21年卒・22年卒向け★面接で聞かれる趣味とか特技って大事?
こんばんは、ゲーム会社で人事をしているおっちゃんです。
就活ガイダンスとかに講師として呼ばれて言った際に、学生さんから、「趣味とか好きな作品とかって正直に言っていいんですか?」と聞かれることがあります。
就職課の方の頑張りなのか、就活ブログや情報誌の浸透なのか、しっかり準備をしないと!という意識の高まりを感じるので、こちらのnoteでもお答えしておこうと思います。
●そもそも何で聞いてるの?
時と場合と会社によりますが、多くは必須の質問に入っていて聞けと書いてあるので聞いているパターンです。
ゲーム会社では、開発職の面接は現場の開発スタッフが担当することがあります。人事担当者ほど面接になれていないので、面接用の紙とかExcelファイルを人事から渡されて「この項目聞いてね」みたいになっています。
一般職(営業とか事務とか)の面接は人事担当が行うことが多いので、ほぼ一連の流れの中で聞いています。
次に多いのは、面接官がその方の人柄を掴みたくて、プライベートな部分を確認しているパターン。
これはしっかり面接対策をしたが故に、「考えてきたやつやろそれ」みたいな定型文ばっかり返ってきてしまって、性格とか人柄が掴めない場合、またはコミュ力が高くて、明るい好青年な印象だけが残ってしまった場合に使用します。
こういう時は趣味とか特技とか休みの日にすることとかストレス解消法とかをプライバシーに配慮しつつ聞きます。
●何を確認してるの?
エントリーシートのポイントでも解説しましたが、
・ちゃんと自分の言葉で話せるか
・協調性がありそうか
この2点がゲーム会社の場合は中心です。
上手くスラスラ話せる必要はありませんが、自分の言葉で自分は何が好きかなぜ好きかを話せることって業界的にも大事だと思ってます。
余談ですが、ゲーム会社の開発職の面接って、スポーツとか団体競技やってる人が少ない印象なので、
「サッカーやってました!」の一言で協調性いけそうと安心してしまう部分があります(笑)
●正直に答えていいの?マニアックだよ?
全然いいです。あくまでゲーム会社の場合ですが。
ゲーム会社特有ですが、受けに来る方の趣味はほぼ「ゲーム」なので、ゲーム以外の趣味や特技の話も持っておいたほうが良いです。
デザイナーの方はさらに、趣味が「絵を描くこと」になりがちなので、同様に、もう一つくらい準備したほうが良いでしょう。
料理です! ⇒素晴らしいです。何が得意かとりあえず聞きます。
城めぐりです! ⇒OKです。よく知らんけど、オススメの城聞きます。
セパタクローです! ⇒全然OKです。スポーツやってるなんて活動的♪
ジャニーズのおっかけです! ⇒全然OKです。すぐ誰推しなのか聞きます。
という感じで、面接官は理由に興味が行く生き物なので、理由を添えて貰えると会話がはずみます。
ポイントは具体的に答えることです。
「音楽鑑賞です。」だとあまり面接官も広げられません。
「サカナクションが好きすぎて北海道から博多までライブツアー梯子しました!」とか具体的に答えたほうがすげぇなお前!ってなります。
もちろん、ご自身が恥ずかしくない範囲で結構です。相手の興味を引いて下さい。
●話すときは結論から
面接というか初対面の人と話すときのポイントですね。
結論⇒理由 の順で話してもらえると、単純に聞きやすいです。
「趣味ですか?大学1年生の時から友人の勧めで始めたんですけど、大学に入ったし体を動かすほうが良いかなと思ってサークル選びの時に運動系クラブを見る中で勧められたバドミントンは3年間ずっとやり続けています。大会にも出ていて、地域大会では優勝もしました。」
この答え方だと、最後まで聞かないと分からないのです。
趣味・特技はテンポよく答えてほしい質問なので、
「バドミントンです。大学1年の時から始めて、今では地域の大会でも優勝出来るくらいになりました。」
このくらいシンプルで十分です。
特にプランナー志望の方については論理的な思考力があるかも面接の中で見ているので、結論⇒理由が根拠として成立しているかを意識してください。
●特技って…
そうですよね、答えにくいですよね。
就活本とかには仕事に関係あることを答えるべし!とか書いてあったりしますが、ゲーム業界の場合はゲーム(遊び)が仕事なので、
何かのゲームでランカー入りしてたり、e-sportsの大会に出てたりする場合は、是非そのお話をしてください。
バルーンアートです!とか趣味の延長でも結構です。
何かのアニメにめっちゃ詳しいとか歴史オタクとかでもOKです。
自信をもって話せることがあったらそれを特技としたら良いです。
ただ、ゲーム会社といえど「耳が動きます」とかの一発芸的な特技はハイリスクです。経験上、ほぼ微妙な空気になりますので空気を読んで放ってください(笑)
●あまり良くないとされている答え
就活本の解説では、ギャンブルは趣味と答えるには良くない、と書いてあります。
ただ、ゲーム業界の場合は、事業としてぱちんこ/パチスロやカジノを行っているゲーム会社・CG制作会社もありますので、一概にダメとは思いません。
流石に、「パチンコYouTuberとして朝から晩までぱちんこ屋に通ってます!」とか言われると、ちゃんと勉強してるのかこいつ、とは感じますが。。。
むしろ嘘つく方がダメだと思います。
ゲーム業界はチームプレイなので嘘つきは本当に嫌われます。
その場しのぎの嘘をついても、後々の話の中でつじつまが合わなくなってしまったりするので、
無いなら無いでも構いません。
その場合は、「特技と言えるほどのものは有りませんが、●●にはすごく詳しいです。」というように、
趣味や好きなものの話をしましょう。
●まとめ
自分に正直に、好きなものや打ち込んだもの、時間を使ったものを整理しましょう。
整理出来たら、なぜ好きなのか、なぜ始めたのかを思い出しましょう。
それが理由であり根拠になります。
周りに流されず、自分の中にある答えをしっかり自分の言葉で出して貰えたら、よほど志向が偏った面接官以外はしっかり受け取ってくれるはずです。
ゲーム会社の面接官は基本的にゲームもアニメも漫画も好きです。
よほどマニアックな作品以外は理解してくれますので安心してください。
余談に、過去の面接で驚いた返答例を少し。
「ゲーム作って公開して収益出してます」
→ノウハウ教えてって思わず聞きました(笑)
「銀河英雄伝説がすごく好きで・・・」
→お前いくつだよ。新卒かほんとに?
「医師免許持ってますから勉強することは得意です」
→なしてゲームへ…?根拠が強い(確信)
いろいろな人が居るので安心?してくださいね。
最後の人は派遣社員として来た人で、さらにびっくりさせられました。
一人でも多くの方がゲーム業界の門を叩いてくれることを期待しています!
ジュース奢ってくれるんですか!? え!?コーヒーでもいいんですか!? 今から超がんばります。