中途向け★元転職エージェントが語る、面接直前の3っのポイント
どうも膝に突然青あざが出来たゲーム会社のインドアな人、ねじおです。
加齢による血行の悪化か知らない間にぶつけたんだと思いますが、
▲スタンド攻撃を急に受けたときの正しいリアクション
もしかして、血行を悪くするスタンド…っ!
ムキムキな人事担当にさせないための…!
何目的だよ。
さて、ねじおは元転職エージェントという肩書も持ち合わせておりまして、
多くの方のゲーム会社への転職・就職をお手伝いしてきました。
色々な方の面接に同席をする中で(同席するエージェントさんって少ないみたいですね、ねじおは求められればついて行って一緒に面接受けてました笑)、面接直前にお話をしていたポイントが何点かあります。
それを今日はお伝えしようと思いますので、
これから転職をお考えの方や、なかなか中途面接で良い結果が出ていない方のお役に立てば幸いです。
●直前のアドバイスで出来ること
面接の15分前とかに何かアドバイスして、
大きく面接の内容や結果が変わることはありません。
中途面接の場合は、自分の経歴やアピールポイントをしっかり整理できているかと、相手の質問に具体的に答えられるか、の方がよほど重要です。
(あと、面接前に誰かと会話をしてから会場に行くことが大切です
朝最初の会話が面接官だと思っているよりも声が出ません)
直前のアドバイスで出来ることは、
悪い流れになる可能性を下げること。
ご本人の緊張をちょっと下げること。
この2点ぐらいかと個人的には考えています。
その為にお伝えしていた3っのポイントを説明します。
●伝えていた3っのポイント
・今日の面接官は誰か。
・書類選考が通ったってことは経歴・スキルはOKだということ。
・迷ったら迷うと言ったら良いこと。
面接を受ける方の性格や、緊張度合いにもよりますが、
この3点はよくお話していました。
ゲーム会社の場合は特になのですが、
面接の雰囲気がフランクで話しやすい事が多い反面、
固まってしまったり、面接用に考えられたありきたりな返答が返ってくると流れが悪くなる(面接官も戸惑う)傾向があります。
※ソーシャル系のゲーム会社さんなんかは、
あえてフランクではない論理的でロジカルな人を面接官に立てることもあったりするので、一概には言えませんことをご了承ください。
それぞれの理由と効果を説明します。
●面接官情報
これは、大手のエージェントさんだと、面接確定の連絡の際にお伝えいただけると思います。
(教えてくれない場合は、確認しておいてくれとエージェントに頼みましょう。よほど厳しいゲーム会社以外は役職や人数程度は快く教えてくれると思います。)
「デザイナーチームのリーダーで20代後半の男性です」とか
「スタジオマネージャーと開発ディレクターの2名です」とかですね。
コミュニケーションの成否は相手が決める。
という「ロジカルリスニング」の名言が示す通り。
相手によって観ているポイントが少し違います。
開発現場で一緒に仕事をする同僚や直属の上司が面接官の場合は、
「一緒に仕事がしやすそうか」の目線が強くなります。
なぜうちの業界を目指したのか、とか、
20代が中心のチームだから騒がしいこともあるけど大丈夫か、とか
その方のパーソナルな部分のチェックが多くなります。
なので、同じゲーム好きの友達と話すような感覚で臨む方が、良い結果になったりします。
もっと上の立場の方が面接官の場合は、
「採用してリスクが無いか」の目線が強い傾向があります。
苦手な仕事の仕方や、苦手な人のタイプはあるか、とか
今までの職場での困った出来事とその解決方法は、とか、
その方の社会人としてのモラルや常識、会社との適合チェックをするような流れが出てきます。
なので、面白さや派手さよりも、当たり前のことを当たり前に答える方が、良い結果につながります。
相手の役職・立場を頭の片隅に置いておけると、
お互いのコミュニケーションミスやギャップが出る機会を減らすことが出来ます。
●書類選考通過の意味
面接の場が設定されているということは、
キャリアシートや職務経歴書を提出しての書類選考を通過しているケースが大半だと思います。
ゲーム会社の開発職の書類選考では、
まず、ゲーム開発経験の有無/保有スキル/ポートフォリオの出来
+αで所属会社、年齢、年収、転居の有無などを加味して検討します。
つまり、書類選考が通過した時点で、
合う価値アリ=スキル的には今回募集の内容は出来そう
と先方は判断していますよ、自身持って行きましょう!とお伝えしていました。
●補足
書類選考で落ちたからと言って、経歴やスキルが全く足りないかというと、決してそうではないこともあります。
・その方の年齢が配属予定のプロジェクトのスタッフよりもかなり高い場合
・過去所属されていた会社が現在のプロジェクト/会社と関係が深い場合
・スキルは高いが、現在のプロジェクトでは生かせない場合
・現在の年収/希望年収が会社の基準から大きく離れる場合
・直近で同じような経歴の方を採用してしまった場合
こんな場合は、経歴やスキルに問題が無くても書類選考で落ちたりします。
一生懸命、応募書類と作品を時間をかけて準備したが故に、採用枠が埋まってしまって受けれない!みたいなケースもありました。
中途採用の場合はタイミングも重要だったりします。
●迷うなら「迷います」が答え
どういう意味やねん、と思われるかもしれませんが、
ゲーム会社の面接では答えが無い質問や、ただただ迷わせるだけの質問もあったりします。
例えば、
「すごく楽しいけどつらい仕事と、面白くないけど楽な仕事どっちがしたいですか?」
「自分を動物に例えたら何だと思いますか?」
「もし無人島に流されたときに1本ゲーム持って行くとしたら何持って行きますか?」
「1つしかない商品を複数の人が欲しがっていたらどう対処しますか?」
などなど。
こういう質問の多くは、面接官のマイルールで必ずその質問をしている場合や、質問への反応を見ている場合が多いです。
つまり、答えは重要ではなく、
どういう反応をするか、どういう思考をしているかを見るための質問です。
面接中、とっさに「これは答えのない質問だ!」と気づけたらいいのですが、緊張もしていますし、話の中でテンションが上がっている状態だと気付けません。
一番良くない印象を与えるのは、長考して黙ってしまう事です。
冷静でない、判断が遅い、優柔不断、意思疎通ができないといった、意図と違う印象を相手に与えてしまいます。
なので、シンプルに、
分からないなら「分からない」
答えを迷うなら「迷う」 と答えてしまう方が一度相手にボールを返すことが出来るので、マイナスな印象を与えなくて済みます。
そのうえで、もし余裕があれば、
「迷いますが、どちらかといえば●●ですね」とか、
「正解か分からないですが、自分がその場にいたら●●すると思います」という様に、自分の意見や考えが述べられればとても素敵です。
●まとめ
今回は中途選考の場合での使えそうなポイントを3点お話ししました。
どんな方でも初めての人に自分の事を説明するのは緊張するものです。
でも、相手(面接官)も仕事の合間に呼ばれて、初対面の人にその方のことを聞いて自分の会社のことも説明しないといけないので、多少は緊張しています。
相手にも立場や事情があるんです。
人によっては当たり前と思われることかもしれませんが、
緊張する人や、面接が苦手と感じている人ほど見落としがちなポイントだと感じます。
みなさまのご武運をお祈りしております。
ゲーム業界以外でもクリエイティブな業界に興味を持って頂ける方が増えると嬉しいです♪
ジュース奢ってくれるんですか!? え!?コーヒーでもいいんですか!? 今から超がんばります。