読書1『大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる』2016年出版

何かで紹介されていて読みたいと思っていた本がようやく読了しましたので感想を書きます。大学4年間の経営学が10時間でざっと学べるという本です。

感想は、近代経済の歴史がざっくり理解できました。経済の理論は検証や修正・否定などを繰り返し、トレンドを追いながら昇華されていくのだなぁと感じました。

気になったところを列挙します。

・外的報酬。仕事と満足の間にお金が入ると堕落する。例えばボランティアは自主的に考えて行動し、満足や達成感を得られる。しかしひとたび報酬が設定されると言われたことしかしなくなるという話。確かにどーせ頑張ってもこの報酬は変わらないからいいやとなってしまいます。面白い話です。

・管理職は一つ一つの仕事に係る時間が短く、そのほとんどが部下とのコミュニメーションに充てられる。優秀な人はその中でも職場の課題やビジョンを見つけてそれらを解決や達成できるようネットワークを築くそうです

・パレートの法則。2割の優良顧客が8割の利益を生むという話がありました。スマホゲームでも"これで無料は成立するのかな"と思いますが、この法則の通り、一部の重課金者で成り立っているとうなずけます。

・フォード方式。自動車の生産方式。1907年4万台だったのが1913年には50万台までに飛躍。理由は部品の加工精度向上と移動ラインの構築にあったそうです。移動ラインはいつ部品を供給するか、どれくらい作業を細分化するか、移動の速度はどうするかなどを試行錯誤して完成させたそうです。

・情報粘着性。ある情報が複雑でかつ暗黙知を内包しているほど情報粘着性が高く、生産現場に近いところで情報を扱わないと痛い目に合うとのことです。工場と設計部門が遠いと図面だけでは表現できない生産ノウハウを即反映することは難しそうです。

経済を全く知らなくてもお金持ちはたくさんいます。が、私のような凡人はざっくり経済を学んで、より良い日常生活にしていきたいです。

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