知ってる、あたしがちょっとおかしい
きみと恋愛をしている間だけわたしは1番柔らかい部分を剥き出しにしていたんだと思う。 彼女ができたよ の報告に 光のとこにいてね 、とだけ返したの。きみの中では良い女で終われたかなあ、さみしい。ほんとうはね、ちょっと時間が経ってからやっと気持ちが込み上げてきたの、とか言いたかったんだけどやっぱり少女性を捨てたわたしには感情の昂りなんて無くなっちゃってたみたいで ボサボサのまんまベランダでボーっと朝っぱらの空を見上げてた。川沿いを走るおばちゃんたち わたしもこうなりたいなー、息子高校生 旦那の稼いだお金でご飯を3人分作りたい。けどきっと実現しません、わたしはずうっと空だけを見つめてた。 みんなは色々忙しいんだろうけど わたしのこれって怠惰かなあ、知らない。きみには幸せになってね、なんて口が裂けても言えないし思えなかった。幸せにならないで、わたしを求めてください なんてもっと弱い女の子で終わる気がして言えなかった。 憧れた少女漫画の主人公より歳上になっちゃった もうわかんないね全部全部。きみのくれたきらきらを掻き集めてじめーっとしたお風呂の栓をしめて少しも残らないようにぶっこむの あれ、こんなぽっちだったっけ 全部が透明で、きみに、似てた
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