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Tokyo sampo sample 1

こないだの週末、森岡総合研究所の方々と散歩に出かけてきた。
それがとっても楽しかったもので
1週間以上たった今でもまだ余韻が続いているもので
またあの時間を味わい直すためにも書いておこうと思う。

梅雨入りしたにもかかわらずピーカンの6月
「雲ひとつくらいあってもいいもんですけどねえ」
とつぶやきながら向かったのは
市ヶ谷フィッシングセンター。
森岡さんが学生時代よく通っていたそうな。

記憶に残っている範囲では、釣りは初体験。
森岡さん以外はビギナーで、釣り糸を解くのにも手間取りながら挑戦した。
金魚釣りを30分、鯉釣りを60分

ククッと浮きが沈むその刹那に
手首のスナップをきかせて素早く釣るのがコツ

金魚は森岡プロ、鯉は隣に座っていたおじさんプロに教えてもらった。
鯉釣りのプロの手にかかれば、もう一気に水面は賑わい入れ食い状態で、最終的にはなんだか椀子そばのような?忙しなさ

結局みんなで教わって、大漁!

うごめく鯉たち

静かに水面をみつめる…というより
かかる瞬間、
ドキッと踊る心臓と魚の動きが強烈に記憶に残った。

釣りのあとは
「この道は穴場なんですよ」
と、市ヶ谷から赤坂見附までお堀を歩く。
東京の真ん中は人けが少なくて、
緑が多くて、なんだかせいせいした。

ここは散歩期の森岡さんもよく歩いたのだとか。
それと、村上春樹のノルウェイの森にも出てくると聞いた。
高校生の頃読んだきりでおぼろげなストーリー

緑ちゃん、というワードだけポンと出てきて、ぼんやりとその頃を思い出した。
また読んでみようか

こうやって、
場所が物語のしおりのように作用する感覚は楽しい。
それぞれの場所にまつわる本がおさめられた、
透明な本棚があったら面白いだろうな。
アプリとかで…
本との邂逅を求める瞬間て、ある。

そしてお堀を歩いて抜けた先はニューオータニ。
ここでみんなでお茶をしよう、とラウンジへ向かった。

ピエールエルメのデザートプレートを注文。
手前のケーキのようなものはアイスクリームで、
高速で溶けて私の口を通過してしまったけど、高速でも美味しさのインパクトがすごくて感激した。
一瞬でも美味しいものは美味しい。

外はカンカンの夏日。
広くて、ひんやりとしたラウンジと相まって多幸感に満たされた。

ラストは初台に移動して、
同じく総研の下山さんのkrautraumへ。

そこは本当に下山さんが暮らしているお部屋でありアートスペース
非現実的な空間ではなくて生っぽい現実の空間にあるアート
はじめての経験だった。

展示には短編小説が置いてあって、
それを読む前と読む後で場の感触が変わる。
部屋にちらばる点がゆるく繋がってすべて同じ線上にのるような…

本当に面白かった。

たっぷり、こちらに1時間ほど滞在して、
散歩は終わり。

大げさに聞こえるかもしれないけれど
人生のベスト10には確実に入る、
素敵な日曜日だった。

一緒に散歩した、
植木さんと久野さんと顔を合わせると
この日を思い出してなんだかニヤニヤしてしまう。鯉、笑っちゃうほど釣れたなあ。


森岡総合研究所
https://soken.moriokashoten.com

krautraum
http://krautraum.com

#日記 #写真 #エッセイ #日常 #散歩

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