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ねじ工房「リング」

ねじ工房を展開するきっかけとなったステンレス製リング。これは基本自社製作の真ちゅう製のプラスねじとマイナスのねじを実際に締めこんで制作しています。

使用しているねじは元々は長さが4mm程度ありますが、リングと言う性質上、内側に出っ張り等があるのはNGですので、雌ねじの加工がしてある1mm程度の板にねじをまず締め込み、出っ張った部分を切ったあと平らに削ってからゆるめて抜き、それをリング本体に締めこむ、と言った感じで。

作業工具一式

この制作方法をとる事によって、酸化して色が変わってしまったねじの交換や、全部プラスとか全部マイナスとか材質違いのねじにしたい等のカスタマイズのご要望にも特に問題ない対応が可能となります。

さてこの「ねじ」ですが、実はリングにはM1.6サイズの雌ねじ加工が施されていますが、ねじの方はM1.7サイズで製作しています。
締め込み厚みがかなり薄いので、M1.6とM1.7は同じねじピッチな事から太めに成型しおさまりを良くする意味合いです。
こういう芸当ができるのは自社でねじを製作している強みかと。

なお、うちのリングのコンセプトから何からほぼ全てをまねて他で作ろうと思ってもおそらく、いや絶対に無理でしょう、と言える自信があります。このあたりの「ねじ」は市場には無く、仮に他所で同じものを作ってもらおうとしても9割9分断られるでしょうから。

作れないんじゃなく、作らない、ってだけ。それが今のねじ業界です。


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