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発達障害児の子育て<1/7>

こんにちは。
発達障害の親の会を10年やってきて、今みなさんにシェアできることって何かあるかなぁと思い、過去を振り返る記事を書こうと思い立ちました。

お品書き
1 発達障害の診断まで
2 診断を受けてから
3 学校生活
4 不登校のはじまりから現在まで
5 これからの選択肢
6 働くを考える
7 なったらいいな、こんな世の中


こんな感じで少しずつ、分けて投稿していこうと思っています。

と言うわけで本日は、
「1 発達障害の診断まで」をお話ししますね!

見たい世界しか見ていなかった私

おいおい、この見出しどうした?って感じですが、答えは最後にわかります 笑

うちには診断済みの息子(15)が1人と、未診断だけど過激派な息子(10)が1人います。
このシリーズは、長男を中心に書いていきますね。

一歳半検診

長男は生まれてから1歳半くらいまでは何も困ったことはなく順調に育っていました。
ところが1歳半検診の時に、「要観察」の判子をもらいます。

どうやら発語が少なかったらしいのです。
実はそう指摘されるまで、そんな風に思っていもいなかったのですが、そう言われたのなら仕方ない…その時のお医者様はこう言っていました。

発語が少ない原因としてあげられるのは…
1 耳が聞こえていない
2 性格
3 それ以外

ほとんどのケースが「性格」だから、心配しないでね。2歳の時ご家庭訪問しますね〜。

と言ってあっけなく終わりました。
とはいえ、心配性な私は、色々調べまくってしまい…
このキーワードを初めて目にしました。

「一歳半検診で引っかかる」

どうやら、あまりにも落ち着きがなかったり、発語がなかったり、歩けなかったり、食事形態が進んでいなかったり…そんな子が「引っかか」っているというもの。
(※この表現については思うところがありますので番外編で書きます)

「やばい、うちもそうなのかも、どうしたら…!?」
と焦ったのを覚えています。
でもこれ、お医者さんが言っていた1、2、3の中で言うと、1だよね?
3ってなんなの??って疑問に思ったまま、2歳の訪問検診の日を迎えます。

発語爆発!でも実は…?

実は、2歳の訪問検診も、あっという間に終わりました 笑
その時の長男は、もうベラベラ喋っていたのです…

保健師さんも「たくさん言葉出てるね、大丈夫ですね」と言ってすぐに帰っていきました。
ですが、診断を受けた後にわかるのですが、発達障害の診断を受ける子の中には、このパターン多いそうです。

つまり、

1歳半くらいでは発語なし→2歳ごろ言語大爆発
(その時のお医者さんの見解ですので、確かなデータは私は知りませんが…)

そんなこととはつゆ知らず、安心して、よかったね〜耳聞こえてた〜くらいに思っていました。
でもこの時期から、いわゆる2歳のイヤイヤ期がスタート!
幼稚園入園前には「早く幼稚園行ってくれ〜〜」と思い始めていたのです…
実は、理由はイヤイヤ期だけではありませんでした。
長男との遊びが、ちょっとした恐怖だったのです…

公園遊び、人ごみが怖い

公園遊びが怖いのは、私です。
本人ではありません。
本人は、とにかくお友達が大好き!
知らない人にも笑顔を振り撒いちゃうタイプで、大人には可愛がられるのですが…同年代の子には…「え、なに?」みたいな反応をされることが多かったです。

遊び方も独特で、遊びのルールも結構、マイルール。
公園に行っても、公園の周りをひたすら歩いたり、砂場では砂を頭からかけてしまったり(自分にも他人にも)もうヒヤヒヤで…

そんなわけで、人が集まるところで遊ぶことが恐怖になっていきました。
でも公園遊びはしたいし、どうしよう…
と思い考えついたのは、朝8時に公園に行くこと!
もちろん誰もいません!そして最初の1人が現れたら帰ります!笑


今そんなお母さんを見かけたら、「もしかして、何か大変なのかな?」と思えますが、
その当時は「変な人だと思われてるよなぁ」と思いながら日々鬱々と過ごしていました。

加えて、「いうことを聞かない」んです。
あえてこう書きますが、いわゆる「切り替えができない」子だったんです。
かなり前もって、時間的余裕を与えたり次の行動を予測させておかないと、咄嗟の指示には大癇癪!
「やだ!できない!」の繰り返し。そして叱れば叱るほど悪化します。
たくさんの人が集まるところはテンションが上がりすぎて浮かれまくって収拾がつかないのも日常茶飯事。

私は陰へ陰へ、人混みを避ける生活をしていました。


これでいいんだろうか?
息子にとって、もっと友達と交わることは大切なんじゃないだろうか?

2歳児のイヤイヤ期ってこんな感じなの?と悩みが深まっていきます。

知的な遅れがないのなら…みんな普通の子?

疲れが溜まる日々。
でも、「これって2歳児のママは割とフツーなんだよね?」と言い聞かせてきていました。
言葉は達者だし、その時はトミカやプラレールにハマっていて、車種を覚えたり電車の駅名を言ったり、いわゆる知的な遅れを感じたことがなかったんです。

でも、その時の私って…

障害種について何も知らなかった。
恥ずかしながら、身近にそういう方もいなかったので、
自閉症、知的障害、そのほかの障害…ナーンにも知らなかったのです。
もちろん「発達障害」という言葉も知りませんでした。
(発達障害という言葉が認知され始めたのは、発達障害者支援法の中できちんと定義された2004年ごろの感じがしますので、知らなくても当然か、とも思うのですが…)

言葉を選ばず言いますと、知的に遅い子が障害児、として育っていくものだと思っていました。
ところが、知ってみると世界はそんな簡単なものではなかったのです。
グレーゾーンと呼ばれる子もいますし、人って本当にいろんな特性があって人なのだと思うのです。

おわりに

ここで1つ目の見出しに戻ってきます。
私は「見たい世界しか見ていなかった」と思います。
自分に関わりのない人は、いない世界でしか生きていませんでした

こんな生活を続けてようやく幼稚園入園。
その後診断を受けることになります。
その話は「2 診断を受けてから」 に続きます。
お読みいただきありがとうございました。



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