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愛読書感想文、始めます。

学生の頃、読書感想文の宿題が好きでした。

そもそも本を読む事が好きなのです。夏休みの宿題で出された読書感想文はいつも、ただでさえ忙しい先生の時間を大きく裂くような超大作の仕上がりになっておりました。恐らくは、きちんと読んで下さっていたであろう先生方、本当にありがとうございました。その節は本当にお手数をおかけしました。おかげさまで私の書き上げる文章は、大人になった今も超大作になりがちです。

物心ついた頃には父親が書籍の出版の仕事に就いていたので、家には常に本が何冊もあったし、父親に連れられて図書館に出かけるのが週末における楽しみのひとつでした。ほぼ毎週5冊、夏休みには毎週10冊を読む生活が幼・小・中学と10数年。もはや活字狂と言っても過言ではなかったでしょう。おかげで、学生の頃は何の訓練もせずに速読が出来る様になっていました。パラパラ漫画をめくるが如くのスピードで!とはいきませんが、一般的には1分間に600文字、1分間で原稿用紙1枚半ほどを読み終えるのが普通なのだそうですが、全盛期の私は1分間に60,000文字を読んでいたそうです。

いやいや、化け物かよ……!(笑)

何故に私は自分の速読スピードを知っているのかというと、高校受験で通っていた塾の先生が「マリエは文章問題を解くスピードが速すぎるんだけど、なんなの?」と疑問を持ち、まるで実験台かのように速読のテストを受けさせてくれたからです。しかも、先生の自腹で。(笑)
もちろん訓練をしなければ年齢と共にスピードは落ちますし、今はさすがに60,000文字も読めないと思うのですが、それでも体感としては人より文章が早く読める気がしています。特技と言える程ではないので、ちょっと便利な技、ぐらいの感覚でしょうか。

さて、話を戻しましょう。noteで『愛読書感想文』なるものを始める事にしました。単なる『読書感想文』にしなかったのは、万が一、自分にとって「あれ?イマイチだったかも?」という作品に当たってしまった時に、それを文章として形に残したくないと思ったからです。
私は、不特定多数の他人の目に触れる可能性がある場所では、好きな物についてだけを語る事に決めています。もちろん、嫌いな物について人前で語る事について否定はしませんし、批評や批判も大切で必要なアウトプットだと思います。私の場合、愚痴の様なものを吐き出したくなった時は気心の知れた友人達に連絡して、お茶やご飯や呑みの席でワーワー言ったりもします。(笑)話すべき相手と場所を選んでいるつもりです。
それに反して、インターネット上など不特定多数の他人の目に触れる場所においての愚痴や批判や批評は、自分の意図せぬところで見知らぬ誰かを傷付けてしまう可能性があるだろうし、私にはそれらを拭い去る事が出来ないので、これからも好きな物についてだけを記してゆくつもりです。人の悪意で、人の心が死んでしまう事って、あると思うんですよ。あと、ただただ単純に、好きではないものを語っても建設的に思えないし、そもそも楽しくないですしね。

ちなみに、このスタンスについて「偽善だね!」と言われたところで、私は痛くも痒くもありません。だって、本当にただの偽善だもの。(笑)

そんなこんなで私はこれから、私の愛読書を紹介しながら感想文をしたためる「愛読書感想文」を始めます。最初の更新は、次の気が向いたタイミングにて!

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