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プラトニックプラネットラブレボリューション【オリジナル小説】

こんばんは。今日もお疲れさまです。すっかりnoteの毎日投稿に飽きてしまい、最近はずっと呟きで誤魔化すのが習慣になってしまいました。

あっと言う間に火曜日ですね。先週はしれっとサイトマップ作って終わってしまったので今週はちゃんと創作アップしようと思います。

学生の時に書いたやつですけど。そろそろストックも無くなって来たなぁ。いつまでこのマガジン続けられるかしら。

今回も言い訳が長くなりました。どうぞ↓


プラトニックプラネットラブレボリューション

  

●金曜日

「俺、実は宇宙人なんだよね。」

 恋人のコージがそう言ったのは、コージの家でコージの作ったカレーの夕食を食べている時だった。

金曜日に夕食をコージの家で食べ、そのまま週末をコージの家で過ごすというのが、最近のお約束となっている。私とコージは二人とも二十一歳。お互いフリーターだがそのうちコージが定職に就けば私達も人並みに結婚とかすることになるのだろうとなんとなく思っている。まぁ、今だって週末だけではあるが同棲しているわけだし。

「なぁ、聞いてる?」 

別に聞いていなかったわけではない。ただあまりにも下らな過ぎて気の利いたツコッミが思い浮かばないだけだ。

「あぁ…えっと…ふーん。」

やっとそれだけ答える。

「いや、『ふーん』じゃなくてマジなんだけど。」 

どうしよう、下らない。下らな過ぎる。だが、コージは話題を変えるつもりはないらしい。何か怒っているようにも見える。どうしてこんな下らない話で真面目に怒られなくてはならないのか、何だか理不尽だ。

「確かに。カレーライスにオクラ入れるような地球人はそうそういないわね。」

「だから真面目に聞いてくれよ!」 

突然机をどん、と叩いてコージが立ち上がって叫んだ。声のトーンを落として続ける。

「カナ…結婚して欲しいんだ。」

・・・・・・・・えっ・・・・・・・・・・・意味がわからない。

いや、意味がわからない。

…まず、落ち着いて話を最初から整理してみよう。コージは最初に『俺、実は宇宙人なんだよね。』って言って、私が真面目に取り合わなかったら突然怒りだして…『カナ…結婚して欲しいんだ。』…?

…無理。

やっぱり、無理。整理しても余計にわけがわからない。これってプロポーズ?それとも冗談?もしかしたらその両方??しかしコージはまだ立ったままひどく真面目な顔で私を見つめている。私の返答を待っているようだ。とりあえず、私は一応コージに尋ねてみることにした。

「えっと、それは真面目に言っているのかしら?」

「当たり前だろう。こんなこと冗談にするかよ。」

 そう言って、コージはまるで愚問だとでも言うように大げさに溜息を吐いた。

溜息?

どうして私が溜息を吐かれるようなことを言ったというのだろう、確かに、私達はお互い二十一歳だし、付き合って三年にもなる。定職に就いていないとは言え、二人とももう自立して生計を立てているのだ。世間一般的に見ても私達が結婚するのは自然なことかもしれない。コージだって実際こう言っているのだから本気なのだろう。少し子供っぽいところはあるが、基本的にはやさしいし、例え冗談でも私を傷つけるようなことは絶対に言わない人だ。

…うん、ここまではいいわ。ここまでは理解できるのよ…。

「『俺、実は宇宙人なんだよね。』…って何?」

「は?」

「それも…本当なの?」 

こんなことどう考えたって冗談にしかできない。

「なんだよ。そんなにお前俺のこと信じられない?」 

待って、これって信じるとかそういう問題なの?世界中で恋人が本当に浮気してないかどうかで悩んでいるようなカップルならきっといくらでもいるだろうけれど、まさか恋人が宇宙人かどうかで本気で悩んでいるようなカップルがこの世に他にいるだろうか。確かピンクレディーが昔そんなような歌を歌っていた気もするけど。普通に考えて正気じゃないとしか思えない。でも実際にコージが正気ではないにしても本気であるのはどうやら確からしい。だからこそ余計に事態は厄介なのだけれど。今日が四月一日でないのを確認して私は思い切ってコージに言った。

