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「実体のある価値」という概念に実質はあるか

 昨日のエントリでは「“実体のない” 宗教的価値」について色々書いたが、私はもちろん「だから宗教的価値などというものはフェイクなのだ」といったことを、主張したかったわけではない。そもそも「実体のある価値」という(しばしば当たり前のように語られる)概念の明確性からして相当に怪しいものだ、というのが私の基本的な立場だからである。

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