざっくりとした感想

『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』を観てきました。

「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ
制作年:2023年 / 制作国:日本
ufotable制作 / 110分
監督:外崎春雄

https://eiga.com/movie/98553/

TVアニメシリーズ『鬼滅の刃』の第2期「遊郭編」の最終第10話・11話と、さらに4月より放送予定の「刀鍛冶の里編」の第1話先行上映する企画作
これまでも先行上映企画は実施したことのある『鬼滅の刃』ですが、今作はワールドツアー上映を実施する大規模なものとなっています。

本編映像は全編4Kアップコンバート&音楽の再ミックスなど、すでに放送を観たという人も映画館で楽しむ工夫が用意されております。

本作を観てきた感想をざっくり一言でいうと……

秀作!!

「TV放送の前シリーズの最終2話と今春の新シリーズ先行1話だからなぁ」と油断しましたが、始めからクライマックスだし、そもそもTV放送回が凄まじく良すぎたので、「同じもの見せやがって」と言えないぐらい“良いものは何度観ても良い”の好例でした。

ただ流石に一見さんはお断りなので、そこだけは注意が必要です。

もっと踏み込んだ感想を書いていきます。


『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』のもっと踏み込んだ感想


■もともとのアニメーションのクオリティがハンパない!

まずは前半、『鬼滅の刃』の遊郭編の最終2話が上映されるわけですが、これがまぁハンパなくクオリティが高い回なんですよね。キレッキレのアクションで魅せる10話と、逆に染みるドラマで魅せる11話。私もすでに観ていたのですが、今回の劇場でも改めてボロボロに泣かされてしまいました

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

放送当時も「映画クオリティ!」というコメントをTwitterでも見かけましたが、改めて映画館のスクリーンで観てみて再確認。全然映画館のスクリーンにスケール負けしてませんでした。

割と最近コナンも、TV放送エピソードを劇場で流してましたが、あっちのガビガビの線の映像を見たばかりだと余計に『鬼滅』の凄まじさを感じます。

むしろ映画館のスケールになったことで、遊郭の炎ってこんなディテールで作られてたんだ!という発見や、ここまで描き込みがされていたんだ!と新しい発見が多々ありました。

自身もそうなのですが、TVアニメをテレビ画面どころかスマホの小さい画面で見ている今、こうして改めて大きなスクリーンでTVアニメ作品を観ることの意味を痛感する体験でした。

TVアニメ放送回といえどスクリーンの大画面に負けない見事な映像!


■無限城すご!新規エピソードも見応えあり!

一方の後半は刀鍛冶の里編第1話の先行上映。

実質遊郭編のエピローグでもあり、次のエピソードへの繋ぎの部分なので盛り上がりの部分はないんじゃない?と思ったのですがパワハラ会場でおなじみの無限城描写が、パワーアップしていて大興奮

(C)吾峠呼世晴/集英社

遊郭編の10話・11話もスクリーン映えするけど、実は一番のスクリーン鑑賞の見所は1話の無限城かも、というぐらいに飲み込まれるような映像体験になっているところが最高でした。

原作読了済み派ほど多分アガるアレンジも施されていて良かったです。

極め付けは新OPですよ。
しっかり新しい新OP映像も見せてくれるというサービスっぷりを含めて、ちゃんと新シリーズの放送が楽しみになる企画となっていました。

刀鍛冶の里編の第1話にもしっかり見所が用意されていて素敵。


■TV編集版なので映画としては変!

ここまで来ると劇場版と称してもいいぐらいの企画じゃ……なんてことも思っちゃうのですが、ちょっと待った!

やっぱりTV編集版であるがゆえに気になることもいくつかあり。

例えばあらすじ的に同じシーンが何度か流れてしまうのは、一本の映画じゃやらないところですし、1話の先行上映が後に来るので、前半の死闘に対して後半の方がユルくなっちゃうのは映画としたら、アンバランスすぎるんですよね。

そういうとこ「映画としてどうなんだ」って思うわけですけど、まぁ映画じゃないしネ。そのあたり映画レビューとして書いているので、評価は下がっちゃうとこです。

TV放送エピソードを流したり、1話先行放送だからこそのアンバランス感あり。


まとめ

●遊郭編のクライマックスのスクリーン映えぶりがハンパない!
●刀鍛冶の里編にもしっかり見所やサービスが用意されていて嬉しい!
●クライマックスが前半に来るのはやっぱ変!

というわけで一本の映画として見ると絶対おかしいんだけど、本作はそういう企画じゃない!『鬼滅の刃』の新シリーズスタートを盛り上げる企画としてすっごく良いものとなっていたので、TVアニメシリーズを追っていたという人も、遊郭編を今から一から見るのはだるいから遊郭編の美味しいとこだけ見たいという人もぜひこの上映を見にいきましょう。

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

蜜璃ちゃん、結構出番ありましたので、ファンの皆様ぜひ。
というかファンじゃない人もファンになっちゃう。きっと。


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