「ううん。もちろん信じるわよ。…でも、コーちゃん、どうして今、結婚する必要があるの?」

慎重に言葉を選んで言ったつもりだったが、コージは黙りこくってしまった。また怒らせてしまったのかと内心ドキドキしたが、意外なことに今度はひどくやさしい声でコージは言った。

「あぁ、ごめん、カナ…実は俺、今までお前に言ってなかった事があるんだ。」

 宇宙人だというのもさっき初めて聞いたばかりだけど…

「俺、本当はフィアンセがいるんだ。…本当にごめん。本当はもっと早く話すつもりだったんだ。こんなかたちで突然…驚いたよな?」 

もし、コージが宇宙人だという話を聞く前の私ならきっと本当に驚いただろう。しかし、今の私は逆にその言葉を聞いて安心を覚えていた。宇宙人よりは許婚問題の方がまだ現実的だ。一般的な恋人同士らしい言い合いができそうである。

「コーちゃんはその人に会ったことあるの?」

「一度だけ。でも、もちろん親同士が勝手に決めた相手だし、俺は全然結婚なんてする気はないんだ!」

何だかあまりにもお約束的なドラマのような展開で若干疑惑を抱かない話でもないが…とりあえず宇宙人の話よりは断然現実味がある。

「どんな人?」

「ナメック星の王女。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・ナメック・・・星・・・・・・・・・・・・・・・・・?

またも現実味の「げ」の字もない話に逆戻りした。それより、「ナメック星」ってなんかの漫画に出てきた星の名前じゃない。…どう考えても、むしろ何も考えなくてもふざけているとしか思えない。

「もしかして…ピッコロ?」

「おい、俺は現実の話をしているんだ、いいかげん真面目に聞いてくれよ。」

現実の「げ」の字もないのに。コージはあくまで現実だと言いきるのか。そしてさっきからふざけているのは私の方だったのか。

「まぁ、とは言っても今日突然にこんなこと言われてもカナが信じられないのも無理はないよな。ごめん。君を責めているわけじゃないんだ。」

無理はないどころか無理しかない。コージはそう言って奥の部屋へ消えて行くとなんだか幾何学的というのか芸術的な形の不思議な物を手に戻ってきた。見たことのない物だ。コージはそれをテーブルの上に置いて、それのボタンを押した。カチリと音がして、カチカチカチとそれが動きだした。どうやら何かの機械だったらしい。「見て。」と、コージが言うのと同時にその機械からもう一人のコージが飛び出してきた。立体映像だ。なんだか映画の『スターウォーズ』で同じようなシーンを見たことがある気がする。まるでSFだ。

SF?

SFってサイエンス・フィクション?やっぱりフィクションなの??実物のコージが「おい、ちゃんと見ていろよ。」と私の肩を叩いた。立体映像のコージは何か喋っているようだが聞き取れない。聞いたことのない言語だ。突然映像が切り替わり、毛むくじゃらでヌメヌメとした謎の生物が目の前に現れた。思わず悲鳴を洩らす。

「彼女が、ナメック星の第一王女ケム・ナメ姫だ。」

コージが溜息とともに言う。彼女…メスなのか。コレがフィアンセって、こんな人型からかけ離れた生物とどうやってセックスするっていうの?…いや、問題はそこじゃないわ…そこじゃないけれど…

