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【10】 隣人ガチャで大ハズレ!「ガチャ親との対話」

この話は私と隣人(ガチャ)との生活を記録した、全てノンフィクションの日記です。
人物・地域特定ができないように氏名・名称などは一切掲載していません。
掲載する場合は全て仮名を使用します。
同じような悩みを抱えている方の参考になればと思います。


■登場人物



息子(幼稚園生)
お隣さん = ガチャ
お隣さんの親族 = ガチャパパ
裏の家 = Aさん
お向かいの家 = Bさん
アパートAさん(1人暮らし)
アパートBさん(子供3人)

■前回のおさらい

アパートの人とトラブルになり、ついに出動してきた警察。
役所がついに動いてくれるのか。

■不動の行政

「やる」と言ってもやらない、それが行政。
ガチャに直接聞きに行くと言ってもなんだか理由をつけて動かない役所。
一度行って、本人がいないから二度と来ない。

それが行政!

一般企業だったら大トラブルになる対応。
半分あきらめていた時、急展開。

■ガチャの新技

それは早朝に起きた。

何か胸騒ぎがして眠れない夜…
ガチャのストレスで不眠症になりつつある私。
眠れないので開き直って朝の6時に起床。
テレビを見ているといつもと違う違和感。
とにかくガチャが騒ぎ出してから音に対してとても敏感になっているので、ちょっとした外の物音が気になる。

テレビとは違う音楽が聞こえる。
テレビを消すと外から明らかに聞こえる音楽

うちの家はペアガラスなので、外の音はあまり聞こえない。
なのにしっかりと聞こえるリズム。
テレビを着けていても聞こえるズチャズチャ

どこから聞こえるのか、調べる必要もない。
ガチャだ!

こっちは眠れていないからNHKの早朝番組で癒されようと思っていたのに、さらにイライラする。
仕方ないのでヘッドホンをして音量大きめでテレビを鑑賞。
この日は30分ほどしたらズチャズチャは消えていた。

次の日…
また眠れない。胸騒ぎ。

ズチャズチャ…

勘弁ならねぇ!
通報だ。

しかし、通報すると消えるズチャズチャ
音楽が消えている時に到着する警察官。
原因の音が無いので帰っていく。

帰ると鳴るズチャズチャ!

今回は前回より音が大きい!

勘弁ならねぇ!
通報だ。

今回はズチャズチャしているところに警察官が到着。
時刻は朝9時。
ガチャの家を訪問する警察官。

ガチャが出てこない。
音楽だけが響き渡る。

■まさかガチャが…

警察が何度もガチャの名前を叫ぶ。
庭にも回って窓を叩いて警察官が名前を叫ぶ。
あんなに知りたかったガチャの名前を堂々と叫ぶ。
それでも出てこない。

1時間経過…

家の周りを警察官が取り囲み、鳴り響く音楽。
フェスなのか。

ここで発動したのが、問題が解決するまで帰れない警察官。
もしかしたら中で倒れている可能性もある。
窓を叩き割るやつ!?

ガチャ…
こんな別れになるとは…

■ガチャパパ召喚

窓を叩き割るよりも安全に開ける方法がある。
そう、合い鍵を持っているガチャパパを召喚する。

急展開でガチャパパ登場!

ずっと会いたかったガチャパパとこんな急に会えるなんて。
警察官立会いのもと、ガチャパパがガチャの家に入る。

中には、誰もいない。

どこかで生きているガチャ。

音楽はなに?


大音量の音楽をかけたまま外出したよう。
もう「なんで?」と聞くのもめんどくさい。

そして、ガチャパパと対面。

■ガチャパパ…

一体どんな親なのか、怒りでどんなことになるのか分からない日々を送り、その日がついに来た。

ガチャパパと対面。

いきなり土下座するガチャパパ。

その瞬間。
怒りではなくて、悲しみに包まれた。

すぐに立ち上がらせる。

ガチャパパの服装や表情、言葉使いからヒシヒシと伝わる苦労。
そこにガチャママも登場。

何も話さなくても真っ白な白髪が苦労を語っている。

この両親を責めることはできない。

問い詰めるよりも今後のことと、何で今こうなっているのかを聞くことに。色んな事情が分かってきた。

■そんな理由ないよ

まず、なぜガチャは何なのか。
親から伝えられた正式な病名。

統合失調症

これはある程度分かっていたので、そこまで驚きはない。

そして、なぜ一人暮らしをしているのか。
理由としては、ご両親も高齢でガチャは一人息子なので、

いつ先立つか分からないので
それまでに一人暮らしをできるように
経験を積ませたかった

さっき問い詰めないと書いたが頭の中で

「うわぁぁぁ!なんじゃその理由!!」

と叫びそうになる。
まぁ、考えれば分かるけど。

「うわぁぁぁ!なんで新築戸建て!!」

落ち着け…

賃貸じゃ、ダメなんですかぁ?」(蓮舫議員のように)

ガチャパパは過去に何度か一人暮らしをさせようと賃貸に挑戦したことがあるのだが、そのたびに近隣住人とトラブルを巻き起こし、退去命令を出されていた。
賃貸だと追い出されてしまうので、戸建てにしたってことだろう。

悪質のように考えられるが、実際にご両親を見ると、そんな悪気は感じられず、苦し紛れに出た妙案という印象。

■同情の嵐

まず、なぜ一緒に住まないのか。
その理由も壮絶。

ガチャの統合失調症が発症したのは、高校生のころ。
その時にガチャパパがいきなり入院をさせてしまった。
その頃は制度がしっかりしていなかったのか、本人の同意が無くても入院をさせることができたよう。

そのことを今でも恨んでいるらしく、ガチャパパの話は全く聞かない。
それに加えて家庭内暴力に暴言

確かに、あの大声を家の中で24時間やられたら精神が持たない。
どうにか息子と距離を置くため、自分たちを守るための苦肉の策だった。

それと同時に悪手。

ガチャパパとガチャママは救われたようで救われていないし、逆に被害者を新しく増やし、両親を恨む人を増やしてしまっている。

■治療について

そして、もう一つ気になるのが治療はできているのか。
こちらもさらに驚きの展開が。

どこの病院に行っているのか分からない。

ガチャパパ…
野放しだった。

まぁ、でもガチャもかなりいい年をしたおじさんだと判明。
いつまでも子供ではないので親が全部管理してもいられない。
それにしてももう少し管理してもいい気がする。

どこの病院に行っているかも分からないので、治療をしているのかどうかも不明。
この日は結局ガチャは帰ってこず、本人に聞くことができなかった。

これはもう素人にはどうしようもない。
後日、役所や保健所に行って対策を考えると約束してお開きに。

これでひとまず親が出てきたので役所も動き出すだろう…

今回はここまで。
次回「動かざること行政のごとし!」
お楽しみに。

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