人生の踊り場で、涯のないダンスを踊る
ー映画『そばかす』観賞感想文ー
2023年大寒の頃、片道2時間の田舎道を中古の軽自動車でひた走り、アロマンティック・アセクシュアルの女性を主人公にした邦画『そばかす』を観て来た。Aスペクトラムのセクシュアリティであることが明示されているキャラクターが登場する作品を映画館で観たのは、これが生まれて初めてのことだった。この記念すべき体験を、私は奇しくも主人公の佳純と同じ30歳で迎えた。
私が日々生息しているTwitterのAroAce界隈の一部でも、公開前から話題になっていた