「口はどこにあるの?」 

セックス以前にキスもできない。…だから問題はそこじゃないのだけれど、どうしても気になる。

「触覚の下。」

「あぁ…触覚の…」

 フィアンセに触覚があっていいの?目玉はどこにあるの?槍出せ角出せ目玉出せ…

「言葉通じるの?」

「いや、母星語はお互い違うから。宇宙共通語で会話するんだ。」

「コーちゃん、英語も話せない癖に。」

「俺も一応王子だからね。英才教育は受けてきたんだ。日本語は趣味で覚えたけど。」

じゃあ、ケム・クジ姫も英才教育を受けてこられたのかしら?そう言えば、一体耳はどこにあるのだろう…問題はそこでもないのはわかっているのだけれど。

「俺たちの両親は来週までには二人を婚姻させるつもりなんだ。だから少なくとも明後日の朝までには君の返事を聞きたい。急がせて悪いけど、婚約を破棄するのだったら、できるだけ早めにあちらに謝罪に出向かないと宇宙戦争になりかねない。その場合は君にも一緒にナメック星に行ってもらいたい。」

『宇宙戦争』…トム・クルーズが出ていた映画の題名だわ…そうじゃなくてちゃんと真面目に考えなきゃ

…もし、コージと結婚することになったら私もナメック星に行くことになる。やはりナメック星人はみんなケム・クジ姫と同じような姿をしているのかしら

…毛むくじゃらのナメクジに囲まれている自分を想像して背筋が寒くなった。

「明日一日考えさせて。」

 とにかく、今は普通の地球人とまともな会話をしたかった。その日はカレーだけ食べて自分の家へ帰った。オクラのネバネバがケム・クジ姫を連想させて食欲が激減した。

● 土曜日

次の日は高校時代からの親友のミキと近所の喫茶店で待ち合わせをした。誰かに相談したかったが、誰でもよくはなかった。できれば私のことをよく知っている人がよかったけれど両親なんかにこんな話をしたら心配されて実家に連れ戻されかねない。その点ミキなら、きっと笑い飛ばしてくれるに違いない。こんなふざけた話を信じるなんて私もどうかしている。でも、あの立体映像…あれは地球の技術でできるものだろうか。それにあのひどく趣味の悪い不思議な生物、ナメック星人。とても地球上に生息している生物とは思えない。今は一刻も早く正常な判断をしてくれる第三者に話を聞いてほしかった。

「カナちんひさしぶり~。」

 突然後ろから頭をはたかれた。振り返るとミキがへらへらと笑いながら立っていた。タンクトップに超ミニのスカートと相変わらず元気な格好をしている。やって来たウェイトレスにアイスコーヒーと「あと、一番安いパフェね。」と注文して、私の向かいの席に座る。

「そんでぇ、どうしたのよ、カナちん?」

 普段ならイライラするくらい間の抜けた話かただが、今はその暢気さに救われる気がした。思い切りおもしろおかしく話して早く昨日のことや私の不安を笑い飛ばしてもらおう。

 しかし、私が昨日のコージとの出来事を全て話終えても、ミキは全く笑わなかった。それどころか、わざわざパフェを食べる手を止めて真剣な顔をして言った。

「そりゃ、怪しいわ。カナちんその男信じない方がいいと思うよ。」 

普通なら誰もそんな男信じろと言われても信じるわけがない。そんなこと真面目に言われなくてもわかっている。私は普段のミキを真似てできるだけ暢気な声で答えた。

「そうだよねー。宇宙人だなんて信じろって言うほうが無理よね。」

「そうじゃなくて…」

 ミキが溜息交じりに身を乗り出してきた。昨日から私は人に溜息を吐かせる発言ばかりをしてしまっているようだ。

「そいつが王子だって言うのが私は怪しいと思うわけよ。ナメック星人って私も実物は見たことないけど、なんかメスしか生まれないから他の星のオスの体の中に自ら潜り込んでそのオスの体内の全精子を吸収して分裂増殖するっていう超グロテスクな絶滅寸前の単細胞生物らしいよ。突然変異で知能が発達して言語は自在に操れるらしいけど。それが余計に厄介だって今じゃ他の星の生命体はみんな毛嫌いしているもん。ナメック星の王女が婚約なんてしていたらきっと全宇宙で大スクープになっているよ。カナちんの彼氏は自分の星の名前も言わないんでしょう?絶対おかしいよ。」

