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トゲアリトゲナシトゲトゲはもうトゲトゲでいいのではないか⁉︎ 〜地域で異なる呼び名編〜

◆NEFNEに関わる人たちによる自由連載《汽水域の人々》
雑貨屋&フリースペースのお店「NEFNE」で交わるひとびと。多様な執筆陣がリカバリーストーリーをはじめ、エッセイ、コラム、小説など好きなように書いています。

生物の名前というのは、しばしば、地域のよって、異なることが、あります。

たとえば「カタツムリ」ですが、関西では「デンデンムシ」と、よばれることが、多いのですが、関東では「カタツムリ」と、よばれることが、多いそうです。


このように、物の名前も、関西と関東で、ちがうことが、けっこうあるんですよ。

たとえば、コーヒーに入れる生クリームですが、関東では「ミルク」と言いますが、関西では「フレッシュ」と呼ばれています。その理由は、諸説ありますが、商品名が、もとになっているとするのが、有力です。ねっ、ちょっと、おもしろくなってきたでしょ。

また、目がはれることを、関東では「ものもらい」と言いますが、関西では「めばちこ」と言うのが普通です。「めばちこ」は、この病気になった人が、目を、ばちばちさせる様子に、由来するのではないかと言われています。

あと、男性がスーツの下に着る、シャツのことですが、関東では「ワイシャツ」と呼ばれることが、多いようです。これは、英語の「ホワイトシャツ」が、なまったものと、言われています。
一方、関西では「カッターシャツ」と、よばれることが、多いようです。これは、スポーツメーカーの、ミズノがつくった、スポーツ用のシャツ、「カッターシャツ」が、関西でヒットしたからだと、言われています。また、「カッターシャツ」という名前になったのは、日本が、第一次世界大戦に、勝ったから、というのが、有力です。つまり、「カッター(勝った)シャツ」というわけです。うそのような、本当の話です(笑)。


つづいてのお話は、ちょっと、ややこしいですよ。
「スコップ」と「シャベル」という、穴をほる道具が、ありますが、関東では、大きい方を「スコップ」、小さい方を「シャベル」と言うそうです。しかし、関西では、まったくその逆で、大きい方を「シャベル」、小さい方を「スコップ」とよんでいます。ね、おもしろいでしょ。
でも、これだけでは、ないのです。

実は、建築用具の業界においては、まったく、よび方が、異なります。たとえば、小さい方は、「スコップ」でも、「シャベル」でもなく、「移植ごて」と言うそうです。そして、大きいもののうち、先がとがって、穴をほるためのものを「スコップ」。先がとがっていなくて、ものを、すくうためのものを、「シャベル」とよぶそうです。ほんと、頭が、こんがらがりそうですね(笑)。

最後に、さらに、ややこしいの、いってみましょうか。
油あげの、のった、そばは、関東では「きつねそば」と、よびますが、関西では「たぬきそば」と、よびます。関東では、あげ玉がのった、うどんを「たぬきうどん」、あげ玉がのった、そばを「たぬきそば」とよびます。でも、関東の「たぬきそば」は、関西のそれとは、まったく別ものです。そして、関西には、そもそも「たぬきうどん」というメニューが、ありません。ほんと、ややこしくて、すみません(笑)。おあとが、よろしいようで。

【今回の執筆担当者】
こにしいちろう/さすらいのソプラノサックスプレイヤー&孤高のはり絵作家。

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