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小学校教員資格認定試験の勉強①~導入編~

小学校教員資格認定試験って、ご存じですか?
合格すると小学校教諭二種免許状がいただける、文科省主催の試験です。

この試験にチャレンジしてみて、思うところを前回書きました。

▼前回記事


令和3年度の試験案内が、つい最近公開されました。
ざっと確認したところ、試験内容については、令和2年度と変わりがないようです。

教職の知識ゼロの私が、独学でどうやってこの試験を乗り切ったのか、何回かに分けて書いていこうと思います。
これから受験される方の参考になれば幸いです。


私の試験結果

この試験、試験問題を見ると、一見、簡単そうに見えるかもしれません。
1か月そこらの勉強で一発合格しました!って人も中にはいるみたいです。
私も、あわよくば1回で受かったら楽だったんでしょうが、そんなに簡単にはいきませんでした。
2年越し、勉強漬けで合格。
なにかと大変でしたが、今思えば、じっくり勉強することができてよかったなと思います。

1回目の受験では、教職教養に時間をかけすぎ、6教科の勉強にまで手が回らなかったことが敗因です。
教科については、半分くらいは学生時代に習ったこと+α(そんなこと知らんわ!ってことも出る)の内容なので、もともと自分の中にあるベース知識がものをいいます。
知っている問題が出てくれるかや、選択科目の難易度(年によっても差があったりする)等、運もあるよなぁなんて思います。

合格発表の後に、成績開示請求ができます。
私の2019年度試験(一次不合格)と、令和2年度試験(合格)の結果はこんな感じ。


▼1回目の成績
(100点満点:Ⅰは60点以上、Ⅱは合計360点以上が合格)
 教職教養はギリギリ合格点!
 でも、6教科は全然足りませんでした(泣)


▼2回目の成績
(Ⅱのみ50点満点:Ⅰ・Ⅲは60点以上、Ⅱは合計180点以上が合格)
 教職教養の得点アップは素直に嬉しい。生活は満点!
 落ちたと思ったⅢの生活論述は、69点あり助かった!! 


試験までの見通しを立てる

一次試験までにやるべきことは、以下のための対策です。
Ⅰ(教職教養):マークシート四択で6割以上得点
Ⅱ(6科目):マークシート四択で合計6割以上得点
 ※1科目でも4割を下回ると不可
Ⅲ(教科論述):指導法などについての論述で6割以上得点
Ⅳ(教職論述):令和2年度は道徳教育と学級経営についての論述
 ※基準不明

やること多いですね・・・(汗)

知識ゼロから始めた私は、まずⅠの教職教養の勉強に重点を置きました。
Ⅰで60点以上取れないと、他を採点してもらえない(そこで終了)からです。
教職教養の中身が理解できるまでは、教職教養:6科目=8:2くらいで勉強していました。
Ⅲの論述で、私は生活を選択していたので、Ⅱの勉強をするにも、生活については深く行う(学習指導要領解説すみずみまで)ようにしていました。
Ⅳの論述は、2ヶ月前くらいから意識して、対策本を読んだり、直前には、いくつかのテーマで論作文を書いてみたりしました。

私は、わりと計画を立てて安心するタイプです(笑)。
見通しを持つことで、今やるべきことに集中できるんだと思います。


▼計画や実績の管理についても、いろいろ工夫してやっていました。
右下:見通しを持つために、中期(3ヶ月)の予定をExcelで作成!
右上:1週間の予定と実績が記入できるCampusStudyPlanner(おススメ)
左 :ポモロード・テクニックを取り入れようと、30分毎の実績を見える化


過去問分析は必須

教員資格認定試験を受けようと思ったら、まず最初に、過去問をチェックしましょう。

▼HPに、5年分の過去問が掲載されています。


とりあえず、直近の試験問題Ⅰ・Ⅱ(択一式)を解いてみます。
余力があれば、5年分全部解くとよいですが、私が受験した時は、ちょうど学習指導要領の変わり目の時期で、混乱しそうだったので確認だけにしました。

過去問をする目的としては、主に以下の3つです。

①実力チェックのため
択一式問題は、正答も掲載されているので、答え合わせをすることで、現時点での実力が把握できます(最初はチンプンカンプンでした)。
いけそうか、到底無理なのか、感触がつかめます。

②科目選択のため
この試験のポイントとなるのが、Ⅱで10科目中6科目、どの教科を選択するかです。
過去問をやると、得意科目だと思ってた科目が意外と点数取れなかったり、そうでない科目が高得点だったり、年によって難易度にばらつきがあったり、いろいろ気づけます。

③出題傾向をつかむため
どんな問題が出るのか、過去問を解くことで出題傾向を知ることができます。
ある程度ベース知識を押さえてから解くと、また見えるものが違ってくるので有効です。
私は、問いを分野ごとに分類して見える化したり、問いにあった内容を学習指導要領にマークしたりして、どこを重点的に勉強するか(捨てるか)を考えながら取り組んでいました。


▼こんな感じで分類すると、「学習指導要領」が結構大事だということがわかります。


▼旧試験5年分の分類。だいたい傾向は毎年同じでした。

▼分野ごとに分けて一覧に。直近に出た内容は出ない!と当たりをつけていました。


科目選択の考え方

科目選択が、合否を左右するといっても過言ではありません。
当たり前ですが、自分にとって、高得点が取れそうな科目を選択しましょう。

ちょっと違う視点になりますが、学習指導要領解説の薄さ(覚える量が少ない)で選ぶのもありかと思います。
私は、指導学年が2年間の「生活」と「家庭」については、迷わず選択しました。
6年ある科目だと、それぞれの学年に対して指導内容を把握する必要があります。
何年生の指導内容かを問うような問題には、いつも苦戦していました(覚えてらんない)。

令和2年度の試験から、10科目すべての問題が配られて、1科目毎の区切りなく、3時間で6科目を回答するという形式に変わりました。
なので、問題を見て、回答する科目を選ぶことが可能です。
ただ、私は、受験する6科目は、心に決めてのぞみました。
他に惑わされたくなかったからです。
制限時間ある中で、どの科目にするか迷い出したらマイナスです。
仮に解いてみてマークする箇所を間違えたりなんかしたら、精神的な負荷が高まりまります。

なので、他科目の問題には脇目も触れず、決めた6科目に集中するようにしました。

実際、時間の余裕はわりとあったので、迷う科目がある人は、両方の問題を比較してどちらを選択するかを決めるものありかと思います。


◎教員資格認定試験の勉強について、経験談的に書いてみました。
次回は、それぞれの具体的な対策について紹介します。



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