なるほど、オスの体内に直接入ってしまうのならナメック星人はセックスなんてできる必要もないわけか。やっと疑問が解消したわ。

…ん?待てよ…

「どうしてあなたがナッメク星人のことを知っているの?」

「だって、博識な単細胞生物なんて宇宙広しといえどもナメック星人くらいじゃない。確か小学校の教科書にも載っていたよ。」 

 何?理科の教科書かしら?

 …いや、あり得ない。小学校の頃から教科書なんて真面目に読んでいなかった私でもナメック星人なんて漫画でしか見たことがないと言い切れる。

「それ、どこの小学校?」

「あぁ、そっかぁ、あの時はまだ私地球に来てなかったか。」

  …まずい。ひどく嫌な予感がする。さっきから私、一度もこの子とまともな会話ができていない。

「ミキ…あなたも…やっぱりもしかして…」

「そうそう、宇宙人~。まぁ、私から見たら地球人の方が宇宙人だけどねぇ。私は別に王女とかじゃないし。」  

「あはは」と笑いながらパフェを頬張っている。もう絶句することしかできない。私が黙っているのを見てミキは自分のかばんの中からボールペンを取り出すと徐に自分の手の甲にペン先を突き刺した。あっと思った時にはペン先はミキの手の甲に深く突き刺さって穴をあけていた。ミキがペンを引き抜くとその穴から血が流れ出す。

 …緑色だった。…なんてお約束なの。

「ほらね、私嘘吐いてないでしょう?」

 ミキは自分の傷口を舐めながら勝ち誇ったようにそう言った。ミキの傷口は一瞬にして塞がった。

「ほら、地球って宇宙人に対して規制が甘いからいろんな輩が出入りしているじゃない?ある程度知識もっとかないと騙されちゃうよ?」

「出入りしているじゃない?」って、そんなこと言われても知らないし。騙されると言うのなら私は今までコージとミキの二人から騙されていたという気もするのだが…それにしても彼氏と親友の両方が宇宙人だったなんて、こんな地球人私の他にもいるのだろうか…。そんなことを考えている私をよそにミキは近くのウェイトレスに声をかけている。

「ねぇねぇ、ちょっと首の後ろ見せてよ。」

 呼びつけられたウェイトレスは不審な表情を浮かべた。当然である。一体何を考えているの、この子?ウェイトレスは『宇野千宙』と書かれたネームプレートを付けている。またしても何だか嫌な予感のする名前だ。ミキは困っているウェイトレスの項を無理やりこちらに向けさせた。そこを私に見るように言う。

 …あ。…首にファスナーがついている。

 ミキはさらにそのジッパーを無理やり下げている。開けられたジッパーの奥には、どういうわけか『口』があった。しかもまたしても緑色。

「もう、困りますよ。お客さん!」

 その『口』が喋り、ウェイトレスは慌ててジッパーを上に上げた。

「ウチの店長何も知らない地球人なんですから。バレたら私クビにされちゃいます!」

 そういう問題だろうか。ミキは「ゴメン、ゴメン。」と笑いながら謝っている。ウェイトレスが奥に戻って行ってから私に耳打ちした。

「ほらほら、私みたいなもともと人型に近いタイプはまだいいけど、今の子みたいなグロテスクな形をした子たちが着ぐるみ着てかわいいふりして紛れこんでいるのよ。たくさん。」

