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決算の読み方【1】 - 何も分からないヒヨっ子向け

この記事は、以下のような人を対象にしています。

・株を初めてみたい人
・決算を読めるようになりたいが、何からやっていいか分からない人
・就活生
・会社員として企業に勤めている人
・簿記を勉強しようとしている人

こんな人向けに、
「決算はどこから読み始めればいいんだろうか」
ということから解説していきたいと思います。

決算はどこで見れるの?

そもそも、「企業の決算を見てみたい!」と思ったら
どこを見ればいいのでしょうか。

答えは、「企業のホームページ」で見ることができます。

企業のホームページには「IR情報」とか「投資家向け情報」といったページが用意されているので
そのページから決算資料について誰でも確認することができます。

1.調べたい企業名でGoogle検索する
2.企業のホームページに行く
3.「IR」「投資家向け情報」などの単語を探し、そのページに行く

決算はどの企業でも見ることができるの?

答えは「NO」です。

企業には決算の公開義務がある企業と、公開義務が無い企業が存在します。

決算を公開しなければいけないかどうかは
その企業が上場しているかどうかによって変わってきます。

 ・上場している場合:決算を公開しなければならない
・上場していない場合:決算を後悔する必要はない

という決まりになっています。

上場については詳しく説明しませんが、
イメージを掴むために簡単に説明すると
有名な企業は大抵公開していて、あまり有名ではない企業は公開していない可能性が高いです。

また、これから株をやろうと思っている人は
基本的に上場している企業の株しか買うことができないので

株取引をしたい企業=決算が公開されている企業

と考えて問題ありません。

決算にはどんな種類があるの?

決算関連の資料は3種類存在します。

・決算説明会資料
・決算短信
・有価証券報告書

上に書いてあるほど読みやすい資料です。

下に書いてあるほど難しく、詳細に書かれている資料になります。

なので、初心者がまず決算を読んでみたいと思ったら
決算説明会資料から読んでみることをオススメします。

決算短信有価証券報告書はフォーマットがあらかじめ決まっていて、
文字と数字がたくさん書かれている上にページ数も多いので
初心者がいきなり読もうとすると絶対に嫌になってしまいます。

一方決算説明会資料
「企業が株主に対して分かりやすくプレゼンするための資料」であり
特にフォーマットなどは決まっていません。

そのため、図や表がたくさん使われていて比較的見やすい資料になっているはずです。

もちろん、資料のデザインセンスなどはその企業によります。

また、フォーマットが決まっていないということは
自由に資料を作れるということで、
企業の伝えたい内容がたくさん書いてあって、伝えたくない内容はあまり書いていない可能性が高いということも考えておく必要があります。

このようなそれぞれの資料の特徴を把握しておくと
「企業の業績の中で〇〇が見たい!」と思った時に
どの資料を見るのが一番適切かが判断できます。

また、有価証券報告書はページ数も多く、
一見読むのが大変だと思うかもしれませんが、
見たい項目が決まっている場合は
その項目だけをピンポイントで探してチェックするという方法を取れば良いので
「全部読まなければダメ」と考える必要はありません。

この「見たい項目のみをピンポイントでチェックする方法」については
今後の連載記事で解説していきたいと思います。

まとめ

・決算は企業HP上の「IR」とか「投資家向け情報」とかで見ることができる
・決算は上場している企業しか見ることはできない
・決算資料は3種類存在し、目的に応じて使い分けるのが良い

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