忘れたくない

いやだ、忘れたくない。
あんなに幸せだった時間。
楽しかった日々。

私に興味津々って言ったじゃない。
こんな切り方するくらいなら
あんなに幸せな気分にさせてほしくなかった。

何がダメだったの？
ううん、わかってる。
何を言ってももう無理なことは。
頭ではわかってる。

だけど、心が忘れたくないって言うの。
あの幸せな時間を。

何十回、何百回
もう無理なんだ
って言えば、忘れられる？

あんなに楽しくて幸せな時間…
きっともう二度とない。

あんな幸せは幻で、
一時的なもので、
長く私を幸せにするものじゃないことは
わかっていても、
あんなに幸せな気分、諦めきれない。

わかってる、わかってるよ。

あなたの気持ちがもう二度と私に向かないことは。
どうしようもないことは。

わかってる、わかってるよ！

大丈夫、私は忘れられる。
何度もこんなことあったじゃない。
あの人の時だって、そうだったじゃない。
ちゃんと思い出に変えられたじゃない。

わかってる、わかってるけど、
あの幸せを手放すのは
辛くて苦しくて悲しくて…

まだあの幸せに浸っていたいんだ。
ふとあの幸せに引き戻されるんだ。
そのくらい、幸せだったんだ。
たった２ヶ月半だなんて思えないほど。

みんなにやめとけって言われても。
好き過ぎて、どうしようもなかった。
押さえきれなかった。

どうしよう。
どうしたらいい？
忘れられる？
まだ忘れたくないよ。
もうちょっとあの幸せの海の中にいさせてよ。

会いたい。会いたいよ。
話したいよ。ずっと話せたじゃん。
楽しかったじゃん。
一緒にいて違和感なかったじゃん。
私だけだったのかな…。

辛い、辛い。
辛いなー。
悲しいよー。

おりあいつけなきゃ。
わかってる、わかってるよ。