 だめだわ。とてもまともじゃない。昨日今日で何だか今までの現実にはもう戻れないほどの『現実』を知り過ぎてしまった気がする。

「ありがとう。ミキ。…帰って一人でゆっくり考えてみるわ。」

● 日曜日

 一晩中考えたが、やはりまだコージとミキが二人とも宇宙人だったなんてどうしても信じられない。みんなで私を驚かせようとドッキリを企んでいるのではないか。…もし、本当にそうならどんなにいいか…でもたとえ、私が信じようと信じまいとコージは今日ナメック星に飛び立つのだ。決断しなくては…どう考えたって、私が宇宙人と結婚なんてできるわけがない。

 日曜日、私は朝一でコージの家を訪ね、プロポーズを断った。

「そうか、まぁ、仕方ないよな。」

 コージの寂しそうな顔を見るとさすがに胸が痛んだ。

「それじゃぁ、俺は一人でナメック星に行くことにするよ。今までありがとう。元気でな、カナ。」

 月並みな別れを告げ、私はコージの家を出た。そう言えばコージはどうやって、ナメック星へ行くのだろう。やはり宇宙人だけにUFOとか所持しているのだろうか。自分もUFOに乗れるチャンスだったかと思うと少しプロポーズを断ってしまったことが惜しくもあった。

 そんなことを考えていると突然地面が揺れ始めた。何?地震?…違う、揺れているのはコージの家だった。

 まさか…。

 思った通りコージは家ごと飛び立っていった。すると、私は毎週末UFOに泊まっていたのか。本当に私は今まで何も気付いていなかったわけだ。しかしこれでやっと私は『現実』に戻ることができそうだ。三年越しの恋を失ってしまったのに不思議と喪失感よりも安堵感のほうが大きかった。呆然とコージの家が消えていった空を眺めていたら、背後から女の声がした。

「しまったわ。もう逃げられた後のようね。」

 振り向くと峰不二子ばりのいい女が立っていた。

 …ん?逃げられた?

「あら、昨日のお客さん!」

 いい女がにこやかに近づいてくる。私がきょとんとしているといい女は「あぁ」と、項をこちらに向けた。

「私ウェイトレスの宇野千宙です。」

 項のジッパーを下げながらそう言うと、またあの緑色の『口』が現れた。

「ほら、昨日の。」

 とその『口』が言う。どうやら、顔もスタイルも全く違うが昨日のウェイトレスと同一人物らしい。

「今日は勝負スーツなんですよ。」

 …スーツなのか…。宇野千宙ははにかみながらそう言うと「そんなことより」と続けた。

「実は私、宇宙警察官なのです。今宇宙結婚詐欺師の『星野コージ』を追っていて。今日やっと居場所を突きとめたと思ったのに、どうやら一足遅かったようです。」

 宇宙結婚詐欺師?コージが?

「あちこちの星で女の子を騙しては、お金を奪っていたのですが、最近では悪質化して騙した女の子を他の星で売りさばいていたようです。数年前にもナメック星の女の子が被害にあって…。」

 それじゃぁ、もし今私がコージに付いていってしまっていたらどこかの星に私も売り飛ばされていたのだろうか。…コージに…それよりナメック星人本当に売れたのかしら…問題はそこじゃないけれど。

「あの、失礼ですけどあなたもしかして『星野コージ』と知り合いですか?」

「いや、知り合いというか何というか…」

 実際私とコージは三年間も付き合っていたのに、私はこの三日の間にかなり多くの新事実を知らされた。知り合って三年も経つのに何も知らなかった。そしてできるなら何も知らないままでいたかった。

「お手数ですが署までご同行下さい。」

 そう言いながら宇野千宙は返事も聞かずに私の腕を取って歩き出した。その時私はなんとなくもう一度確かめたくなって宇野千宙の項のジッパーをこっそりと下ろしてみた。緑色の『口』はどう見ても作り物には見えなかった。またこっそりとジッパーを戻した。 

 当分まだ『現実』には戻れそうもないな。と、コージの消えていった空をもう一度見上げながらぼんやりと思っていた。 

《了》

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